2つの世界
幾つも幾つもある、宇宙。
その異なる泡の中に、2つの世界があった。
一つは、あきれ返るほど平和な世界。とは言っても、その平和を突くような侵略者もいる。そこで、流れ者だったある旅人がヒーローとして、欠伸が出るほどの平和を守るため、おなかを空かせながら西へ東へ駆け回る...そんな世界だ。
もう一つは、動物の王国。
あるとき知恵をもつ旅人が、草原に産み落とされた。旅人は自身を受け入れてくれる友に出会い、姿かたちも十人十色の住民の悩みを解決していく。やがてそれは大きな絆となり、旅人と動物たちは大きな試練を打ち砕いた。
かつてあり得ないことが起きた。
異なる宇宙にあるこの世界が、一時的に繋がったのだ。
偶然に偶然が重なり、機械の進路が書き換えられる。星の偶像に操られた企業が動物の王国へと踏み入り、絆を踏みにじる。春風の旅人は、もう一人の旅人、そしてその親友とともに、真の悪を倒した。
その後、繋がりは閉ざされた――そのはずだった。
おや?繋がりが、再び生まれようとしている...。
暗黒の支配者によって。
破壊と創造のバランスが崩れたとき、そこに“リセット”は訪れるのだろうか。
新たな物語が紡がれる。