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小説「
テーマ2:はしゃげ!雪合戦
」を編集します。
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作者名
2Y
タイトル
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内容
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プププランドも雪は降る。 クラッコ達がどの時期にどのぐらい降雪させるか決めて地域に雪を降らせている。 季節の移り変わりを楽しんでもらおうと、夏はファイア系の能力を持つ者たちが、冬はアイス系の能力を持つ者たちが季節の気温を決めているのだが、それでもやり過ぎないようにと彼らの中で彼らなりに約束事があるらしい。 が、今回はクラッコの調整がうまくいかなかったようだ。 見るからに雪山やゲレンデの様な真っ白な白世界が広がっていた。 「すまん!!」 クラッコは朝になるとそれだけを言い残した。 このお陰で公共機関などはストップである。 本来であれば全員からブーイングが来るかというほどの大問題であるはずなのだが。 「まあ仕方ないゾイ。 たまには寝正月と言うのも悪くない」 「雪かきのバイトでかきいれどきだよ〜!!」 プププランドの住民は決して文句ひとつ言う事なくこれも季節の風物詩と受け止めていた。 まさに『あきれかえるほど平和』とはこの事である。 「と、言うわけで雪合戦で遊ぼうと思うんだ」 ピンク色のカービィはマフラーと帽子を被って笑顔で雪玉を作っている。 防寒対策バッチリの彼の横には雪玉がいくつも揃っていた。 「いいねえ桃君、僕も乗ったよ」 桃君、と呼ばれたカービィとは色違い。 白の体色と赤の足をしたスノウカービィが防寒着無しの状態で雪をかき集める。 「お前それで寒くないのか」 赤色のカービィ、レッドは白い息を吐きながらピンクと同じく防寒対策バッチリで雪玉を作る。 「うん、僕生まれは雪国の方だしね。 みどくん、ぶどうくんは参加しないの」 スノウの言葉に、グレープ色の体色のカービィと、黄緑色の体色のカービィは首を振った。 「こんな良い雪なんだ。 いいかまくらができそうだ」 「ボクはそんなシトラスのお手伝いするね」 シトラスはすでにかまくらの土台となる雪の山をかき集めてきた。 あとはそれを固めた後に穴を掘るだけで出来るのだが。 「三人か……1対2じゃ不公平だね」 「そうだな、スノウの変態が一人攻められる絵図は可哀想だ」 「おいおいボクが1の方前提かよ赤君!? いいよ、それぐらいのハンデ」 スノウはピンクとレッドの挑発に乗っかった形だ。 それを見てピンクとレッドは少しばかり悪い顔をする。 「よーし、スノウ後で後悔はするなよ」 「やっぱ1対2は無しってのは今のうちだよ」 そんなレッドとピンクの言葉に、スノウは得意げな顔で雪玉を既に山の様に作り上げていた。 「良いよ? いつから始める?」 その右手に握りしめた雪玉を、スノウはいきなり放り投げる。 レッドはすぐさま手のひらに『ファイア』を展開させて雪玉を融解させた。 「あっぶね!! あいつ最初から容赦無しかよ!!」 「レッド、ほら雪玉」 ピンクは雪玉をレッドに次々と渡す。 レッドもそれを受けては投げとスノウを牽制する。 「あっはっは!! そんな投げやりじゃ当たらないヨォ」 スノウはアイスカッターのスケートを履いてレッドの投雪を次々と回避する。 その笑顔余裕ぶちかましでレッドを苛立たせるのに十二分。 「くっそ、あいつのあの顔腹立つっ」 スノウは手のひらに雪を掬うとそれはあっという間に雪玉に生成される。 ピンクはようやく握って固めてできる雪玉が、スノウはアイス系の能力を上手く使ってほぼ瞬時に作り出せるのだ。 「それで生まれたボクのあだ名が、『雪の王子様』さ!!」 「自称な、自称」 レッドの冷静なツッコミもさておき、スノウの投げた雪玉がピンクとレッドの頭にクリーンヒットする。 突然真っ白に視界を覆われた二人はくぎゅうと情けない声をあげて背中から倒れる。 「やーりぃ、ボクの勝ちィ!!」 ガッツポーズをあげてスノウは勝ち名乗りをあげるが、正面からは地響きと金の光が眩く輝く。 「桃君……まさか」 「主人公が最後に勝つって決まってるんだよォ!!」 果たしてこのショートストーリーの主役がピンクなのかはさておいて、ピンクはスーパー能力『スノーボウル』を発動させていた。 スノウの背丈の何倍もある真っ白な雪玉に変身したピンクの後ろには、レッドが足に炎を灯して振り上げる。 「一発お見舞いしてやれっ」 「思いっきり蹴ってよレッド!!」 足から吹き出した爆炎を利用して勢いよくレッドは『スノーボウル』をキック、ピンクの『スノーボウル』は勢いそのままスノウに向かって飛んでいく!! 「くらえスノウ!! 『ジェットスノーボウル』!!」 「うわああああああああ」 迫るスノーボウルにスノウは悲鳴を上げながら頭を下げる。 ほぼスノウの頭と『スノーボウル』はスレスレで通過するとそのまま勢いを止められないピンクの『スノーボウル』はーー。 「あっ」 ーーシトラスとグレープが作り上げていた、かまくらに一直線。 「はっ?」 突然とんで来る巨大な雪玉、あっけに取られたシトラスとグレープは逃げる間も無く、そのまま。 数時間後、日も少し上がってきて人々も寒いけど外に出るには問題は無いかな、そんな時間帯になった頃。 外にマフラーを身につけていて外出していたアドレーヌやリボン、リック達は巨大な雪の山に埋もれてるピンクやレッドにスノウ、それに満足げに眺めてるシトラスとグレープを不思議そうに見ているのだった。 中に埋もれてる三人は、「ごめんなさい」とだけ念仏の様に呟いていてーー。 「何やってるの?」 「良いだろ、こいつらの為のかまくらだ」 シトラスは笑顔だけど青筋を少しばかり浮かべて答えた。
投稿者コメント
ディンです、かなり遅れてしまい申し訳ありません。 テーマ2の雪合戦でできました。 この作品のキャラは今書いてる小説にいずれ出そうかなってキャラを出してみました。 ただ性格などはかなり変えていると思います。 シンプルに別の作品と受け取っていただいて問題ありません。
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