あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 雪白/投稿日時: 2011/07/28(木) 17:22:57
投稿者コメント:
人生においての処女作です。
一話完結の話をこれからやって行きたいな〜と思っています。しかし、ちょっと長いです。
上記の通り処女作ですので、あまり期待せずさらっと目を通していただけたらと願っています。
徒然なるままに
 ここはポップスター。の、とある教会。
 その入り口では二人の少年が息を殺して、お互いの顔を見合っていました。彼らはじっと見合っていましたが、しびれを切らした少年がもう一人の少年に目で、
『やるんだ』
 と、言ました。
 少年はゆっくりと頷き、持っているものを握り締め腕を震わせ…

 …それを床に置きました。

 それを、神様でも見たかのように目を見開いて見ていた少年は、
「(よくやったあぁぁああ!!)」
 ドミノ、最後のひとつが今置かれました。

 時を二日ほどさかのぼります。二人とも少年でややこしいので、叫んだ方K君、を床に置いた方をW君とします。
 勘のいいかたで無くても誰だか分かりますね。
          ―☆―☆―☆―
 真夏の太陽が地に落ちる頃、二人は散歩していました。
「ねぇ」
「なんですかKさん」(少年がKさんと言ってる訳ではなく、あくまで伏字です。)
「暇だね」
「暇ですね」
「帰ろうか」
「帰りましょうか」
 二人が方向転換して帰ろうとしたそのとき、K君は
「!W、ほら、あれ!」
「え?…あれは…」
 K君が見たものは巡礼で教会を出て行く教会の人たちでした。
「でも、あれがどうしたんですか?」
「あの教会って、確か20人ぐら__」
「16人です」
「そうそう、それでさあの人たちの数がさ…」
「…16人」
「ってことはさ!今中に誰もいないよね!」
「Kさん、まさか__」
「そのまさかさ!」
 そう、K君は目を極限まで、ビームが出そうなくらい輝かせて__

 ビィィンッ(目からレーザー)

 ジュッ シュウウウ…(地面が焼けてます)

「ホントに出さないで下さいっ」
 __ホントにビームが出ちゃうぐらいに目を輝かせてそういうのでした。
 …あれ?W君、地の文聞こえてます?
「駄目ですよ、Kさん。それは不法侵入ですよ」
 今度は地の文無視ですか。
「でもW。中を詳しくみたいでしょ?」
「うぅっ!」
 まじめっ子なW君も好奇心、いや探究心はたまた研究心には敵わなかったのです。
 と、いうわけで、その次の日からK君とW君のドミノを並べる作業が始まったのです。
 …何でドミノになったんでしょう?
          ―☆―☆―☆―
 回想が終わりましたね。
 さぁ全てのドミノを教会の中に二日をかけてぎっしりと並べてK君とW君、そろそろお約束の時間です。
「いやぁ、ここまで長かったねぇ。…倒すのはジャンケンで決め__」

「貴様らぁああぁぁあああ!!」

 ほらきました、向こうから走ってくるのはフロスティ。どうやら巡礼は終わったようです。分かりましたね?牧師さんとーじょー。
「くっ、時間をかけ過ぎたか!?ここは僕が食い止める!!」
 シリアスなシーンだったらかっこいいのに…。
「地の文が文句言うな!!」
 と、叫びながら何も無い空間から剣を出してこっちに向け…え?

 サクッ☆

【ここまでは『雪白』の提供でお送りしました。ここからは地球から宇宙まで『白雪』の提供でお送り致します】
 変わりまして、雪白の魂、通称『白雪』が本当に気力だけで執筆致します。

 何も無い空間から剣をだした『カービィ』はもう一人の名を呼ぶ、
「『ワドルディ』!早くドミノを」
 ワドルディはその言葉が終わるより早く行動していました。もうかれこれ19年のコンビですから当然ですよね。
 倒れるドミノ。カービィはそれを見て口元に笑みを浮かべます。
「牧師さん、もう来ても無駄だよ!」
 牧師フロスティはそれを聞いても止まる気配がありません。カービィが動揺していると、フロスティは理由を言いました。
「ならばそのドミノの並びを崩すまでだぁ!」
「「なっ、何ですとぉお!?」」
 フロスティが跳躍、それを止めようとカービィが剣を振るいます。しかし、それを読んでいたフロスティは剣に氷の塊を投げつけました。カービィの動きが一瞬鈍った隙にフロスティは彼の頭上を飛び越え__
「させるかぁぁあ!!」
 気がつけばカービィの頭の上にはさっきまでの緑の勇者の帽子ではなく、バチバチとスパークするエネルギーを出す輪っかが乗っています。スパークする音が急速に高くなり、そして、

 バヂィッ

「覚悟ぉぉお!!」
 エネルギーの塊が辺りに轟音を轟かせて牧師を吹き飛ばしましたが、まだ止まりません。
「あ、あれ?」
「か、カービィさん、まさか…!」
「ぜ、全力で打ち込んだ」
 波動弾は教会を貫き反対側にも穴を開けて、ようやく、空気中に霧散しました。
 当然教会が崩れます。地震さながらに地を揺らし土煙をもうもうとたて…。
 それらが収まったとき瓦礫の山だけが残りました。
「「「そ、そんな」」」
奇しくも声がハモってます。しかし、次はハモりませんでした。
「教会がぁぁあ!!」これはフロスティ。
「ドミノがぁぁあ!!」これはカービィ。
「歴史的建造物がぁぁあ!!」これはワドルディ。
 三者三様の悲鳴を上げて天を見上げる。夕方の赤い日差しが、頬を濡らす彼らの背中を哀愁漂う感じに照らしていました…。

 後日、テケトーな村裁判みたいなもので、カービィは一ヶ月の『一日おにぎり20個の刑』(本人曰く、それじゃ三日で死んじゃうよ!)。
 フロスティは三ヶ月の『禁固刑』(ブロントバード村長曰く、奴は悪くないようだけどノリで)。
 ワドルディは無罪放免になったそうな(被告人二名を除く人々曰く、ワドルディだから)。

 拝啓 お父様、お母様、夏の風に吹かれても懐は暖まりませんが、ポップスターは今日も平和です。

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