☆
はじめにお読み下さい
☆
小説に戻る
☆
最近のコメント・評価
☆
キーワード検索
☆
設定
☆
メインページに戻る
☆
サイトトップに戻る
小説「
7話「虚空の謎」
」を編集します。
* 印は必須項目です。
パスワード
*
新規投稿時に入力したパスワードを入力してください。
作者名
カオスな人達(ぇ
タイトル
*
内容
*
六花に導かれた勇者たちは、今までと全く違った世界に辿り着く。 「何、ここ…?真っ暗……」 不穏な空気を感じ取ったのか、小沢が不安げに呟く。 「こんな世界見たことないぞ…」 「みんな、どこに行っちゃったの?」 全てが暗黒に包まれた世界。人や物が全く無いのは勿論のこと、 自分たちが踏みしめているはずの地面すらも、真っ暗だった。 「り、六花さん…?ここは……?」 「ここは……私が居た世界よ」 「え?」 「―――――――――消滅したの、私の世界は」 あまりにも衝撃的な告白だった。 「昔……もう4、50年は前かしら。この世界の消滅をきっかけに、他の世界がどんどん消滅してしまってね…」 「4、50年?オマエは今いくつなのサ?」 流れを遮って、マルクが問いかける。 「17歳よ。……クロノスワープ・ショックって知らない?」 「知らないのサ」 「何十年もの間、時空間移動をしていると、人間の体に異常をきたすのよ。私は世界の消滅を止めるために、あらゆる時空を渡り歩いて――――」 六花は、歩きながらも口調を変えず、淡々と話し続ける。 「―――消滅を防げた場所も、防げなかった場所もあったわ。その時のクロノスワープ・ショックで、私は年を『取れなく』なったの」 「……消えてしまった世界だから、ここが何処か分からなかったのですね」 寄り添うように、ロゼッタが言葉を返した。 「そう。何故、この本がここへ導いたのか……分からないわ」 「この世界のどこかに、ファイルがあるのでしょう。探すしかありませんね…」 (スマブラ界の)マルスが呟く。 「はぁ……ねぇ、まだなのー?あたい、もう疲れたわよ」 チルノがぼやく。幾ら歩いても変わらない景色に、他の勇者たちも嫌気が差し始めていた――――その時。 「…あ、あの人影は?」 勇者たちの目の前には、暗闇の中にぼんやりと浮かぶ女性がいた。 「…………六花さん!?」 来太がいち早く気づいた。その女性は、六花と瓜二つだったのだ。 「良ク来タナ、モウ1人ノ私ヨ」 「何故貴女がここにいるの?貴女はこの世界と一緒に滅んだはずでしょう?」 六花以外の勇者たちは、状況を理解するのに精一杯で、言葉も出ない様子だ。 「貴女はこの世界に居てはいけないの。もう一度消えなさい」 中国拳法の構えを取る。戦闘態勢だ。 「消エルノハ貴女。貴女ガ消エテ、私ガ貴女ニナル………ナる…なル……」 訳の分からない言葉を呟きながら、女性は異形の怪物に変身した。首は180度ねじ曲がり、腕が6本に増え、背中からは悪魔のような翼が生えている。 「邪魔者ハ失セロ!!!」 「「「「うわあああぁぁ!?!?」」」」 その女性……否。怪物が腕を一振りすると、六花・小沢・岐部以外の勇者たちを、空中に封じ込めてしまった。 「え…これ、俺らまで戦う流れ!?」 「完全に巻き込まれましたね……」 「…………消エロ消エロォォオオ!!!」 怪物が呻き声を上げながら、3人の下へ迫ってくる! 「ライトシールド!」 即座、岐部が3人の目の前に、シールドを描き上げた。怪物はシールドに阻まれ、跳ね返される。 「グッ……小癪ナ!」 怪物は6本になった腕から次々と赤黒いオーブを放ち、シールドにぶち当てて壊していく。 「まずい、このままじゃ…!」 「昌幸!下がって!」 小沢が背負っていた銃「大和旋龍砲」を向ける。 『黒』『炎』『土』『龍』『獣』「岩鱗龍弾(ガリリダン)!!」 引き金が引かれると、岩で出来た巨大な龍が現れ、オーブの弾幕を防ぐと同時に、火炎を吐く。 「グワアアァ、熱イ、熱イ…!」 暴れ狂った怪物の腕が、ありとあらゆる方向に襲い掛かる。 「光雷旋風百脚!」 六花が目にもとまらぬ速さで、腕に蹴りを入れていく。 「闇には光を、と……光獅子ブラスト!」 岐部がスケッチブックに描いた絵から、光り輝く獅子が現れ、怪物に牙を剥く。 「グッ……!」 怪物はもう満身創痍だが――――最後の力を振り絞って、全身から闇の波動を放った! 「闇楼气炎派零式!!!!」 あまりにも強大な力に、岩鱗龍弾が破壊され、裏に居た小沢に波動が迫る!! 「小沢さん危ない!!!」 小沢を庇った岐部が波動をもろに受け、その場に倒れる。 「っあああああぁ!!」 「昌幸!!! …後でちゃんと治してあげるから!」 そう言うと、小沢は銃を六花に向けた。 「六花ちゃん!多分あいつの弱点は頭!! 頭を狙って!!!」 『黒』『飛』『風』『羽』『空』「空翔生翼弾(クウショウショウヨクダン)!!」 撃たれた六花の背中に、白く大きな翼が生えた。 「それで空を飛べるから!額に攻撃を入れて!!」 「分かったわ。一敬さん…ありがとう!」 そう言い放った瞬間、六花は大きく飛び上がり、怪物の頭へ急速に近づく。 「残念ね。これで終わりよ」 不敵な笑みを浮かべ、掌底を放つ。 「气波動蒼天!!!!!!!」 掌底から放たれた青白い光が、怪物の額を貫いた!!!! 「グワアアァァア、アアアア…………」 割れた額から溢れる光が、怪物の姿を包んでいく。 「アアアア…アアア……私ハ、貴女ニ……」 それが最期の言葉だった。怪物は光の中へ消え、辺りは跡形も無く真っ暗になった。 「ふう………岐部さん!大丈夫?!」 「昌幸!!!」 小沢と六花は、先の戦闘で傷を負った岐部の下へ駆け寄る。 「酷い怪我……まだ息はあるようだけど」 六花がそういう間もなく、小沢は岐部に銃を向けていた。 『黒』『癒』『緑』『桜』『復』「桜花身弾(オカミダン)」 撃ち込まれた場所から、奇麗な桜の木が伸びる。そしてそれが消えると同時に、岐部はすっかり回復していた。 「小沢さん…ありがとう!」 「六花さーん!小沢さーん!岐部さーん!すごく格好良かったですー!……ここから出してくださーい!!」 空間に閉じ込められた者たちの中から、来太が声を上げた。 「ごめんごめん、今すぐ出すから!」 『黒』『解』『闇』『無』『虚』「呪解無弾(ジュゲムダン)!」 空間が崩れ、閉じ込められていた勇者たちが落ちてきた。 「「「うわぁああああ!!!」」」 ドスン。 「痛たたたぁ……」 「おい、もうちょっとやり方あっただろ!」 「あはは、ごめんごめん……」 談笑する彼らをよそに、岐部が落ちていたファイルを拾い上げた。 「……探していたのは、これですね」 《第三項》 世界が黒く染まっていく。否、消えていくのか。 まるで宇宙の混沌に浮かぶブラックホールのようだ。 私たちは、世界を護れなかった。証拠となる物まで、まとめて全部闇に溶けていく。 私ももう、長くはないだろう。辛うじてこの記憶だけでも残れば、 勇者たる者が蘇らせてくれると聞いているが―――――いつになるのだろうか。 叶うのなら、もう一度4人で平穏な日々を過ごしたい…。 読んだ瞬間、ファイルは光の球となって、六花が持つ緑色の本の中に吸い込まれた。 「前に集めた人たちの仲間、ってとこかしらね」 「うーん……集まったら集まったで、ますますよく分からなくなりますね…」 岐部が頭を抱えている。頭脳派をもってしても、難題の様である。 「とりあえず、4つ目を集めてから考えよーよ。次はどこー?」 キービィはもう次の世界に目を向けている。切り替えが早いものだ。 「次は………ここも、見えるのですが…」 「んー?あぁ、ここ!あたいたちの世界じゃない!マルクー!」 「どうしたのサ、チルノ?」 「本が示す次の場所は、あたいたちの世界みたいよ!」 「どれどれ…おや、本当なのサ!じゃあオマエたち、ボクが次の場所へ案内してあげるのサ!」 マルクが影の穴を作り、勇者たちは次の世界へ向けて、時空間移動を開始した! ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴ 「―――――ん?あれは?」 湖のほとりに立つ羽の青年が、空を見上げる。月が煌々と輝く夜空に、それをも霞ませる程、荘厳な光の帯が浮かんでいた。 「……天馬?」 翼の生えた馬が、空を悠々と飛んでいたのだ。その馬は段々高度を下げて、マントの少女と羽の青年の下へ降り立つ。 「先生!やっぱり、先生だったんですね!お久しぶりです!」 青年に先生と呼ばれたその人は、白く輝く鎧を身にまとった女性だった。 「やはりここにいたのね。すぐに行くわよ、ここもそこまで安泰な場所ではないわ」 「麻疹さん、お久しぶりです。行きたいのは山々ですが、まだあの人が…」 「何?…また彼奴か。仕方ないわね……はぁ」 ため息をついた。 「……ふむ。3つ目の記憶も、集まったようね」 女性が湖面を見つめ、呟いた。 「そのようですね」 青年がそっと駆け寄る。 「先生、おひとついかがですか?」 「…ん?これは?」 青年の手には、黄桃缶が握られていた。 「私のものです。良かったら、食べてください」 少女が、女性に向かって微笑みかける。 「…ありがとう。頂くわ」 ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∵ 【あとがき】 書いてくれって言われたから書いたけど、やっぱり戦闘シーン苦手(´・ω・`) (勢いが出ない、長くなる、かっこよく書けない) 3人の攻撃特性を分かってもらうために、敢えて3人だけにしました。 得意分野を詰め込んだ…つもり! 天馬騎士なんてかっこいい役頂けて私光栄です(感涙) ちなみに、六花ちゃんの語り部分は公式設定です。ご参考までに。 スイートポテト食べたい………。
投稿者コメント
最近アイマスにはまっている麻疹です。 依田芳乃ちゃんが好きでしてー。 必要以上に長くなってしまって申し訳ない…。
この小説を削除する
(削除する場合のみチェックを入れてください)
※シリーズの第1話を削除するとそのシリーズ自体が削除されてしまうのでご注意ください。
(c) 2010, CGI Script by
Karakara