ロリ玉冒険記 前編
ローア船内の地下室にフラスコを手に、怪しげな笑いをあげる者がいた。
「 ククク…あとはあれさえ入れればカンペキダヨォ… 」
彼はこのローアの船長のマホロア。
普段はパソコンっぽい機械系のものしかしてないが、たまにはこういうこともするらしい。
「 やっほ〜♪ マホロア! 」
「 ギャアアアアアアアァァァ! 」
マホロアは背後から突然聞こえたターゲットの声に跳ね上がった。
振り返れば皆さんお馴染みのピンク玉が何の濁りもない笑顔でこちらを見ていた。 …なんと言うか、この笑顔が逆に不自然で怖い…
「 …なんだ、カービィカ… 来るんだったらせめてベル位鳴らしてヨ…
あ、メタナイト、バンダナ、イラッシャイ。」
マホロアは何事も無かったかのように話しながら、手でフラスコを覆うように隠した。
「 何コレ! 」
その様子を見ていたカービィはマホロアの手から奪い取るようにフラスコを取った。 その勢いでチューブで繋がれていた試験管の方の液体が入り、混ざってしまう。
「 にっ…逃げテェ! 」
マホロアはひとりでに叫んだが皆はただつったってるだけで、動く様子は全くない。 そうしているうちにフラスコの中の液体は緑色から赤色へと変化していく。
「 何コレ? シロップ? シロップは買ったやつじゃないと、めっ!するよ? 」
「 めっ!じゃネェヨ! 薬品! 薬品だっテバ! 」
それを聞いたメタナイトとワドルディは逃げたした。
それをカービィはフラスコを持ったまま追っかける。
「 ね〜、やくひんって何〜? 」
「 わわっ、カービィ! よせ! 来るな! 」
「 ほほほっほら! あれですよ! 理科の実験でドッカーンの! 」
「 あ〜、あれね〜 」
ドッカーーーーーーーーン!!
↓
「 ん〜、今日も酷いもんだなぁ〜 」
「 もー失礼だなぁブン…そんなにはっきりと言わなくても… 」
ブンはコックカワサキの作った麺がのびのびのラーメンを食べながらぶつぶつと文句を言っている。
そんな様子を見ながら、フームはラーメンを食べる手を止め窓の外を眺める。そこにはシンボルツリーと、その周りで遊ぶ子供達と、いつもと変わらぬ風景が広がっている。
…なんか、こう、平和すぎるというか…
この頃、デデデは魔獣を買ってないみたいだし、平和なのはいいけど何もなさすぎるにもほどがある。
フームは2人に聞こえないように軽く溜め息をついた。
ーーその時だ。
ドッカーーーーーーーーン!!
「 うわぁっ! 」
「 なっ…何!? 」
テーブルから落ちそうになったコップを慌てて掴み、窓の外を見た。
驚いて出てきた人々が空を指差して何か話している。
……爆発?
慌てて外に出てみれば空に煙が上がっていた。
「 大変っ! 」
「 ちょっ… 姉ちゃん!? 」
フームはブンに昼食代を手渡すと煙の
出ている、村の外れのほうへと駆け出した。
↓
…体中痛くて冷たくてヒリヒリするなぁ…
土の冷たい感触を感じて目を覚ましたカービィはふと辺りを見回す。
そこには数えきれない位生い茂った木々があり、森だということが分かる。
起き上がろうと足に力を入れたが痛くて動けそうでもない。
僕…どうなっちゃうんだろな…
諦めて目を閉じたカービイは背後から何者かが近づいて来るのにも気づかないまま気を失ってしまった。
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中編、後編で終わるはずです…
そしたら、マホロアちゃんの続き書こう…
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