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小説「
EP.5-8 Sorrowful 8
」を編集します。
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作者名
麻疹騙り
タイトル
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内容
*
「お、お兄ちゃん……?」 緑さんのお兄さん、ということは、僕以外にお兄さんがいるという ことなのだろうか。 「これだよ」 緑さんが僕の前に差し出したのは、あの時僕が見た、 伏せられた写真立てだった。 「この、私の右にいるのが、お兄ちゃん」 そうか……そういうことだったのか。 僕の心を包んでいたあの不思議な気持ちが、 ゆっくりと消えていくのを感じる。 「……そうですか」 「お兄ちゃん、1年前の今日、バイク事故で死んじゃったの」 「……え?」 唐突に、緑さんは語り始める。 流れる涙をこらえることもせず、ただ連々と。 「私、お父さんもお母さんも、小さい時に、死んじゃったから…… ずっと、お兄ちゃんが、私を、育ててくれたんだ……」 時折、涙で言葉を詰まらせながら、それでも語り続ける。 「お金を稼ぐために、自分は、大学行くの止めて、『緑にだけは、 いい大学に行ってほしい』って……」 緑さんのお兄さんは、至極優しい人なのだろう。 その優しさが、彼女にも受け継がれているのだなあと、 話を聞きながら思っていた。
投稿者コメント
緑ちゃーーーーーん!
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