カビサンタとメタトナカイ
ここは、雪がちらほらと舞う、クリスマスを迎えたプププランド。 カービィは、今日がクリスマスだという事で浮かれまくっていた。
カビ「メッタちゃ〜ん!!」
メタ「なんだ、何か用か?私は今、剣の手入れで忙しいんだ…」
カビ「もう、クリスマスまでそんなんやってるし! 今日は折角のクリスマスなんだから、なんかいつもとは違う事とかやったら!?」
メタ「一体何をしろと言うんだ…」
カビ「そうだなぁ、例えば〜…」
ピンポーン
カービィが喋りかけているところで、家のチャイムが鳴る。
メタ「む、こんな時間に一体誰だ?ちょっと行って出てくる」
カビ「あ〜、待ってよ〜!」
メタ「えっと、誰だ?」
配達員「郵便で〜す。急いで渡してくれ、との事なので、手渡しでいきま〜す」
メタ「は、はあ…」
真っ白な手紙を受け取って、家に戻るメタナイト。
カビ「誰だった〜?」
メタ「えっと、配達員が来てこの手紙を渡してきたぞ。」
カビ「ん?中身は?」
メタ「えーと、なになに…“今年もクリスマスがやってきましたね!クリスマスといえばプレゼント!プレゼントといえばサンタさん!ということで、今年は、あなた達2人がサンタ役とトナカイ役をやってくださいね〜! あ、もう役は決まっているので、それぞれの役割をきちんと果たしてくださいね! えー、メタナイト様がトナカイ役を、カービィ様がサンタ役をお願いします! これは、ソリやプレゼントを入れる袋を用意出来なかったので、代わりに、飛べるメタナイト様をトナカイ役に、プレゼントはカービィ様の口の中にいれてくださいね! えー、カービィ様は、メタナイト様に乗っていただいて、飛んでプレゼントを配って行ってくださいね! あ、衣装はお2人とも球体なので、帽子だけ用意しておきます! それでは、プレゼントはもう届いていると思うので、今日の午前0時から、朝までに間に合うように頑張って下さいね〜! それでは、よろしくお願いします!
デデデ城の者より”
だとさ…って、なんじゃこりゃあああああああああああ!?!?!?ていうか、カービィの口の中にプレゼントを入れて配るとか汚いな!!」
カビ「メ、メタ!そんな事言ってる場合じゃないよ!後残り30秒で行かないと!!」
メタ「30秒で!?」
ー30秒後ー
カビ「よし、じゃあ早速出発だ〜!!」
メタ「張り切ってるなぁ…」
そうこうしている内に最初の家に到着
カビ「じゃあ、僕はプレゼントを置いてくるから、メタ、ここで待っててね」
メタ「寒いんだから早くしろよな」
カビ「分かってるってば。じゃあ、行ってくるね〜!」
メタ「…寒い」
ーそうして、1時間が経過。
メタ「…まだあるのか!?」
カビ「え、うん。まだ後半分くらいあるけど」
メタ「そろそろ限界なんだが…」
カビ「後もうちょいだから、頑張って! じゃあ、僕は行ってくるね〜」
メタ「…やばい、今猛烈に眠い… だがここで寝たら、確実に死ぬよな…」
ーさらに一時間経過ー
メタ「………ま……だか……………?」(倒れかけ)
カビ「あー、メタ、がんばってー!後もう3つくらいだから!ていうか、なんでそんなに寒いの!?」
メタ「………いや、仮面が凄い冷たくて…」
カビ「じゃあ取ればいいじゃん」
メタ「…は?何を言っt…カビ「僕が取ってあげるよ!」ヒョイ
メタ「あああああ!!何をするの!」
カビ「まだましでしょ?それに、僕もメタのかわいい素顔が拝めるし、一石二鳥だね♪」
メタ「どこがだ!! うぅ…クリスマスもこんなんばっか… もう知るか!!」
メタナイトは、もうやけくそになった。
カビ「…で、次のは?………は?作者!?」
メタ「え、何が欲しいって書いてある?」
カビ「えーと、なになに、“友達”…」
メタ「そういや作者はぼっちだったね…」
カビ「なんか悲しいね」
メタ「で、どうするの?」
カビ「スルー。」
作者「えええええ!?」
カビ「で、残りの2つは?」
メタ「えーと、え、これって…」
カビ「僕達のやつ!?」
メタ「別に何も頼んでないんだけど…」
カビ「あ、手紙も付いてる。えー、なになに、“プレゼント配り、お疲れ様でーす! ささやかですが、プレゼントを置いておきますね!では、お疲れ様でした〜!”だって。」
メタ「よ、ようやく終わったかぁ〜… 疲れた〜…」
カビ「で、中身は?」ガサガサ
メタ「えーと、………仮面!?あ、手紙もある…えーと、“いつもメタナイトは仮面を割られているから、絶対に割れない仮面をやるゾイ。 デデデより”って、マジで!?」(早速つける)
メタ「ふっふっふ、さぁ、割れるものなら割ってみよ!」
カビ「え、割ってもいいの?めずらしいなぁ」パリーン
メタ「………一瞬で割れたーーー!」
メタナイトは、ショックで倒れた。
カビ「…?何やってるんだ?…で、僕の方は、マキシムトマト、か… そうだ!」(キランッ)
カービィの目が怪しく光る。
カビ「口移し〜v」
そう言いながらマキシムトマトをかじって、メタナイトに口移しをするカービィ。
カビ「ふぅ、いや〜、久々にやったなぁ〜! 最後にやったのはwiiのゲームでかな? さて、僕も嬉しいし、メタナイトも体調が治るだろうしで、本当に一石二鳥だね!」
そういって、メタナイトを運びながら帰るカービィ。 しかし、メタナイトは次の日から3日間、原因不明の頭痛と腹痛で倒れるのであった…
こうして、プププランドのクリスマスは終わったのだった。
〜終わり〜