あの日あの時あの場所
俺の名前は、ブロンドバート。
ブロンドバート「…お前が死んで、何年くらいになるんだろうな。今でも思い出すよ。一緒に馬鹿やってた日々。…なんで、突然いなくなったんだよ」
友人「おい!何、一人でぶつぶつ言っているんだ!」
ブロンドバート「うるせえよ!カス!お前、何時から俺に指図出来るようになったんだよ!」
友人「は?お前、まだ、学生のつもりでいるんだよ。俺達はもう、お前の指示なんか聞かないんだよ。俺達はお前と違って大人になったんだよ。」
ブロンドバート「ごめん。ついカッとなっちゃて、しかし、懐かしいよな。学生の時以来だよ。いや〜同窓会って良いよな!おい!このまま2次会行くか!」
友人「俺、帰るわ、じゃーな」
ブロンドバート「連れない奴だな。…なあ、ドゴンって知ってるか?」
友人「ああ…あいつか!そういえば、同窓会に出てなかったな。で?…それじゃ、俺帰るわ(そう言って何処かに行った)」
ドゴンとは、俺の友人だ。
俺と、ドゴンは孤児だった。つまり、親が居ないと言う事だ。
孤児院で共に育ってきた仲だった。
やがて、俺達は、学校に入学した。
俺達は、気に食わない奴らを、ボコボコにしてやった。まあ、俺達は不良だったという事だ。
俺達は、この学校を支配したいと言う欲が出てきた。
つまり、番長になりたかったと言う事だ。そして、手当たり次第に自分達に逆らう奴を公開処刑してきた。
しかし、卒業と言う言葉がちらちら聞こえる頃に、ドゴンはいなくなったのだ。
だが、誰も何も言って来ない。いつもより、皆が笑顔になり、いつもより、皆が楽しそうになっていたのがすごく嫌になった。
先生に聞いても、転校の一点張り。
前にも、急に転校と言って消えた奴がいたな。確か名前は…思い出せないな。
しかし、その時の皆は、いつもより、悲しくて、寂しい感じだった。
泣いていた奴もいた。
何故なんだ?何故、皆、ドゴンがいなくなったのに悲しんでくれないんだ?
ブロンドバート「そして、俺は、そのまま卒業。ドゴンは、どうなったのかも分からない。あいつ、大丈夫かな」
デラフワ「ブロンドさん!同窓会どうでしたか!?」
この子は、デカフワ。女性だ。後、俺の可愛い彼女だ!
ブロンドバード「普通だったよ。可愛い子もいなかったし!」
デラフワ「え!そんな!私、今まで結構頑張ったつもりだったけど…私じゃ、駄目なんですか!」
ブロンドバート「冗談。冗談。しかし、思い出すな〜デカフワと初めて会った時の事を!」
昔…
ブロンドバート「さて…今日も、神社で祈りますか。5デデンをお賽銭の中に入れてっと!」
チャリーン お賽銭の中にお金が入る
ブロンドバート「しかし、何で、学校の中に神社なんかあったんだ?学生時代は当たり前だと思っていたな〜。でも、大人になってから、色んな国に行ったけど、学校に神社なんて、ここだけなんだよな!まあ、俺の母校だから誇れる部分もあるけどな!」
さて、祈るか。勿論、祈る事は1つ。ドゴンの行方だ。誰も気にかけてくれなくても、誰も、ドゴンの事を忘れても、俺だけでも、お前が戻って来て欲しいんだ!戻ってくれ!
ん?誰か、いるのか?確か、この神社は、使われなくなっているはずだ。まあ、なのに、祈っている俺もどうかと思うが…
デラフワ「はあ…(溜息を付く)」
ブロンドバート「どうかしましたか?」
デラフワ「え?あ、あのっ!その〜別にどうもしてません!」
ブロンドバート「君、可愛いね」
デラフワ「そ、そんな事ないです!し、失礼します!」
ブロンドバート「え、相談聞こうと思ったのにな」
デラフワ「どうして、私が悩んでいるのを…?」
ブロンドバート「まあまあ、俺、相談を受けるの得意だからさ!一緒に話そうよ!」
デラフワ「あ、は、はい!」
彼女の話によると、会社で人間関係や仕事が上手くいってない事を話してくれた。
デラフワ「あの、ありがとうございました。私の話を聞いてくれて…」
ブロンドバート「いいよ。何時でも話し相手になってあげるからさ。それじゃ、連絡先を教えてくれない?」
デラフワ「はい!分かりました」
それから、俺達二人は、何回かメール等のやり取りをして、何回か会って、告白をして、俺達は付き合っているという訳だ。…羨ましいだろ!
現在…
ブロンドバート「あ、そうだ!なあ、学校に行こう!確か、タイムカプセルを埋めたんだ!」
デラフワ「学校ってあの神社のある学校?でも、こんな夜遅くじゃ…」
ブロンドバート「大丈夫だって!ほら、行こう!」
そして、学校へ…
さて、ここら辺だったかな。タイムカプセルを埋めた所は…
俺達は、学校にあったスコップで、穴を掘っていく。
テラフワ「え?な、何か、人影が見えなかった?!」
ブロンドバート「気のせいだろ。おっ!あった!タイムカプセル!」
俺は、タイムカプセルを手に持った。形状は、色が銀で、金属で出来た箱みたいな物だ。
テラフワ「な、何かがいる!私、怖い!」
急に、テラフワが私の後ろに付き、怯え始めた。そして、私は衝撃を受けた。
ドゴン「…」
ブロンドバート「ド、ドゴン!?!?お前、今まで何処に行っていたんだよ!おい!テラフワ!安心しろ!俺の親友だ!」
ドゴン「親友、お前、俺の仲間だな!」
ブロンドバート「良かった…(涙を流す)本当に!」
ドゴン「お前、仲間。ならば、死ね! ここで 生き埋め!!!!(ブロンドバートの胴体を掴み地面に引きずり込ませようとする)」
ブロンドバート「何、言っているんだ!…お前!てか、お前が地面の中に入っているじゃないか!…グアーーーー!助けてくれ!おい!(地面の中に引きずり込まれ消えさる)」
テラフワ「ブロンドさん!ブロンドさーーーーん!!!」
ドゴン「お前、道連れ!仲間、多い方が良い!」
テラフワ「キャーーーーーーーー!!!だ、誰かー!」
少し前…
A「お前、何してるんだ?こんな使われない神社見てさ。学校、もう始まるぞ!」
B「神社のお賽銭の中、見てみろよ。ビックリするぞ」
A「たくっ!しょうがね〜な(お賽銭の中を見る)なんだこれ?文字が書いてあるな…学校の七不思議?え〜と、
その一、ある日にちの夜に、特定の場所で穴を掘ると、タイムカプセルがある。それを、持って中身を見ようとすると、その持ち主に、地面の中に引きずれ込まれる。
…おい、何だ、この具体性のない七不思議は?」
B「さあな、でも、何か面白くないか。他のは、俺がもう、メモしておいた。ある日にちの夜と言うのは、何時なのか、分からないが、とにかく今夜から行こうぜ!」
A「…嘘を、本気で信じるのか?バカバカしい!」
ふしぎ、ふしぎ、七不思議、いつから、そこにあったのかも、わからない、ふしぎ、ふしぎ、七不思議、かわいそうな、ひとたち、のうらみ、うらみ、オワラナイ、オワラナイ、七不思議、みんな、まっている、きみがなかまになることを…
あの死あの死あの死の場所で 完