第11話 驚かされる事実
「くっ…このっ!!」
「遅い!」
グサッ!
「ぐっ!!」
シャドーは圧倒的に押されていた。彼には理解ができなかった。何故、あのようなチカラを発揮しているのかが…。
「何故だっ…!」
「メタ…ッ」ゾクッ
(私、あのままの姿でいれば良かったんだ…)
みんなを巻き込むことになっていて自分がいなければいいんだと思っていた。
「………………」キョロキョロ
シャドーは戦いに集中していてみんなシャドーの方に顔を向けていた。その隙にエリーは縄をほどく。
「こんなの簡単すぎるわ。せめてできるとしたらメタ…あなたぐらいね…」シュン
エリーはみんなに迷惑をかけたくなくって瞬間移動した。
「メ、メタ……メタなの…?」
「フッ……………」
メタナイトの色は黒に近く、瞳は赤いまるでダークメタナイトみたいだった。でも、ギャラクシアは金色。メタナイトの新たなるチカラなのか。
「メ、メタ…!!! うっ…ボクは負けない!! 負けないんだ!!!」
シャドーはメタナイトの姿を見て反応していた。
「グッウアアアアァァァァァァ!!! 何故だ…何故だっ!」
そして、シャドーから闇っぽいのが抜け、メタナイトに襲いかかってきた…!! シャドーはそのとき意識を失って倒れていた。
「シャドー!」
「カー…ビィ…」グッタリ
シュルシュル……!!
「あっ…危ないですっ!」
「フッ…面白い…」
今の口調はダークメタナイトっぽかった。お互いの剣士をかけて÷2した感じだった。
「というか、逃げないとやられるよ!!;」
触手が襲いかかってくるのにも関わらず彼は逃げない。
「………………」
彼は瞳をゆっくりと閉じた。そして、彼が勢いよく目を開けた瞬間、シャドーを操った誰かが吹き飛ばされた。カービィたちも吹き飛ばされないように何かに掴んでいた。
ビュンッ!
「ぐあああぁぁぁぁぁっ!!!!」
「「「「!!」」」」
今、何が起きたのか分からないと思っている一同だった。3人も倒すのに精一杯だったのにあっさりと倒していた。
(それにしても…何故、疲れ果てなかったのだ…。ラグナロクの能力を使って触手でカービィたちを捕らえ、動けなくしそれで普段はかかるはずだが……何故平気なのだ…)
『お前には分かるのか…』
『…テレパシーか』
メタナイトは冷静に考える。
『何故、俺が平気なのか教えておこう。あいつらのチカラを奪っただけだ』
『そういうことか、だがカービィ達ならピンピンしてるぞ』
シャドーを操った奴は、カービィがマキシマムトマトを食べて口移しで回復していたのを見て一瞬固まっていた。
『フン、まあいい…これでお前達の情報は少し分かった。さらばだ!』シュン
メタナイトにテレパシーで送っていた彼は風のように消えていった。
「いなくなりましたね…」
「ああ」
「あの人、何しに来たんでしようか…」
「あいつは私達のことを調べていたみたいだ」
「だけど、ワシらはあまり技を使ってないゾイ」
「いや、あいつは感じたみたいだ。それくらい、実力者なのだろう…」
一方カービィは…シャドーを心配していた。それと同時にメタナイトはもとの姿に戻っていた。
「シャドー大丈夫かな……。」
「あ、それより…メタ大丈夫なの? ダメタっぽい姿してて血のような瞳だったけど…」
シャドーを心配しているがついでにメタナイトを心配する彼だったがメタナイトは平気そうにいる。
「私は大丈夫だ。というより、私の中にあいつがいるせいなのか、あいつの記憶も少し…」
「いや、重症じゃん」
「お前は厨ニ病ゾーイ!!!」
「ふざけんな! 何で俺が厨二なんだよ!」
「あの口調が…;」
「…今のはあいつが言ったことだ」
「なにそれこわい」
「それより、エリーを助けるぞ!」
「そうだね! 助けな…いと……って!」
「エリーさんがいませんよ!?」
みんながエリーを救う頃には、彼女はいなかった…。これから本当に大事な事件へと近づくきっかけとなるということを彼らは知らなかった…。
「まさかッ………」