〜幼少期〜
「あー・・・」
日向ぼっこしていた。
「あったかいね〜・・・」
近くにいたメイドが頷く。
「・・・。」
そんなセカイに退屈していた
一人の少女がいた。
キトラ、という少女だった。
家がお金持ちで、世間では
“貴族”と言われる者だった。
お父様やお母様曰く、
「外に出るといい事はない。」
だそうだ。
だから今。
こうして庭で日向ぼっこをしていたのだ。
「…お嬢様。ピアノのお稽古のお時間です。」
メイドが言う。
「…うん。」
メイドの持ってきたカバンを持ち、リムジンに乗り込んだ。
〜〜〜〜〜〜
「はぁ・・・」
ピアノの稽古が終わり、リムジンに乗った。
キトラが乗ったのを確認した運転手は、リムジンを走らせる。
・・・少し眠りかけていた時だった。
バンッ!!!
という音がして
変なマスクをかぶった男達が入ってきた。
「な、何!?た、助けt
そこでキトラは強烈な頭部の痛みとともに、意識を失った。