1.デビラの過去
今より少し前の天空界、スカディランド。
地上界とつながり始めた時だった。天空界から地上界に行く事もあれば、その逆の時や、出て行く時がある。
ある公園の近くの学園の外。ベンチにはデビラが座っていた。
「また、男子たちにいじめられるのかな…」
過去にも、数回いじめられた事がある。
それは覚醒すると、天空界ではどちらかと言うと珍しい、悪魔族になるからだ。デビラもその事を気にしているらしい。
いじめられる理由はそれだけではない。性格だ。
性格は普通、明るく元気な性格だが、たまにその逆になる事がある。
家に帰ってもいじめられた事を気にしている。ちょっぴり憂鬱な気分のデビラは、そのまま自分の部屋に行く。
「何で私は毎日あんな事になるんだろう…このまま、この生活をしなきゃいけないのかなぁ。」
テレビを付けても面白そうなのは1つもない。その時の時間はもう寝る時間だったので、ベッドに入って寝た。
「もう学園に行きたくない」と思っていたら、いつの間に目を閉じて寝ていた。
次の日の休み時間。
1人だけの教室に、隣のクラスの男子が入ってきた。
「また1人なのか?外には出ないのか?」「あの事を考えているのか?」
と、男子はうるさく言う。すると、もう我慢できず、外に出た。学園から出て行ってしまった。
デビラが行った所は地上界と繋がってる「つながりの広場」。
つながりの広場の管理者は、
「あれ?もしかして学園を早退したのか?」
言い訳を言いつつ、時間が経って、管理者は、
「分かった。地上界に移動するんだね?一度移動したら、もう天空界には戻れない。それでもいいか?」
「それでいい。もうあの生活は嫌になったんだよ!」
「それじゃあ、本当に行くか?」
「…うん。」
つながりの広場に小さな船が来て、デビラはその船に乗り、言った。
「いままでありがとう。もう、いじめられるのは嫌なんだ。 バイバイ…」
そしてすぐ、地上界に付いた。もう天空界には戻れない。
…そして、今。
デビラは地上界の生活に納得しているようだ。新たな友達も出来た。
今でも、楽しく生活している。
終