第14話 衝撃の事実
「調べるといっても、一体何を調べればいいのかな。メタ達が色んなことについて調べてるはずだから、私が違うものを調べでおかなきゃ」
世界樹のことなどはメタナイトや、他の人に任し、エリーは他に何かないかと探す。そこには、世界樹の真相や、世界樹のチカラを利用する人のことについて書かれていた。
「なんでこんなところに、そんなものが!?」
利用する人がいるのは何となく予想が付くが、それを利用する人達が何故か毎回同じだということ。それがどうも気になってしょうがない。
「絶対何かあるはず! よし、調べてみよう!」
ひとまず、適当っぽいのか真面目なのかは分からないが、気になったものを調べていくスタイルでいくみたいだった。
1時間後……
「見てしまった…私は、見てはいけないものを見てしまった……」
エリーが深刻そうな顔をする。
「女神として、自分が情けなさすぎる…。まさか、この本を読んだものは死ぬという衝撃的な奴を読んでいたとは…」
「ハ?」
「あー、私は死ぬ寸前か……うぐっ…残念だが、このまま死ぬのか…………」ガクッ
「エ、エリー!! 死ぬなああああぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
突如現れたアホロアが「どういうことダヨ! 真面目にやれヨ!」と言ってきた。ついでに、いつの間にかカービィも帰ってきていた。
「あ、ババロア!」
「ヤァ、カービィ。って、ババロアじゃネェし!」
「あー、アホロアやん」
「誰だお前!?」
こんな真面目な時に、エリーとカービィは雰囲気をガチでぶち壊した。ちなみにアホロアはそれを阻止するための道具だ。
「おい、作者それはないダロ。というか、ボク道具かヨ!?」
「というか、アホロア帰れや」
「女神のクセに口悪くなってナイ!?」
「誰のせいだと思ってんだワレェ」
この2人の争いを見て、カービィが「空気でいようかな」と思い込んでいた。
「というかボクのせいナノ?」
「それ以外誰だよ」
「コノピンク玉トカ?」
「どうやって出来ねぇダルォ!【ブラックホール】!!」
ピチューン
「さあ、あのアホロアはともかく、どうする?」
「どうするって、何か調べたんでしょ?」
「まあ、調べたわ。カービィはそうでもなさそうだけど」
カービィが「うん。実はね…」と説明をしていた。
「なるほど、本に吸い込まれて世界も救ってきちゃったのね。大変だったのね」
「そりゃあ大変だよ! 吸い込みできなかったし!!」
「いや、それがいいでしょ。どちらかと言うと」
「酷くない!?」
「まあ、ひとまずみんなのとこへ戻ろっか」
*
「これで揃ったか」
「多分ね」
「まずは、私から言います。」
秋桜の情報は自分自身のこと、ペンダントのことだった。
「私が持つペンダントには、意思があった様です」
「ペンダントに意思が!?」
「その意思…ルーナは、元々そのペンダントを持っていたルーナから名付けたのです」
バンワドとエリーはペンダントに意思があると思うと多少、あのことを思い出していた。海斗と戦っていた時の秋桜のことと関係ありそうとアイコンタクトをしていた。
「それに…………… !!」
『秋桜、言っておこう。このことを話したりしたらただでは起きないぞ』
「どうしたの?」
「い、いえ何でもないです………」
(ルーナが、世界を破滅させようとしてるなんて言えない…言ったら私の身も危ないし、みんなが私から離れていく………)
秋桜は伏せておくことにした。ちょっと不味そうな空気をエリーが変えようとしていた。
「あー、ちなみに私は、世界樹のチカラを利用している人がいるらしいの。」
「それは、誰ですか!?」
「それが、利用としてる人が“毎回同じ”で」
「「「「「!?」」」」」
「それ、どういうことですか!?」
「分からない。何百年かに1回世界樹を利用してる人がいるらしいんだよ。」
「それがまさに今だというのか…」
エリーは更に、あまり言ってはいけないことを呟く。
「実は、世界樹を起動しちゃったら、その起動した1ヶ月も経たないくらいに終わりを告げるらしいの」
「エエ!? なんでそんなことを言わなかったの!」
メタナイトは冷静に「あと1週間もないというのか」と呟く。デデデが「冷静にしていられるか!」と慌てているのか分からなかった。
「慌てていたら、あいつらの思う壷だ。とにかく、私達は残された時間で何とかしよう」
「でも、それを阻止出来る方法なんて見つけてないよ!」
「それのことですが……」
バンワドが暗い顔をしていた。カービィが「ワド何かあるの?」と返してみるが、本人はあまり、答えたくない顔をしていた。
「言いたくないのですが…言います。実は、世界樹を阻止するには…」
「阻止するには……?」
「…………………………」
「チカラを持つ者にしか出来ず、そして、生贄にしない限り成功率がないようです」
「えぇΣ(゚Д゚ノ)ノ!?」