あしかのらいぶらりぃ
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執筆者: きのこ/投稿日時: 2012/07/15(日) 21:13:27
投稿者コメント:
一応サイトで連載してる漫画の番外編です。
いやいつかは漫画化するんだけれども((
・・・・には名前が入るんですが多分分かる人はわかってしまう(; ・`д・´)
光の最終兵器
昔の話。すごく遠い昔の話。

暖かい春。草原に広がるお花畑。そこで花の冠を作っている少女が一人。
「お母様、この花冠みて喜ぶかしら??」
召使が答える。
「きっと女王様はお喜びになりますわ。姫様が頑張って作ったんですもの。」
どうやら花冠を作っていたのはどこかの国のお姫様らしい。
「本当??約束よ??」「本当ですわ!」
二人とも楽しそうに笑う。
そしてお姫様は召使と約束する。そして桜の木を見上げる。
こんな楽しい時間がずーっと続くといいのに。それがお姫様の願い事でした。

ある日のこと。国を悲劇が襲った。・・・・・が責めてきたのだ。
・・・・・はあらゆる速さで国民を殺害した。
しかもたった一人で。どんなに傷を負っても死ななくて。
とうとうお城に攻め込む。兵士を刺し殺して進む。お目当てはこの国の女王の武器。
魔力さえあればどんな武器にでも変形できる最強の武器。
でも特殊な魔力でなければつかえない。だからこの・・・・・を使う。
・・・・・は本当にいいタイミングできてくれた。これなら光の下へでても大丈夫
もう光なんて怖くない
この扉をあけてしまえばお目当ての女王がいる。殺してしまえ。
自分の計画に邪魔な奴らは殺してしまえ。


もうこの扉が開いてしまったら私は戦わなくてはならない。
お願い。お姉様・・・いえ、女王様。この子を逃がせてあげて。
可愛い可愛い私の娘。まだ赤ん坊の娘。
そしてこの国の王家の不死身の血をもっている赤ん坊。
周りの気持ちを明るく照らしてくれる力を持っている最後の砦。
女王じゃなくて女王の妹の私から生まれたこの光の最終兵器。
でもまだ戦わせれない。赤ん坊だもの。名前はまだつけれてない。
どうしましょう・・・この国の人は皆花の名前だから花以外にしましょう。
・・・?ああ、あの木・・・窓から見える桜の木。あの木の根元にはたしか
元気にはえているキノコみたいなお花ががあったわ。周りを優しく照らしてくれる。それにしましょう。
可哀想な名前だけど。せめて。この国の民ってばれないように。
あなたの名前は「・・・」。いい?コレは私のペンダント。王家の証であって私の形見。
もっと一緒にいたい。可愛い可愛いあなたを遠い国へ手放すなんて。可哀想。
でもここにいたらきっと苦しい目にあってしまう。だから。
お姉様が魔力でつくったゆりかごを差し出す。私(わたくし)はそのゆりかごに娘をそっとのせる。
気持ちよさそうに寝てる。可愛い娘。さぁゆっくり眠りなさい。布団をかぶせる。
そしてお姉様は魔力でつくった赤い、可愛らしい帽子をその子の枕元へおいた。
「この帽子は・・・・から護ってくれるわ。」
お姉様は悟っていた。いつか・・・・がこの子を狙うことを。私も悟っていたから。
ゆりかごに屋根っぽいものがついた。これなら大丈夫ね。
「さぁ、お別れをいいなさい」 お姉様はきっとこの戦いが最期なのだろうと思っている。
私は娘の額にキスを落とす。さようなら。私の娘。たった一人の娘。
どんなことがあっても生き延びて。この国の血を絶えるようなことはしないで。
いつでも見守っています。

そしてゆりかごの屋根がいきなり変形してゆりかごの全体を包み込んだ。
形からして雲にしかみえない。きっとこうでもしないと見つかってしまうから。
そしてゆっくり窓の外へ。遠く。遠く飛んでいく。
さようなら。見守っててあげる。お母さん、ずっと見守っててあげる。
窓の外にある桜を見た。お願い桜。奇跡を起こすのなら私に・・・・を倒せる力を。
倒せたらあの子と一緒にいられるのに。お願い・・・・!

扉が 壊れた。 アイツが入ってくる。 さぁ国民の敵よ





『私(わたくし)が何をしたの??どうしてこんなことになってしまったの』
目の前には自分を生んだ母親であり、この国の女王でもある人物が眠っている。
お姫様はわかっていました。もう母親は起き上がらないことを。
そして、もう二度と話すことができないことを。
どんなにゆさぶってもなにも反応がない。そして血もでない。
幼いお姫様には過激すぎた。吐き気がして、その場で吐いてしまった。
自分の母親が手もない状態で眠っている。血があるはずの体にも一滴もない。
どこかの人形みたいに。いっそ人形がよかった。
隣には兵士が倒れている。きっと最後まで母親を護ってくれたのだ。
こっちは血がだぼだぼでている。
そしてその近くには自分の叔母が倒れている。叔母といってもまだ若い。
母親と同じく血が抜き取られている。
だけど叔母の娘・・・赤ん坊がいない。いるはず。いない。いない。
きっと逃げたんだ。いや、母親が逃がしてあげたんだ。
どこにいるんだろう。今、この国はもう誰も居ない。皆死んだ。どうしてか分からない。
でもただ気がついたら自分が血まるけであったこと。刀を握っていること。
考えたくない。でもそもそも自分はまだ幼い女の子。危ないおじさんからしたら幼女。
国で一番の魔術士であり最強である女王の母に勝てるわけがない。ましてや兵士にさえ勝てない。
一体なにがどうなっているの、とも考えれずただ幼いお姫様は泣き叫んでいた。
女王…いや母親の体にだきついて。冷たい冷たい体に抱きついて。


お母様、起きて。もうわがまま言わないから。いい子でいるから。

だれか私を明るい光の下へ連れ出して。助けて。
そんな幼い願いさえも闇は消し去るのであった

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