記憶の破片
わたしと「あの子」の「ウンメイ」を決めた神様。
どうしてこんな
「ウンメイ」にしたのですか?
わたしは女王様の叔母の娘。
「あの子」は女王様の娘。
これだけでも身分はとても違う。
昔はいつも遊んでた
「ニクシミ」何て知らなかったから
わたしが五歳の誕生日を迎えると
「あの子」はわたしの前から姿を消した
「ソノ頃」は悲しかった
すぐに帰ってくる、そう思うしか護りは無かった
そしてわたしが八歳の誕生日を迎えると
「あの子」は帰ってきた
大きな「カタナ」を持って―…
「あの子」は「ウンメイ」を憎んだ
わたしも「ウンメイ」を憎んだ
その「ニクシミ」がやがて「ニクミアイ」に変わった
「あの子」は「カタナ」を振り回した
目の前が紅く染まった
一瞬すれ違ったとき「あの子」の目をみた
「あの子」の目は
「ニクシミ」に染まり「カンジョウ」というモノをなくしたようだった
わたしがその後目を覚ましたのは
その三時間ぐらいあとのことだった
わたしが目を開けるとそこには
とても
悲しみであふれていた
無残な
紅い光景だった