あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: ロウ/投稿日時: 2011/12/25(日) 17:58:36
投稿者コメント:
久々に小説を書きます。
今回はミズクレさんと紅猫さんに協力を得ました。
さて、今回はクリスマスの小説です。
ミズクレさん、ミラさん、クレラちゃんの性格が変わるかもしれません。すいません。
ではごゆっくり…。
プレゼントを届けに
今日は12月24日、クリスマスイブ。
町が急ににぎやかになった日のこと。
僕はある人を待つためにあるカフェで待ち合わせをしていた。
カフェ内は今日ばかりかカップルが多い。
いつもの僕なら家にいる妻や子どもと一緒に来るのだが今日は違う。
さっきも言ったように人を待っているのだ。

僕がカウンターに座ると、まず最初に水が出された。
僕は待っている間に水を飲んだ。
飲んだ途端「これは」と思いこのカフェのマスターにこう言った。
「マスターさん、この水ってまさか…ポップ山の天然水ですか?」
そういうとマスターは「なんと…。」と言って頷いた。
するとマスターの横にいた女性は僕に向かってこう言った。
「へぇ〜。ここの常連さんでも分からないのによく分かったね。なんで分かったの?」
「あぁ、僕実は『水利き』が出来るんですよ。」
「なるほど…。そう言うことか…。」
マスターは感心したように言った。
その女性も笑顔を浮かべながら「それってかなり凄いことだね。」と言った。

それから5分後くらい、カフェのドアが開き誰かが来た。
その瞬間に女性は「いらっしゃいロウさん!!今日は一人ですか?」と言った。
僕が振り返るとそこにはロウさんがいた。
「あっ、ミズクレさん。待たせてすいません。」
「いえいえ。大丈夫ですよ。」
そう、僕の待っている人はロウさんだった。

「この人はロウさんの知り合いだったんですか。」
「そうですよライナさん。この人はあしかのほびぃでお世話になっているんですよ。」
どうやらロウさんはこのカフェの常連客らしい。
「それを言うのは僕のほうですよ。この前なんて僕の似顔絵描いてくれましたし…。」
「あれは私のただの趣味ですよ〜。」
ライナさんと言う女性は僕達の話を聞いて笑っていた。
「それより、クレラちゃんのプレゼント決まりましたか?」
「あぁ、そうですね。決まりました。」
「そうですか。じゃあ今から買出し行きましょう。」
「分かりました。」
「行ってらっしゃい!!」
ライナさんに見送られた僕達は「行ってきます」と言い、カフェを出た。

所変わってここはスーパーの日用品売り場。
ここもクリスマスとあって多くの家族やカップルがいた。
「ちっ、どこに行ってもカップルかよ…。」
ロウさんは小声で呟いた。
一方僕は手袋などを見ながら「クレラちゃんに寒くないように手袋買おうかなぁ。」と言いながら見ていた。
「ロウさん、クレラちゃんってどんな色が似合うと思います?」
「ど、どれでも似合うと思いますよ…。(親馬鹿だなぁ…。)」
「親馬鹿で何が悪いんですか!!」
「!!じ、じゃあ青なんかどうでしょうか?」
「やっぱりそうですよね。クレラちゃんには青が可愛いほどに似合いますよね。」
「…。そ、そうですね…。」
僕はクレラちゃんのために青い手袋を買うとロウさんが聞いてきた。
「そういえばプレゼントって手袋のことですか?」
「いや、ケーキですよ。」
「(手袋関係ねぇよ〜〜〜〜〜!!!!!!)」
僕は食料品のところに行きケーキを買った。
「さて、これでプレゼントの買出しは終了。」
「あとは届けるだけですね。少し休憩しますか。」
ロウさんの提案で近くの店で休憩した。
「あぁ〜クレラちゃんの喜ぶ顔を想像しただけで幸せだぁ〜。」
「…。まぁ子どもの笑顔って幸せになりますよね。」
「やっぱりそうですよね!!!」
「あっそうだ。何か飲みます?」
「そうですね。じゃあ水で。」
「了解。」
ロウさんは水とココアを頼み水を僕の前に置いた。
「ありがとうございます。」
「そういえば僕って何の役にたたなかったですよね。」
「いえいえ。ロウさんのおかげで手袋選べました。ありがとうございます。」
「そうですか…。」
二人とも飲み物を飲み終えると外で別れた。
「じゃあ良いクリスマスを。」
「はいっ、ロウさんも。」

「さて、これからが本番だ…。」
ロウさんが僕と別れてからすこしのことだった。

僕が家に帰るとミラさんとクレラちゃんが出迎えてくれた。
「お父さん、お帰りなさい!!」
「お帰りなさい。」
「ただいま。」
二人に出迎えられ、僕はとてもうれしかった。
「そうだ、クレラちゃん、プレゼント買って来たよ!!」
「えっ、ホントに!?なになに?」
「ふっふっふ…。ケーキだよ〜。」
「わ〜い。あたしケーキ大好き〜♪」
「あぁ〜幸せ〜。」
僕は今日死んでも悔いは無いなぁと思った。

次の日の朝。
昨日の夜から降っていた雪が地面を銀世界にしていた。
ミラさんはドアの前に箱を見つけた。
「なんだろう…。」
僕はクレラちゃんと一緒に起きるとミラさんは箱を指差しながら言った。
「今日起きたらドアの前にこんな箱がおいてあったんだけど…。」
「?知らないよ。こんな箱。」
「じゃあ何でしょうかね?」
僕とミラさんが考えている間クレラちゃんが
「とにかく開けようよ!!!」
と言いながら箱についていたリボンをほどいた。
「こらこら勝手に…。」
ミラさんは優しく注意した後箱を見た。
「じゃあ、開けるよ!!」
二人は箱をじっと見つめている。
僕は箱を持ち一気に開けてみた。

すると中には3つのマフラーが入っていた。
色は水色、桃色、青色で形は同じだった。
「これは?」
「マフラーだ〜。」
「これは僕たち宛だ。」
箱には「ミズクレさんへ」と書いていた。
「でも誰が…。」
どこから来たのかが書いていないその箱に疑問を得た。
「お父さん、お母さん!!!」
クレラちゃんに呼ばれて振り向くと、クレラちゃんが青いマフラーを巻いていた。
「似合ってるよ。」
ミラさんはそういうとクレラちゃんは喜んだ。
そのころ僕は頭がクレラちゃんのことでいっぱいになっていた。

今日、僕達は3人で雪遊びをした。
どこから送られて来たのかが分からないマフラーをつけて…。

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