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小説「
わたしの大切
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作者名
ヒガシノ
タイトル
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内容
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私には大切なお人形がある。 可愛い可愛い2人のお人形。 髪の短い方がレベッカ、長い方がエリカ。 今日もお風呂で2人のさらさらで綺麗な髪を念入りに洗ってあげる。普段から大事に扱っているから、汚れることなんてそうそうないだろうけど、人間のように毎日洗ってあげないと気が済まない。 この子達は生きているんだ。 可愛い可愛い、私の天使。 というところで目が覚めた。頭が混乱した。お人形は?どうして私はベッドにいるの?早く髪を洗ってあげなきゃ…。 お風呂場に来てみて、気づいた。さっきまでのは夢だった。あまりにリアルな夢だったから、現実だと勘違いしていた。まだ手にはあの子たちの髪の触感が残っている。もう二度とレベッカにも、エリカにも会えないのだと、絶望感が心に穴を開けた。 「なんで風呂場にいるの?はやく朝ごはん食べなさい」 突然背後から母の声がして、現実に引き戻された。どうして夢のことなんかで悩んでいたんだろう。急に馬鹿馬鹿しくなった。早く朝食を摂って学校に行かないと。 最近私は学校に行くのが楽しい。前までは厳しい先生や、友達とのいざこざのせいで行くのが辛かったけれど、今は違う。なぜなら、好きな人ができたからだ。名前は英輔。恋心とは不思議なもので、どんなにイヤなことがあっても、好きな人をちらっと見かけるだけで、全部チャラになる。 いわばチートモードだ。 お人形なんかいなくても、英輔くんがいれば私は大丈夫。早く会いたいな、なんて思いながら通学路を大股で歩く。 そして教室に到着した後、席に着く。英輔くんの机に目をやると、違和感を感じた。そこにいたのは、あの人とは似てもつかない地味な男子だった。席間違えたのかな…と思い、さりげなく椅子の背もたれの裏に書いてある名前を確認すると、間違いなく地味男の名前だった。 (どうして…?) 好きな人を見ることができなかった憤りと、疑問を抱えながらその後の授業を適当に流し、下校時間になった。結局地味男は授業中もあの席に座り続けていたので、あそこは彼の机で間違いないのだろう。 いつのまにか席替えが行われていたのだろうか?なぜ今日は英輔くんを見かけなかったのか…?たまたま休みだった? それらの答え合わせをするため、先生に聞いてみることにした。 すると返ってきた答えは、 「え?席替え?してないし、河野英輔なんていう生徒はうちの学校にはいないよ」 というものだった。 同じだ。英輔くんはお人形と同じだった。私の夢だった。私の大切達は、全て夢だった。私の生きがい達は全て夢だった。 他の大切も夢かもしれない。私自身も夢かもしれない。私の人生も、誰かが見ている夢かもしれない。この世界は、全て夢かもしれない。 夢の中でふらふら踊ってるのが私。何も大切なものがなく、ただただ生かされてるだけ。 なんと空虚な人生だろう。 これからどうしようか。 実際の夢 二体の人形を風呂場で洗っている夢でした。なぜか洗っているうちに水を吸って顔が恐ろしく歪んでいくので、早く洗い終わって乾かさなきゃ、とすごく焦りながら髪をがしがし洗ってた気がします。今思えばかなり乱暴な扱いでした。 しかし私はその二体の人形が愛しくてたまりませんでした。洗ってる間は怖かったけれど、乾かした時にはなんとも愛らしい顔に変わるのです。多分リカちゃん人形に近いイメージです。目覚めてから、夢だったのだと認識した時、無性にもう一度あの子たちに会いたい!!という母性のような謎の感情が湧き立ちました。 寝る前に揚げ物咀嚼音ASMRを聴いていたからか、バカデカいアメリカンドッグを眺める(だけ)の夢も見ましたね…。どうせ現実だと食べれないんだから(胃よわよわ人間なので)夢の中だけでも食べたかったな…。
投稿者コメント
もしもし オイラ リカちゃん? (これがわかる人は仲間です。わからなくても仲間です。四海兄弟Yeah!!!)
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