第9話 シリアスはネタを使うな!
前回、ローパーに協力して貰い、なんとか異空間へと突入したカービィ達であった。
「……暗い」
「ここも、被害を受けていたのだな…」
「ああ。私とノヴァで食い止めようとしたがこの有り様だ」
「ボク達でなんとかできるのでしょうか…」
バンワドがいきなりネガティブ発言をする。それにつられてデデデもネガティブな感じになっていたがカービィが「大丈夫だよ!」と明るい表情を浮かべ、ポジティブ発言をする。
「どうしてそう言えるんですか?」
「だって…ボク達、いろんなことがあったけど…なんとか乗り越えてきたじゃん!」
「カービィの根拠はアレだけど…たしかにそうだよ! だから、ワドもネガティブになんないで!」
カービィはシャドーの謎の褒め言葉に泣きながら「なんか嬉しくないけどありがとー」と答えていた。
「…確かに…確かにカービィの言う通りですが……ですが…今回は状況が違うんですよ! どうしたら……」
「ワドルディ、ネガティブに考えるな」
「メタナイト様…っ」
「そこまでネガティブ思考になるのであれば、帰ればいいのだ」
「メタ、いくらなんでも言い方を考e「分かりました」え?」
メタナイトの発言にカービィは注意しようとしたとき、バンワドは「ボク、ネガティブになりません! 絶対、救いましょう!」と決意をした。
「フッ…それでいい…。なら、急いでギャラクティック・ノヴァのとこへと向かうぞ!」
「まあ、終わり良ければ全て良しだね…よし、行こう!」
「「「「「「おーっ!」」」」」」
こうして、カービィ達は迷わずに前へと前進していくのみであった。カービィ達が前へと歩むとそこにはまた、別のとこへと繋がるスキマが存在していた。
「ここがギャラクティック・ノヴァがいる異空間へと繋がる道か…」
「…待っていろノヴァ、必ず救ってるからな」
「よし、入ろう!」
カービィ達はスキマへと突入する。彼らはスキマに吸い込まれていった。
*
「んっ…ここは……」
「どうやら、異空間ロードのようだな」
彼等が目を覚ますと、なんとか無事に異空間ロードへとたどり着いた。ギャラは近くにノヴァがいないかと辺りを見回すが、どこにもいなかった。
「っ…!! 皆、避けろ!」
「えっ? うわぁーっ!」
メタナイトはカービィ達が危ないことになると察知し、声を掛ける。そのとき、横から闇のような光線が彼等目掛けて迫ってきていた。一同は無事に回避することはできた。
「今のは、なんだったゾイ…」
「間違いない、今のはノヴァの光線だっ!」バサッ
「あっ…兄さんっ!」
ギャラは今さっきの光線がノヴァがやったものだと察知し、光線が放たれていたところへと向かって行く。メタナイトが止めようとしたが、彼の耳には届いていなかった。
「メタ、追いかけよう!」
「…ああ!」
「よし、いこう! って、あ。2人のこと忘れてた」
「「おいっ!」」
カービィは、デデデとバンワドが飛べない(飛ぶ方法がない)ことをすっかりと忘れていた。だが、そういうことも想定していたメタナイトは「なら…カービィ、そなたのワープスターに2人を乗せてくれ」と考えていた。
「じゃあカービィは、ボクのワープスターに乗って!」
「あのーワシ、ホバリング出来「オッケー。それじゃあ行くよ!」
「「来て、ワープスター!」」
カービィとシャドーがワープスターを呼ぶとワープスターが2…いや3つ来ていた。
「どぅわあぁっ!?」
その内の1つはデデデヘと直撃した。
「い、今の星は…一体なんですか……?」
「ああ…あれか、あれは……」
メタナイトはその星をジーッと見る。それにつれて、一同も見てみると…。
「伝説のスタフィーだよ!」
「他世界から召喚すんなっ!」
見た目からして結構大丈夫そうではなかった様子だったが、なんとかギャラを追いかけそうではあった。果たして、ノヴァを救うことはできるのだろうか…。
「というか、作者ふざけてるのだろうか」
「絶対そうですよ! シリアスな話にネタは混ぜるな危険ですよ!」
「「「いつか作者来たらぶっ飛ばそう」」」
この発言が、まさかのフラグを成立させていたことは誰も知るしもなかった。