第11話 闇の正体
「やめろ……私は…殺したくない……」
カービィたちには聞こえない声がメタナイトには聞こえた。そう、『テレパシー』だ。
__メタナイト…カービィを殺せ
「そんな…こと……私には…できないと……ぐっ!!」
メタナイトが再び苦しみ出した。闇は「フッ…」と笑う。
「メタァーッ!!!!」
「来るな…!!」
__フッ…!!
メタナイトの中にいる闇の不意打ちでカービィたちは動きを封じられた。
「!!」
「か…体が………」
「何だ…」
「これは…!!」
ギャラクティックナイトはギリギリそのチカラに対抗をして何とか退けたがカービィはムリだった。何でカービィが弱っているのか一同は考えるが、実に簡単なことである。
「お腹…すいた…」
「「「こんな時にかよっ!」」」
ちょうどおやつの時間だったからだ。
「それにしても、メタ……どうしちゃったんだろう…………」
「それは俺にも分からない」
「さっきと同じ感じがするな……」
「“さっき”…ってメタナイトと戦ってたときもあんな感じだったってこと…?」
「ああ」
「………」
__メタナイト……私には分かる…何故なら…私は……
「うっ……!!」
闇がメタナイトの精神から抜け出してきた。その正体は……
「かはっ……!! っ、はぁっ…はぁっ………」
「!!」
「私は『ダークメタナイト』だからな」