序曲〜プロローグ〜 七不思議の夜の前に
A「お前、何しているんだ?こんなに使われない神社見てさ。学校、もう始めるぞ!」
B「神社のお賽銭の中見てみろよ。ビックリするぞ」
A「たくっ!しょうがね〜な(お賽銭を見る)なんだこれ?文字が書いてあるな…学校の七不思議?え〜と、ある日にちの夜に、特定の場所で穴を掘ると、タイムカプセルがある。それを、持って中身を見ようとすると、その持ち主に、地面の中に引きづり込まれる。
…おい、何だ、この具体性の無い七不思議は?」
B「さあな、でも、何か面白くないか。他のは、俺がもう、メモしておいた。ある日にちの夜と言うのは、何時なのか、分からないが、とにかく今夜から行こうぜ!」
A「…嘘を、本気で信じているのか?バカバカしい!」
俺の名前は、Aでは無く、クールスプークだ。
現在、俺は学校に通っている。いつもと同じ景色だ。ずっと変わらないと思っていた。あの時までは…
休み時間…
C「見てみて!今、流行りのゲームの『理想郷〜ユートピア〜』の有料コンテンツをダウンロードしたわ!凄いでしょ!」
クールスプーク「あ…そう。俺、そのゲーム知らないわ」
B「流行遅れだな。俺なんて、主人公のレベル、90越えだから」
クールスプーク「知らねえよ。B」
B「おいおい。何だ、いきなりBなんて呼んで。俺の〜名前は〜スターマン〜」
C「私の名前は〜バウンC〜」
クールスプーク「バウンシーな。C違いだな。…ボケ二人ってきついな…」
スターマン「はッはッは!なあ!ルサンチマンごっこしようぜ!」
バウンシー「私、ピンク!」
スターマン「俺は、黄土色!」
クールスプーク「ルサンチマンは一人で戦うんだよ!だから、戦隊と言うよりライダーの方なんだよ!と言うかピンクは分かるけど、黄土色って何だよ!お前らルサンチマン見た事ないだろ!」
解説 『ルサンチマン』とは?
そう…彼は、ヒーローだ。しかし、普通のヒーローではない。彼は、かつて、最強と呼ばれた程の実力があるスぺシャルヒーローだった…しかし!悪の組織によって、彼は、弱体化してしまった。そう、信じていた絶対的強さのエネルギーが、悪の組織によって奪われてしまうのだった!そして、悪の組織は、そのエネルギーを悪用した。そして、世界は、ほとんど悪の組織によって支配されてしまった。
ルサンチマンは、悪の組織に立ち向かうが、何度も倒されてしまう。
そして、ルサンチマンは、正義の為に拳を振るう者では無くなった。つまり、ヒーローを辞めたのだ。
それでは、何になったのか?…自分の力を奪った悪の組織の復讐の為だけに、拳を振るう者になったのだ。彼は、変わった。自分の復讐の為なら、町を、人を、全て破壊した。
ルサンチマン「弱き者よ。俺に絶対の服従を誓え!そして、俺の為に、あの憎き悪の組織を消せ。例え、お前がどうなろうともな…」
そして、ある一人の少年が言った。
少年「ルサンチマンのせいだ!こんな世界にしたのは!ルサンチマンのせいだ!」
ルサンチマン「俺に逆らう奴はガキでも、許さないぞ…」
少年「そもそも、お前、お前さえ、いなければ!悪の組織が、こんなに強くなるなんて事は無かった!お前が強い力を持っていなければ!悪の組織は、お前のエネルギーを悪用なんてしなかったのに…こんな世界にならなかったのに…お前が、本当の悪だ」
ルサンチマン「俺が…悪?」
彼は悩む。人生とは、常に選択だ。そして、それは、他人にも影響する。例え、自分が知らなくとも…
彼は、正義の為に再び立ち上がるのか?
それとも、復讐の為に悪に染まり、這いずり回るのか?
君ならどっちを選ぶ?
スターマン「何か重い作品だね。俺の好奇心が刺激されたぜ!」
バウンシー「上に同じ!」
クールスプーク「お前らのコメントが、軽すぎるんだよ…」
後、バウンシーは女性である。
D「お前ら…黙れ。勉強の邪魔だ」
スターマン「おっ!シミラ君!僕達に混ざりたいのかい!」
バウンシー「混ざりたいのかい!」
クールスプーク「ああ…ゴメン。ゴメン。いくら、休み時間でも、騒ぎすぎたな…申し訳ない」
シミラ「君は悪くない。まあ、僕も、別に怒っている訳じゃないから…ただ…彼女が…」
クールスプーク「どうした?」
シミラ「いや…何でもない。僕は、生徒会長。皆の手本にならないといけない。それじゃ!」
クールスプーク「お、おう。何か、頑張れよ!分かんないけど…」
E「彼…私の事…気になっているみたい」
クールスプーク「おおっ…いきなり近くに来るとビックリするな…どうした?ケケ」
ケケ「何でもない。ねえ…消しゴム取ってくれない?」
クールスプーク「ああ…分かった…(ちなみに、彼女も女性だ。そして、かなりの無口だ。後、若干不気味…と言うか消しゴムの位置は、今、立っている彼女のすぐ傍だ。自分で取れば良いと思うが…)」
ケケ「ありがとう(そう言って椅子に座る)」
スターマン「それでさ〜どうするよ!夜に学校に行くの!楽しみでしょうがないぜ!」
バウンシー「しょ〜がないぜ!」
クールスプーク「あ、やっぱり行く前提なんだ…これが、生徒会長シミラにバレたら、お前ら、反省文三枚だな」
シミラ「…(スターマン達を睨みつける)」
バウンシー「そ、それなら、止めた方が…」
スターマン「何事も!経験!大人になってからじゃ、学校なんて行けるもんじゃないぜ!」
クールスプーク「はあ…それじゃ、今夜だけだぞ。他に誰か連れて行くか?」
バウンシー「…それじゃ、ボクシィ呼ぼうよ」
スターマン「何で、あんな高飛車ツンデレを呼ばないといけないんだよ。俺達三人で良いだろ?」
クールスプーク「まあ、俺は何人でも良い。さて…休み時間が終わる。というかお昼休みだな」
ケケ「…七不思議」
七重奏〜セプテット〜 続