☆
はじめにお読み下さい
☆
小説に戻る
☆
最近のコメント・評価
☆
キーワード検索
☆
設定
☆
メインページに戻る
☆
サイトトップに戻る
小説「
サーバルの裁判!?
」を編集します。
* 印は必須項目です。
パスワード
*
新規投稿時に入力したパスワードを入力してください。
作者名
テーリィ
タイトル
*
内容
*
「かばんちゃん!ここにいたんだ!そこのペンギンみたいなのに...何か酷いことされなかった?」 「誰がペンギンだ!...かばん、こいつがお前のダチか?」 「はい!でも、一体何が...」 「そうか!お前ら、ホンマはグルやったんやろ!」ワドルドゥは冷静さを失っている。 「よし。現場に居合わせた奴、何が起こったのか、もう一度詳しく説明しろ。まずはサーバル...と言ったか、お前の主張を聞かせてくれ」 「え、いいよ!」 かばんがディメンジョンホールに吸い込まれた、その数時間後。 フレンズたちは、旅立ったかばんが海上で失踪したという情報を、別のラッキービーストから受けていた。 「いなくなった...!?まさか、バスが沈んで...」 「サーバルたちも、いつの間にか海に向かっていったようなのです。少し調査をしてもらうのですよ」 「かばんちゃーん!聞こえたら返事して〜っ!!」 サーバルは一人、勇敢にもディメンジョンホールに飛び込み、森でかばんのことを探していた。...森の主の助けを借り、すでにそこを脱出していた事など知らずに。 「かばんちゃーん!ここにいるんでしょ〜っ!?かばんちゃーん!!」 「かばんかばん五月蝿いわ!カバン屋かワレは!?」冗談半分な調子で、何処からか突っ込みが来る。 「だれ...!?」 声が聞こえる方の茂みを、かき分けていく。 そこにあったのは――煙を上げるバスと、例によって例のごとき一つ目のオレンジ色の生き物だった。 「しゃべるセルリアン...!?うみゃ〜っ!!」 「ワイはプププランド一の発明家、ワドルdでええぇぇ〜っ!!」 サーバルの鋭い爪がワドルドゥの黄色い足に命中し、切り傷ができる。 「まさかあなたが...かばんちゃんを食べちゃったの!?返して...ってあれ?石を狙ったはずなのに...」 「いだぁ、いだぁァァ〜っ!!」ワドルドゥはバスのボンネットから転げ落ち、足を抱えて悶絶している。 「!そこで何をしてる!」今度は別の声。 「ぽ、ポピーはんか...こいつ、ワイの足ケガさせよった!!」ワドルドゥは苦しまぎれに訴えた。 「何だと!?待て、城に連行するぞ!」 「ええっ!?」 サーバルは思わず逃げ出す。 「待てー!待たないなら...これを喰らえっ!」 ポピーブラザーズSr.――デデデ軍の戦闘主任――は、丸い爆弾を幾つもサーバルに向けて投げた。 「うぎゃ〜っ!!」 四方八方で爆弾が爆発し、炎が上がる。火が苦手なサーバルは、浮き足立って走るスピードを上げた。 「ポピー、余計に相手の逃げ足を速くさせてどうするんだ。それに森が火事になったら...ここはちょっと、私に任せたまえ」 Mr.フロスティ――ポピーの同僚で氷の使い手――はスケートのように地面を滑り、サーバルとの距離を縮める。そして、氷のブロックを取り出し、思い切り投げた。 「次は何...うわぁぁっ!」 チェックメイト。サーバルは氷のブロックを踏み、足を滑らせて転んだ。 「フロスティ、ロープあるか?」 「あるぞ。ホレ」 中ボスの二人はサーバルの両手を、ロープでしっかりと縛る。 「何するの!これ取ってよ!」 「傷害罪で身柄を確保する。さぁ、デデデ城に行くぞ!」ポピーはロープを引っ張って歩き出した。 「フロスティ、君はワドルドゥの介抱を...」 「よし。よっこらせ...城に着けば、手当てができるから、それまでの辛抱だぞ」 「うう...絶対許さん!!」 「...という訳だったんだ」 (サーバルちゃん...100%、悪いのサーバルちゃんじゃない?) 「...弁護人。何か付け足しあるか?」 「え、弁護人って...?」 「オメーのことだよ、かばん」 「えっ!?...はい、サーバルちゃんがすぐに謝れなかったのは...すみません...でも、僕たちのいる所には、セルリアンっていう怖いものがいるんです。一つ目で、色んな姿をしていて...それで、僕もサーバルちゃんも、あなたの事をセルリアンと勘違いしてしまって...」 「だからって、足ケガさせよるのはどないなモンなん!?ワイこのケガで、1週間は歩けへんで!!」 「あー、ワドルドゥ...その事なんだが...」沈黙を保っていたフロスティが、口を開いた。 「なんやフロスティはん!ワイには手当てするだけしよって、結局こいつらに味方するんか!?この偽善者ァァ!!」 「いや...君があんまりに痛がるから気合い入れて包帯を巻いてしまったが...ホントは切り傷はあまり大きくなくて、そこまで痛いのは捻挫のほうだ」 「は?捻...挫!?まさか、ボンネットから転げ落ちた時、急に痛みよったのは...」 「そうだ、ポピー」二人を送った本来の目的を思い出した大王。 「ディメンジョンホールは安定していたか?」 「あ、ええ。数週間は、もちそうでした」 「そうか、ならば...判決!」デデデ大王が、ドスンとハンマーを打ち鳴らした。 「サーバル、お前はワドルドゥにしっかり謝れ。そしてワドルドゥは、それをしっかり許してやれ」 「うん。ワドルドゥ...ゴメンね」 「おぅ、ワイも感情的になりすぎとったわな...こっちこそ、スマンかった」 「かばん、お前はちょっとワドルドゥの捻挫の手当て、手伝ってやれよ」 「はい。ありがとうございます!」 「なーに、ここはあきれ返るほど平和なプププランドだぜ?こんないざこざで牢屋にぶち込むほど、オレ様はオニじゃねぇよ」 「なになにー?どしたの〜っ?」カービィがとたとたと駆けてくる。 「あっ、カービィ!また会えたね!」 「わーい!サーバルもいっしょだ〜っ!」 「カービィ、この時間帯でいやに元気だな...」 「しょくどうでおなかいっぱい、食べてきたもんね!きょうのメニューの『こだわりビーフシチュー』なんか、すっごくおいしかったから、お鍋からっぽにしてきちゃった!」 「はぁ!?カービィ...オレ様がどれだけ今日のビーフシチューを楽しみにしてたか知らないくせに...!今日という今日は...許さぁぁぁんっ!!」 デデデ大王は玉座から立ち上がり、ハンマーを持ってカービィを追いかけだした。 「あはは!つっかまーんなーいよ〜っ!」 カービィはまるで鬼ごっこを楽しむかのように、デデデ大王の突進から逃げる。 「二人とも、すっごく仲良しみたいだね!」 「そうだ、かばんさん。ウィスピーウッズが貴方にリンゴをあげたと言ってました。ワドルドゥの手当てが終わったら、二人分むいてあげましょうか?」 「あっ、ありがとうございますポピーさん!...あれっ、どのお部屋を借りればいいのか、大王様に聞いてない!」 「追いかけて、聞こうか!あ、二人部屋ね!」 かばんとサーバルは、デデデ大王のことを追っていった。 「あのー...ワイの手当ては...」 * * * * 『ディメンジョンホールが...?それも、非常に安定した状態で...』 王の間。デデデ大王は通信装置越しに、知人と言葉を交わす。 「ああ。あっちの住人が二人来て、二人目はひと悶着起こした」 『その住人は...以前、カービィが旅した...』 「その通りだ。その点、オレ様は面白いことを考えついたのだ!お前らも、明日あたりこっちに着けるか?」 『緊急時だ、ハルバードの航路をそちらに向けた。明日の午前には到着するだろう。だが...なるべく、君も油断はするなよ』 「はいはい、わーってるって。んじゃ、おやすみ」 そう言ってデデデ大王は通信を切った。 (しかし...確かにあの一族の可能性も、十分あるな...) 暫く椅子に座ったまま、デデデ大王はそんな事を考えていた。 ヲマケ テーリィ流プププキャラファイル No.03:デデデ大王 プププランドの自称大王。だが、意外に外交などの執務もこなしているため、その肩書きは伊達ではない...たぶん。 少しぶっきらぼうな面もあるが、情に熱く、部下たちの事をいつも考えている。その為部下たちからの信頼も熱い。ワガママでもあるが、カービィとの接触を繰り返すうちにやや丸くなっていった。ちなみにカービィからの評価は「おとこまえ」だそうだ。 ただ、大王としての仕事がない時は大体テレビとゲームぐらいしかしていない。
投稿者コメント
フロスティさんは紳士なイメージ。
この小説を削除する
(削除する場合のみチェックを入れてください)
※シリーズの第1話を削除するとそのシリーズ自体が削除されてしまうのでご注意ください。
(c) 2010, CGI Script by
Karakara