ふわふわり
わたしは、とてもながいながいたびをしている。
ときをめぐって、さまざまなばしょをたびしている。
わたしがどこからきたのか、そしてこのたびじのおわりがどこなのか、じぶんじしんもわからない。
わすれた、にちかいか。
わたしは“ぎんがさいきょうのせんし”としてしられ、いくどとなくふういんをくりかえされてきた。
もう、いくうかんのたびはなれっこだ。
たま〜に、へんなふねやチョウがはいってきたりするけど、もうみなれた。
あのふねはどうやら、もちぬしがいるらしい。だれかはわからない。
あのチョウは、どこからきたのだろう…ほのおのように、あかいチョウ。
しょうじき、なにをもくてきにたびをしているのかわからない。
…つぎは、ここか。
じげんの穴がひらく。そこでわたしは、またどこかも分からない時代を行く。そしてまた、異空間をさ迷う。無限ループの繰り返しだな…
考えてるヒマなんてない、次元の穴が閉じてしまう。
こうして私は、また知らない時代に舞い降りた。