ないっ!!
ある爽やかな朝の事。
メタ「……ふぁ〜あ、今日も良い天気だな〜…」
今日も朝早くに起きたメタナイト。 しかし、この日はいつもと何かが違う。
メタ「あれ、カービィがいない…?」
そう、普段ならまだ寝ているはずのカービィがなぜかいないのだ。 そして、もう1つは…
メタ「………あれっ?」ゴソゴソ
メタ「………ない……ない……どこにもない…」
メタ「わ、私の剣がないっ!!」
そう、メタナイトの剣、宝剣ギャラクシアが無いのである。
メタ「おかしいな、昨日の晩にはちゃんとこの机にあったのに…」
昨日の晩にはちゃんとあったはずの剣がない。ということは…
メタ「…カービィだな。」
メタ「カァァァァアアアアアビィィィィィイイイイイ!!!!!」
とりあえずギャラクシアを持っていった犯人の名前を叫んでみるメタナイト。 しかし、叫んでみたところで、事態は変わることなく、むしろその大声を聞いたアイクとマルスが駆けつけてきて、事態はさらに悪化していくのであった。 メタナイトは、激怒しながら、ギャラクシアの無事を祈り続ける他なかったのであった。
一方その頃、元凶のカービィの方ではー
カビ「すっごい、めっちゃ切れるよ!!メタナイトの剣!凄すぎだよ!どうして今まで借りなかったんだろう!ほんとに凄いよ!この剣、さいこーだよ!」スパスパスパ
と、言いながらすっきりとした爽やかな笑顔で、そこら辺にある木を切りまくっていた。 そして、だいぶ時間がたつと
カビ「ふ〜、すっきりした〜♪この剣、ストレス発散にちょうど良いよ!ほんとに最高だよ♪凄いすっきりするからもう暫く無断で借りてよっと♪ ふぅ、さて、もうそろそろいないとばれそうだし戻ろうかな」
と、言いながら剣を置いて部屋へ戻ろうとした。 しかし、そこに運悪くアイクとマルスを引き連れた、瞳が血のように真っ赤な(ものすっごく怒っている証拠)メタナイトが登場。 メタナイトは、普段の声とは比べ物にならないほど低い恐ろしい声で、こう言った。
メタ「そこで何をしている?」(激怒
カビ「え〜っと、その、ス、ストレス発散?」(汗
冷や汗をかきながら答えるカービィ。それにメタナイトは、
メタ「ほう、人(?)の物を使って勝手に使ってか…?」
と言う。カービィはまたもや冷や汗をだらだらと流しながら、
カビ「え〜っと、これはその、借りていたっていうか…」(滝汗
と答える。それにメタナイトは、
メタ「それはなぁ、盗みっていうんだよ!!」
と言い、ついにブチ切れる。
メタ「まったく、何がストレス発散だ!お前に何かストレスが溜まってるものか!むしろお前のせいでこっちにストレスが溜まっていく一方だ!それに、ほんとに何で勝手に持っていく!こっちも一言いってもらわないと色々と困るんだよ!まったく、次にやったらほんとに承知しないからな!後、…………………………………………………」
と、長々と怒鳴りだす。メタナイトが怒鳴っている間、カービィはずっと
カビ「すみませんすみませんすみませんすみませんすみませんすみませんs……………」(ガクブル)
と、涙目で必死に謝っていた。
それから暫くして、ようやく怒鳴り終わった後かなり傷ついてしまったギャラクシアを見たメタナイトがカービィにとびかかろうとしたので、それをアイクとマルスに止められて、一旦騒動は落ち着いた。
それから暫くして、ようやく冷静さを取り戻したメタナイトは隅の方でガタガタと震えながら涙目で謝り続けているカービィを見てかなり驚いた。
メタ「いったい何があったんだ!?」
しかし、かなり傷ついて放置されているギャラクシアを見ると、もっと驚いた。
メタ「ほんとに何があったんだぁぁあ!?」
アイクとマルスに何が起こったのかを聞くと、メタナイトはそれにも驚いた。 そして、隅の方で震えているカービィに
メタ「…怒鳴りすぎてしまってすまない。しかし、カービィもカービィだ。次からはやらないようにな。もう別にそんなに怒ってはいないから、そこまで気にするな…」
と言うと、剣を修理してくる、と言いギャラクシアを持って、相当疲れたのかフラフラとしながら部屋に戻っていった。 そして、残されたカービィは、暫くの間、恐怖から立ち直れなかったと言う。
こうして騒動は幕を閉じた。…が、その夜。ようやく剣を修理し終わってどっとベッドに倒れこんだメタナイトはまたあることに気がつく。
メタ「今度はマントが無い…」
また懲りずにカービィがやったのであろう。
次の日の朝、ボロボロになった自分のマントをみたメタナイトは今後こそ、修理したばかりのピカピカのギャラクシアでカービィを輪切りにしたそうな。 ちなみにマントは実は裁縫が得意なマルスに修理をしてもらったそうだ。
こうして、2度とカービィはメタナイトの仮面以外のもの(仮面は普通に壊す)を壊すことは、無くなったそうな。
〜終わり〜
〜あとがき〜
これで、この話は終わりです。 こんなくだらないぐだぐだな小説を読んでくださって、本当にありがとうございました! それでは、ここまで読んでくださった方、いましたらありがとうございました。 では、また次回に。