ようこそ、この順位に縛られた世界へ
俺は生まれた時から15年の記憶がなく、
目を覚ませば俺はすでに16歳だった。
医者によると、
「君は生まれてすぐ15日後、両親が運転中にトラックに轢かれてな・・・」
と、衝撃の言葉を聞いた。
なぜ医者がそんなことをしってるのかを聞いてみたが、
「今は答えぬことができん」といわれ、俺は退院した。
15年もの記憶がない______
もしや俺はずっと病院生活だったのか?
いや、医者が嘘をついたのか?
それは俺にはわからない。
なぜなら俺は、15年間の記憶がないから___
そして退院して1ヵ月後、俺は福引に立ち寄った。
理由は分からない。だが、足がいかなければと、勝手に動く。
なぜだ?なぜこんな貧乏な俺がこんなところに?
そう思いながらも、福引を回す
ガラガラガラッ コトンッ
「・・・大当たり、1等でございます・・・」
どうやら1等を当てた。本来ならガックリすると思うが、
どうも後ろに並んでたやつらはガッツポーズ。
・・・何故だ?何故喜ぶ?
そう思って景品をみると
1等:順位世界チケット
順位世界・・・!?
いったいどこなんだそこは?俺にはわからない。
だが皆は、悲しき目でこちらをみる。
なぜだ?いったいなぜ______
「おめでとうございます。あなたは順位世界にいける権利が貰えました」
「では、着いてきてください」
そういわれ、福引の老人についていけば、
いつのまにか、別の世界のようなところに。
機械的な都市で、さっきまでの雰囲気が違う。
しかも皆、戦ったり、捨てられたり。
「おい!いったいここはどこなんだよ!」
老人に怒鳴りつけた。すると、
「おやおや、いつ順位世界についたかわからなかったのですか。」
・・・え?
「しょうがないですね、アナタは。」
え?・・・え?
「ようこそ、この『順位に縛られた世界』へ___」
「・・・!」