あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: 彩猫/投稿日時: 2012/10/17(水) 19:47:28
投稿者コメント:
みんな読んでね!!
1.噂って怖いモノだね
「ねえ、猫耳少年って知ってるーう?」

「知ってる知ってる〜、あたしの友達も見たんだってえーっ」

近頃の中学生はグループで集まって、噂の交換をし合うことが常識なのだろう。

はっきり言って、自分はグループで固まってきゃあきゃあするのは嫌いである。

クラスのみんなと平等に仲良くしたいのだ。

だからプリクラは大勢で撮る。

カラオケは大勢で行く。

「いつメン」ってのも特にいない。

それが、私にとって常識である。

噂ってコソコソしてて、好きじゃない。

どうせ他の人に噂するなら、みんなの前で言ってしまえば楽ではないか。

「本当、里奈ってグループとか、苦手よね」

近所付き合いなだけなのに、何の意味もなくよく一緒に帰ってしまう立石穂歌…ニックネームは「ほのか」。

「里奈なんて呼ばないで、桃山さんって呼んで。特定の人だけから、みんなと違う名前で呼ばれるのは、嫌」

私、桃山里奈…もちろんニックネームは無い。

中2の、グループ大嫌い一人狼。

「猫耳少年の話さ、幽霊とかいう噂だってよ、桃山さん…ああ、慣れない」
穂歌が頭を抱え込んで言った。

「やめてよ。噂は嫌いなこと、わかってるでしょ?」

「うん、噂だといいんだけどね…」

この時は単なる作り話だと信じていた。

なのに、まさか私が猫耳少年に巡り会うなんて…。

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