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小説「
ニ重奏〜デュエット〜 現在編A
」を編集します。
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作者名
沢庵
タイトル
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内容
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何もかもが懐かしい。 俺と、スカーフィは学校の中の音楽室にいる。 バーニンレオ「ここで、よく楽器を弾いていたな〜吹奏楽部だったからな。懐かしいな〜スカーフィの指導が大変で皆、やめちゃったの。」 スカーフィ「皆、根性ないのよね〜。…ねえ、私嬉しいの。今、あなたと一緒にいるの」 バーニンレオ「お、俺も嬉しいよ」 少し長い沈黙の後に彼女は口を開いた スカーフィ「ねえ、一緒にデュエットしません?」 突然の事に、少し動揺したが俺の答えはすぐに決まっていた。 バーニンレオ「ええ…喜んで。下手くそですけどね」 スカーフィ「フフ…嬉しいな。初恋の人とデュエットできるなんて」 バーニンレオ「…え?」 スカーフィ「さあ、奏でましょう。(そう言って楽器を持つ)」 バーニンレオ「ちょ、ちょっと待って!初恋ってどういう事!?カプセルとかじゃないの!」 スカーフィ「…いいえ、初恋。私にとっての。(楽器を奏で始める)」 …彼女はカプセルの事が好きだったはず。 どういう事だ? とにかく、俺はデュエットをスカーフィとした。 この世界は腐っている。 この世界は終わっている。 ただ、この時間は…スカーフィと奏でてるこの時間は… 輝いて見えた。 俺の世界の時間で、一番人生で輝いていた。 そう、この世界が偽りだろうが、 私と彼女のこの時間は真実なのだ。 俺の愛は真実だ。 そこに偽りはない。 だから、伝えよう。彼女に伝えるんだ。 『好きだ』と… こうして、人生で最高のデュエットは終わった。 バーニンレオ「…俺さ、君に伝えたい事があるんだけど」 スカーフィ「…うん」 その時だった バーニンレオ「スカーフィ!?体が…消えかかっている!?どういう事だ!?」 スカーフィ「もう終わりか…私ってわがままだったよね。部長命令とか言って…私はあなたの事が好き。大好きなの! 私って本当にわがままだね。こんな状態なのに… これからもずっと 君といたい。 君と笑い合いたい。 君と隣にいたい。 君と手を握りたい。 この時間が永遠に止まればいいのに おじいちゃんやおばあちゃんになっても一緒に居たい 君に伝えたい事はいっぱいある。 あなたに真実を伝えたい。 だけど…だけど…(体の半分が消える)」 バーニンレオ「おい!どうしたんだよ!スカーフィ!スカーフィ!(スカーフィの身体を触るが透き通る)」 スカーフィ「ごめんね…さようなら。(体の3分の2が消える)」 バーニンレオ「…!俺も、俺も君の事が好きだ!俺も君と離れたくない!」 スカーフィ「……私!生きたい!さよならなんかしたくない!助けて!助けて!助けて!助け……………(体の全てが消える)」 バーニンレオ「…スカーフィ。(大粒の涙を流す)」 ???「電脳世界で作りだされた、アバターを現実世界に具現化する実験は完了。だが、私には分からないな。何故他人のために泣くんだ?医者よ。答えてくれ」 医者「…電脳世界でアバターを具現化する事による影響はまず、クローンの制作が今までの研究を、恐ろしく変えます。 つまり、自分そっくりの人物を、より、簡単にする事ができ、リスクもほとんどないという事です。また、自分がパソコンで作りだした本人とは関係ない人物を作りだす事も出来ます。つまり、死んだ者が蘇るという事が可能になります。さらに、人だけではなく、物でも具現化が可能です。つまり、自分の色んな欲を叶える事が可能という事です。ついでですが精度の高い実験がシミュレーションする事も出来ます。まあ、あくまで可能性の話なんで、実現は今まではしていなかったんですけどね…」 ???「私の質問の答えにはなってないな。医者。いや…チリーと呼ぶべきかな?」 チリー「どっちでも構いませんよ。個人的な意見ですが血の繋がりも、他人も愛が無ければ涙は流せませんよ」 ???「愛か…私には不要な物だな。それに、君は愛を作ったじゃないか、あのデジタルクローン スカーフィに」 チリー「デジタルクローンって今作ったんですか?まあ、分かりやすいから良いと思いますけど。ただ、愛というプログラムはデジタルクローンに必要な人工知能には存在していません。つまり、彼女、スカーフィ自身が作ったんです。しかもクローンの意思で」 ???「どういう事だ?」 チリー「本来のスカーフィ。まあ、オリジナルと言えばいいでしょうか。彼女は確実にカプセルJ2に好意を持っていました。バーニンレオについては、恐らく、仲の良い友人にしか思っていないでしょう。もう、分かりましたか?スカーフィの記憶を受け継いだはずのスカーフィのクローンの方がバーニンレオに出会った時に恋をしたのでしょう。つまり、恋するクローンと言う訳です。」 ???「クックック…そうなると、バーニンレオの方は可哀想だな。彼はオリジナルが好きだと思っているのだから。しかし、それだと、クローン自身が意思を持ってしまった事になるな。そうなると、必ず自我が芽生えるはずだ。いずれ、我々の手に負えなくなるかもしれないぞ?」 チリー「それを抑制する装置を作る必要がありそうですね…ちなみに、今回のスカーフィが消えた理由はデジタルクローンの改善点でもありますが、クローンを繋ぐパソコンがシャットダウンすると、クローンも消えてしまうと言う事です。そして、記憶は自動的に消去されます。また、電気代も掛かります。なので、実用的になるのは、かなり時間が掛かるとは思います。というか、今まで通り死体をサイボーグにした方がマシですね」 ???「君を実験台にしなくて本当によかったよ。やはり、私の見込んだ通り壊れているね。君は」 チリー「私はただ、病院を潰したくないだけですよ…後、やっぱり今後も医者って呼んでください。昔を思い出してしますので…」 ある日 デカサボン「おい!お前!来い!」 ファンファン「…」 デカサボン「今回はお得意さんだからな。土下座してでも、許してもらえ。絶対に俺のミスとは言うなよ!」 ファンファン「ハイ…」 バーニンレオ「あなたが土下座すればいいじゃないですか?」 デカサボン「はあ?誰に向かっていっているんだ!私は上司だぞ!」 バーニンレオ「だからって、部下に責任を擦り付けるのはおかしい!そんな事も分からない奴が人に指図するな!!」 デカサボン「お前、クビだ。上司の言う事に逆らったからな!(そう言って何処かに行く)」 ファンファン「だ、大丈夫ですか?僕のために…」 バーニンレオ「俺は正しい事を言ったまでだ。俺は正直に生きる。例え偽りの世界でも…」 俺はその後クビにされた。 あの日過ごしたスカーフィの事を思い出す。 あの時の出来事は今だに分からない。 だが、スカーフィを捜そうとは思わない。 彼女は戻ってこないのだけは分かっているから。 だから、思い出す。彼女との日々を そして、いずれ、彼女に会いに行く。 終わりのない世界を二人で創ろう。 ニ重奏〜デュエット〜 完?
投稿者コメント
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