第9話 矛盾した蛇足の授業
前回と同じ日の3時間目のことであった。
バグジー「規律、気を付け、礼。」
一同「「「ひねりはその程度ですか。」」」
バグジー「これでも考えた方だ!!!」
クラッコ「なあ、このふざけた挨拶、毎回やるのか?」
ペイロー「その予定です。」
すると、教室の掃除用具入れが勝手に開いて、
2Y「やめてくれ、ネタが切れてチーンってなるオチだ。」
クラッコ「なぜそこにいる。」
2Y「そこに掃除用具入れがあるからさ。」
バグジー「わけわからん。」
クラッコ「というわけで、国語の授業だ。今日は故事成語について学ぶぞ。」
キャピィ「せんせーい!故事成語っていうのはどこの国の公用語ですかー?『故事成国』っていう国ですか?」
クラッコ「どこだよ。それ。
違う、昔の中国の話から教訓として使っている言葉だ。
・・・と2Yが持ってるカンペに書いてある。
2Yのカンペだから信頼性は低いが。」
2Y「おいおい酷いなー。これでも俺、信頼性67%目指してるんだぜ?」
クラッコ「微妙なうえに低いな。さすが大馬鹿。」
NZ「んで、その事故成語にはどんなのがあるんだ?」
クラッコ「故事成語な。事故は起きないぞ。
そうだな、例えば、『矛盾』って知ってるか?」
ワドルディ「ああ!大統領とかがよく乗ってるあれッスね!」
バグジー「それ多分リムジンだ。」
クラッコ「そうだな。昔々の中国の話なんだが・・・」
ペイロー「回想シーン入りまーす。」
バグジー「?」
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商人(ポピーブロスJr.)「この矛(ほこ)はとても素晴らしい!なんてったってどんな盾でも突き通すのだから!戦で使えば124人抜きも夢ではない!」
庶民(パラソルワドルディ)「ほう。」
商人「さらに!この盾は特殊な合金加工がされていて、どんな矛も受け付けない!!まさに無敵の盾!!この盾によって被害に遭った矛は数知れず!!!」
庶民「それはすごい。」
商人「そんな最強の矛と盾が今ならセットで4億デデン!!!
分割払い可能で、送料は有料!さらに今ならもれなくこの戦艦ハルバードのねじが1個5万円でついてくる!!!!!」
庶民「私にゃ買えんな。」
商人「まあ、貴族の者が買うであろう。そしたら私は大金持ちn」
賢者(ロッキー)「んで、その矛でその盾を突き刺したらどうなるのかね?」
商人「・・・え?」
商人は答えることができなかったのであった。
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クラッコ「おい誰だ、もとの話を大幅に改変した奴は。」
2Y「あ、それ俺。」
クラッコ「サンダーバースト」
2Y「ギャアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!!!!!」
クラッコ「ふぅ。まあ、若干違うが、大まかな内容は合っている。
このように、つじつまがあわない、理屈に合わないといった状況を、矛盾しているというんだ。」
UFO「じゃあ、作者も矛盾した存在ですか?以前『多忙な暇人EX』っていう二つ名名乗ってたけど。」
クラッコ「まあ、たぶんな。」
バウンシー「先生!他にはどんなのが?」
クラッコ「そんじゃあ、『蛇足』についてだ。」
マルク「回想シーンに入るのサ。」
バグジー「??」
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Mr.シャイン「ここに天下一品といわれる銘菓、バードンサブレがある。」
Mr.ブライト「よし、先に蛇の絵を描いた方が食べることができる、ということにしておこう。」
そうして、お絵描き対決が始まった。
ブライト「ふっ、書き終わったぞ。俺の勝ちだ!」
シャイン「く、くそ〜。」
ブライト「お前は遅いな。俺なんかこの蛇の絵に足だって描けるぞ!」
シャイン「すっげえキモイデザインだな!
残念!蛇に足なんてものはない!サブレはいただいた!!」
ブライト「しまったあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!」
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クラッコ「また少し改変されてる・・・。
まあいい。このように『蛇足』とは、余計なものという意味を持つ。
お前らもあんまり蛇足なことはするなよ。」
ハルディ「先生!ポ○モンのツター○ャは草蛇なのに足がはえてますがこれはどうなんですか?」
クラッコ「当たり前に例外だ。あれは別だ別。」
ペイロー「これを俺たちでやると・・・」
マルク「再び回想シーンなのサ!!!」
バグジー「???」
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ペイロー「よし、バグジー!どっちが早くマルクの絵を描けるか勝負だ!!」
バグジー「望むところだ!!!」
マルク「たくましく描いてほしいのサ!」
1分後・・・
ペイロー「どうだ!!!いい傑作だ!!!」
バグジー「いやはえーよ!!!」
マルク「この絵は・・・・
死んだボクのひいひいひいおじいちゃんの親戚の友人の同世代を生きていた、『カール・マルクス』さんにそっくりなのサ!!!」
バグジー「いや、誰だよ!!!!!」
*歴史上の偉人です。知りたい人はググるか世界史の教科書見て下さい。
ペイロー「というわけで俺の勝ちだな。
俺だったらこのマルクに手だって描けるぞ!」
そう言って手を描いた直後
マルク「ボクに手は生えてないのサ。」
ペイロー「Whats!?」
バグジー「まさかの自滅ェ・・・。」
ペイロー「で、でも『パクッと大爆ショー』のマルクは手が生えてた・・・」
マルク「何そのショー。」
*コロコロに連載されていたカービィ漫画です。
バグジー「まあ、俺の勝ちってことで。」
ペイロー「Nooooooooo!!!!!!!」
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ペイロー「ってことですかね?」
クラッコ「普段頭が悪いお前がここまでできたことに俺少し驚きなんだが。」
ペイロー「どーだ!!」
クラッコ「でも1時間目の数学のテストがひどかったからお前は居残りな。」
ペイロー「うぇーん。」
そうして、3時間目は終わったのだった。