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小説「
第1話:しんりゃくしゃ(7/27大規模修正)
」を編集します。
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作者名
テーリィ
タイトル
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内容
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《BGM:『64』けいりゅうくだり》 「うみゃーっ!」 「ぽよっ!つかまらないよ〜っ!」 サーバルとカービィは、サバンナの草原で「狩りごっこ」をしていた。 「そこだぁーっ!」 「ぱやや、つかまっちゃったぁ!」どうやら追い付かれたようだ。 「サーバルってすごいね!ぼくがどこにいても、見つけちゃうんだもん!」 「カービィこそ、足が速いし、背が低いから、つかまえるの大変だったよ!」 その後、二人(?)は木陰でその様子を見守っていたかばんのところに戻った。 「サーバルちゃん、カービィさんとすっかり仲良くなったね」 「うん。でも...たくさん走ったから、つかれちゃったな」 「ぼくも。お昼寝しない?」 「しようしよう!」 「じゃあ僕、セルリアンが来ないか見張ってるね」 やがて、カービィは木陰、サーバルは太い枝の上で、それぞれ寝息を立てはじめた。 「あれ...僕も眠くなってきちゃった...でも...セルリアン..来るかも...しれないのに....」 そして三人目も、心地よい眠りについてしまった。 ――もっと恐ろしいものが来るとは知らずに。 そのころ、へいげんちほーでは... 「ライオン!今日こそ決着をつけようではないか!」 「城は渡さないぞー!」 いつも通り、ライオンとヘラジカの陣営の戦が行われていた。 ...と書くと血生臭く聞こえるが、実際はとても平和な、いわばスポーツのようなものだ。 今日は「博士」のアイデアで、色水で塗った範囲を競う戦をしようとしていたのだが... 《BGM:『ロボプラ』ファーストコンタクト》 ふいに、昼間だというのに空が暗くなった。 「雨雲かなー?誰か、『雨が降ったら中止だ』ってあいつに伝えてきてくれない?」(と言っても、『私が怖がっている』としか考えないだろうな...) しかし次の瞬間、雲を突き破って降りてきたものを見て、ライオンは目を疑った。 「超」がつくほど巨大な、銀色の球体だった。5本の長い支柱が、足のように生えている。 球体は何も言わずに、いきなり一条の光線を放つ。ライオンの城をかすめ、天守閣の一部が崩れ落ちた。 「大将!あれは...」 「...とにかく、あれのもとへ向かうぞ!」 港――あの球体にかなり近いところ――には、すでに多くのフレンズが駆けつけていた。 「何なのだ、あれは!」 「あれこそ宇宙人に違いないわ!」 「パークの危機はもうたくさんッスよ〜...」 「あ!ライオン殿がきたであります!」 人混みならぬ「フレンズ混み」をかき分け、様子を見る。博士と助手、そしてパーク有数の実力者であるカバが油断なく構える姿が見えた。 「遅くなって悪いね〜」 「まったく、百獣の王たるもの、パークの危機にはもっと敏感であるべきなのです」 「サーバルは何をしてるんですの?あの子、肝心なときに何も出来ないんだから...」 鮮やかなピンク色の船が、球体の表面の隙間から飛んできた。やがてアスファルトの地面にふわりと着陸し、タラップが伸びる。 降りてきたのは、船と同じピンクの髪を伸ばした女性と――彼女の護衛だろうか――ラッキービースト程度の大きさのいきものが5、6体だった。 「これはこれは!ゲンジュウ民のミナ様でのご歓迎、感謝いたしますわ」 余裕たっぷりの口調を耳にしても、フレンズたちは緊張を解かない。 「...何しに来た」 「あら、申しおくれました、ワタクシ『ハルトマンワークスカンパニー』の社長秘書を務めております、スージーと申します」 博士の助手が、ぴくりと反応した。 「...知っているのですか、助手」 「ええ、博士。以前、かばんに本を読んでもらったのです。いくつもの星や地域で、強引な事業を行ってきた、悪名高い企業なのです」 その言葉を聞いて、スージーと名乗った女性は大げさな態度をとった。 「まぁ...悪名高い、とは心外ですわね!」 そして人のよさそうな声で続ける。 「我がカンパニーは、あなた方ゲンジュウ民に働くことの喜びを教え、より豊かな生活をもたらすために...」 「スージー、と言いましたわね?ここジャパリパークの掟は、自分の力で生きること。外からの無駄な手助けなど、必要ありませんわ。それに、みんなも今の生活に満足しているのではなくって?」 「まぁ、その通りだね!」「そーだそーだ!」「わたしはアライさんがいればいいんだけどさー」フレンズの中からも声が上がってくる。 「なるほど...でしたら...」相手は球体のほうを向く。たやすく引き下がると思われた...まさにその刹那。 スージーは急に「ゲンジュウ民」に向き直り、強い口調でこう言った。 「...アナタ方を、現地採用の第1号と致しましょう!」 その言葉を聞いた刹那、護衛のいきものは一斉に光線銃を構えた。 「...来るぞ!」 銀色の光線が、銃口から放たれる。ライオン、そして博士と助手は素早くかわした。...しかし。 「きゃあぁぁ!」 『!!!』 動きの遅いカバは、攻撃をまともに受けてしまった。 その瞬間――彼女の体の、ところどころが金属に覆われはじめた。 「な、何ですかあの光線は...」 助けに入ろうとしたフレンズたちを払いのけ、カバはスージーの側に立つ。その目は生気を感じられないほど、虚ろだった。 「アッハッハ!カンパニーに楯突いた者は、みなこうなりますのよ」 そして両手を広げ、 「さあ、この方のようになりたくなければ、直ちにカンパニーに忠誠を誓いなさい!」 《BGM:『ロボプラ』フルメタル・ベーダー》 とたんに、フレンズたちの間に混乱が生まれる。 「フェネック!アライさんはやつらに従うのだ!」 「だめだよアライさーん...」 「フェネックが機械になるなんて、見てられないのだー!」 「みんな!今は逃げろ!」 「ビーバー殿!早くこっちへ!」 「は、はいッス!」 「われわれは逃げたほうが賢明なのです」「恥だが役に立つのです」 「大将!ここはオレ達に任せて早く!」 「なっ...お前達は...」 「今は博士と大将の死守が優先です!」 小さないきものはフレンズたちに、次々と光線を放っていく。 やがて、港は静寂に包まれた。カンパニーに従った者と、逃げおくれて機械化されたフレンズたちが残ったのだ。 スージーは通信装置を取りだし、社員達に告げる。 「ゲンジュウ民の約半数を逃がしてしまったわ。プロジェクトを進める際、見つけ次第機械化か駆除しなさい。それと...開拓の開始を許可するわ」 そしてフレンズたちに向き直り、 「さぁ、今この瞬間からミナ様はカンパニーの一員です。身も心も、ハルトマン様へ捧げなさい!」 フレンズたちは、みな力なくうなずいた。
投稿者コメント
元々は「カービィ×けもフレ流行らないかなー」と思ってかきはじめたモノです。誤字、「そりゃないよ!」ってレベルのキャラ崩壊などありましたらぜひお知らせ下さい。 6/11追記 あとからよくよく考えてみると、カバって時速40kmぐらいで突っ込んでくることあるんですよね。なかったのは速度ではなく瞬発力ぅ...ですかねぇ...
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