騎士達の休息
「なんで貴様がここにいるんだ…」
メタナイトは忌々しげに言う。
「まぁ、暇潰しだ。それに、お前が何をしているのか知りたかったのも一つだな」
鏡の国の騎士…ダークメタナイトがそう言った。
「何を考えているんだ」
「お前もだろ?素性わかんねぇし」
「黙れ」
どうやら、二人は最近仲が悪いみたいだ。
険悪なムードが広がっている。
「他の方法でも暇は潰せるだろう。早く私の視界から出ていけ、紛い物」
「…はぁ?そこまで言う必要あるか?」
ダークメタナイトは機嫌を悪くすると、喧嘩腰になって文句を言い始めた。
「はぁ…また始まるのか」
その時、キッチンで誰かが呟いた。
「貴様は限度と言うものを知らないのか!?」
ついに二人の喧嘩が勃発した。
「はぁ?元はと言えばお前が原因だ!!言葉で分からないのなら、いっその事拳で語りあ…」
「待て」
そこに割り込むように入ったのは、
「喧嘩する暇があれば私が3時間かけて作ったアップルパイを食べろ。機嫌を直せ」
ギャラクティックナイトだ。キッチンで呟いていたのは、ギャラクティックナイトだった。
「で、でも…元はと言えばこいつが…」
「しつこい。二人ともひどい目に遭いたいのか?」
「は、はあ…」
「うめぇ!!いくらでも食べられるぜこりゃ!!」
口の中にアップルパイを運びながら、ダークメタナイトは言う。どうやら、機嫌を直したようだ。
「うまいな…リンゴの甘みと酸味がよく効いている」
メタナイトもどうやらご機嫌な様子。ギャラクティックナイトも、自分の作ったアップルパイが好評で嬉しそうだった。
__そして、窓にひっついて、涎を垂らしているカービィに三人が気づくのは、いつなのだろうか…
END