メタナイトの素顔
カービィ「デデデ大王ー」
デデデ「どうしたんゾイ?」
ピンクボールのカービィは、自称大王のデデデ大王に話し掛けていた。普段、話さないこの2人だが、今回のカービィは真面目だった。
カービィ「メタの素顔を見たことがある?」
デデデ大王が少し間を開けて、「え…」と言い、「実は、ワシも見たことがないんゾイ」と答えた。
カービィ「えーっ!?大王でさえも見たことがないって!?メタ、どれだけ否定してるんだろう………」
カービィが気になっていると、バンダナワドルディが話す。
バンワド「実は、僕も気になっていたんです……。メタナイト様の素顔はきっと…格好いい感じな気がします…」
カービィ「想像力、豊かだねー。とにかく、メタの素顔を暴いてみせる!」
こうして、メタナイトの素顔を暴くミッションが始まった。
*
デデデ「で、これからどうするんゾイ?」
カービィ「確か、これくらいの時間帯はメタが爆睡している時間のはず…」
デデデ「というか何で知ってるんゾイ!?」
バンワド「大王様が教えたんじゃないんですか?」
デデデ大王が1つ間を開けて「あ、そうだったゾイ」と言った。カービィは、「?」と思った。
3人が話していると………
メタナイト「お前たち…ここで何をしている……」
3人「「「メ、メタナイト/様!!」」」
御本人の登場。3人はさっきのことが聞かれていないかと慌てていた。
メタナイト「何をそんなに慌てているんだ」
カービィ「ええっと…それは……」
メタナイト「そうか…私の素顔を暴こうとしているのか」
3人(((バ、バレた!!!)))
とてもまずい状況になってきた。
カービィ「メタ…何を考えているの?;」
メタナイト「何をって、私はそう思ってただけだ」
2人((こいつ、怖い!/ゾイ!))
デデデとカービィが恐れ始めた。
バンワド(とても、まずい状況になりました…こうなったら…)
ハンワド「メタナイト様!大王様が見てみたいとおっしゃってました!」
デデデ「はあ!?お前、何を考えてるゾイ!?!?」
メタナイト「陛下…そんなことを考えていたんですか………」
メタナイトの表情は分からないが、少しずつ瞳が赤くなっていた。
デデデ「は、早まるなゾイ!!!!」
メタナイト「問答無用!ギャラクシアダークネス!!!」
デデデ「ギャーッ!!!!!!」
デデデ大王はメタナイトの必殺技でどこかへと飛ばされた。2人はメタナイトの素顔を見ることを諦めることにした。
カービィ「というか何でメタがここにいるの?」
メタナイト「これから寝るところを邪魔したから来ただけだ……」
そう言って去って行った…。メタナイトを追って寝室まで来たが、仮面を外す気配がなかったから2人は諦めることにした…。
バンワド「素顔、見れませんでしたね…」
カービィ「だね…。メタはいつでも仮面を付けてるんだね……」
メタナイト「危ないとこだった…;」
2人の気配が消えた瞬間にメタナイトは仮面を外していた。青い体に綺麗な黄色の瞳。まるでカービィと瓜二つくらい、そっくりだった。
メタナイト「私の素顔など見られたら…、みんなを傷つけてしまう………」
メタナイト「こんなことをしておかないと大変なことになっていた…だから、許して下さい……デデデ陛下。」
素顔を見せない理由は、メタナイトの優しさその物だった。そして、安心して眠り始める。デデデがボロボロだったというのは別の話。
メタナイト「というか、何故大王のことを陛下と言うべきなんだ…」
デデデ「う、裏切られた…!」ボソッ