ノート14疎き章
レイ達が来たのは、広い家だ。掃除もそれなりに行き届いている。
「凄い」
「ふふ、私はシルバ。昔は、学者でね、家事は苦手で…」
引ったくりで助けた人は、シルバと言う。
「でも、有難う御座います」
エガが例をする。
「あ、私達が家事とかしますよ!」
キャメルが提案する。
シルバはふっ、と笑い、3人を客室に連れてきた。
「ここは、暖炉とかが揃ってるからね」
軽く説明すると、そそくさと部屋を出ていった。
「いい人だね」
レイが感心してると、キャメルも、そだね、と言う。
「流石に優しくしすぎでは………」
エガが呟いたが、興奮している二人には届かなかった。
シルバは、屋根裏にくると、無線で、何者かと、連絡を取ろうとした。
『メイ様』
『3号ね。ど?そっちは?』
『はい、レイ様達が来ました。』
『ふーん、ま、適当に寄宿学校に入れときな』『承知致しました』
『ん』
ブツッ、と切られる。
シルバの顔には、邪悪な笑みが浮かんだのを知っているのは、誰一人いない。