あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: ヒガシノ/投稿日時: 2024/08/20(火) 20:43:07
投稿者コメント:
過去に作った話のリメイク(面影ほぼなし)です。
ちょっと設定が被ってたりします
過去作の続きは書けない!書かない!ごめんなさい!!(パスワードも忘れてしまいました)
であい
目覚めると、辺りには一面草が生い茂っていた。どうやってここにきたのか、全然覚えていない。見上げると、血のように赤く紅葉した木の葉が見えた。

「おはよう」

声の聞こえた方を向くと、驚いた。なんだこの生物は。体は30センチ程だろうか。人のような形をしているが、腕はなく、手のひらだけがふわふわと浮いている。そして体全体も浮いていた。猫耳のついた黄色い帽子を被り、白いシャツにネクタイをつけている。よく見たら尻尾が二本ある。

「なかなか起きないから心配しちゃったよ!何かの間違いで死んじゃってるんじゃないかって…」

私の驚愕と恐怖をよそに、彼?は喋り続ける。

「あ、ごめんね!まずは自己紹介しなきゃ!僕は妖精のスイシィ!君の味方さ」

「妖精…?」

「そう!まあ実際には、人の形をしてて、小さいからそう呼ばれてるだけ。あだ名みたいなものだよ。」

「妖精はこの世界にいっぱいいてね…、ああそう、僕の弟が先に家で待ってるから、行こうか!僕の仕事は君を案内することなんだ!」

そう言ってスイシィは森のある方へと進み出した。とりあえずついていくことにした。

「家?」

「そう。君の新しい家だよ」

私の元々住んでいた家は…あれ、思い出せない。ここにきてからというもの、なぜか私についての記憶が全然思い出せないのだ。自分の名前さえも…。

「どうかした?燃香(もか)」

「それ…私の名前?」

「そのはずだよ。羽野燃香でしょ?君は」

不思議そうな顔をしてスイシィが言った。どうして私は私のことを思い出せないのか。そんなことを考えていたら、不意に甘い美味しそうな匂いがした。

「スイシィ、この匂いは…?」

「お菓子屋さんの匂いだね。最近この辺りにできたんだ。ちょっと寄り道していく?」

「うん…」
お腹のなる音がした。

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