第一章 〜ふたり〜
それは、気の遠くなるほど昔の話。
ある小さな星で、カービィはさびた星船をみつけました。
そこには、小さな星の子(チコ)が住んでいました。
カービィは、チコに聞きました。
「あなたは、だあれ?ここで何をしているの?」
チコは、いいました。
「ママが来るのを待っているの。ワープスターに乗って迎えに来るの。」
チコは、昼も夜も、長い間待ち続けているというのです。
「わかった。いっしょにママを探してあげる。」
カービィは、チコと指切りをしました。
夜になると、カービィはこっそりパパの望遠鏡を持ち出して、星空に向けました。
しかし、望遠鏡を何時間のぞいても、ワープスターは現れません。
何日待っても、何年待っても現れません。
カービィは、チコに言いました。
「このまま待っていたら、わたしは歳をとってしまうよ・・。」
ため息まじりに、そういうとある提案をしました。
「こちらから、ママに会いに行きましょう!!」
カービィは、チコと一緒に星船をピカピカに磨くと、船に乗り込んで、星の世界へと出発しました。
ママを探す旅の始まりです。