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小説「
水色の吸血狼 Memory1 Memory2
」を編集します。
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作者名
シロカ
タイトル
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内容
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「ねーねー!なんであたしの背中に羽が生えてるのー?」 「それは俺の娘だからさ」 「ねーねー!なんで氷がだせるのー?」 「それは私の娘だからよ」 「ねー!ねー!お父さんとお母さんって何者なのー?」 「それは…」 ふと目が覚める。目の前には茶色い天井。 「…懐かしいなぁ。」 ちょっと苦笑い。ずいぶんと昔のこと。ずっと忘れてた記憶。 時計を見るとその針は12時3分と指してあった。まだ寝たいのだがその気持ちを抑えて目を擦る。窓の方からは涼しい風が葺いてくる。なんと心地いいだろうか。 私は手元にある写真を見る。そこには3人の姿。 お母さん。お父さん。そして私。 「久しぶりに会いたいなー。お父さんとお母さん」 写真に映る夫婦とその子供はとてもいい笑顔。幸せしか感じてなさそうな笑顔。哀しみを忘れた笑顔。 背中に生えている大きな羽をバサッと広げる。この羽はお父さんからの遺伝。 ヒュウっと音を立てどこからか現れる氷の塊。この力はお母さんの遺伝。 そういえばお父さんとお母さんの種族って同じ種族じゃないと恋愛禁止だっけ。 「変なハーフだぜ。私」 なにかがおかしくて少し笑ってしまう。そして後ろについている羽を見つめる。 この羽の形は蝙蝠。でも蝙蝠ではない。吸血鬼だ。私的にはどっちでも同じだと思うが。つまりお父さんは吸血鬼。さっきだした氷を見つめる。このどことなく現れた氷は魔法。空想のやつではなく本物の氷。魔法が使えるのは氷族。つまりお母さんは氷族。 なんともおもしろいハーフだ、と改めて思った。吸血鬼は普通の人と違って絶大な力を持っている。もちろん私もその力は持っている。…女の子だが。他にも空を飛べる。空を飛ぶスピードは早い。そんじゃそこらの早い物より遥かに素早い。本気を出したら目で追いつけないかもしれない。さらに強力な脚力、腕力など。とにかく力がすごく強いのだ。氷族とは魔法が使える族。他の種族も魔法がつかえるが氷族は特に魔力が高い。 それが組み合わさって生まれたのがこの私。 「ふははは!!おとなしくしろ!そうではないとこいつの命がないぞ!!!ふはは!!」 何言ってるの?こいつ。背中についている羽で私が何者かを判断できない馬鹿。ちなみに私は有名なデパートで買い物してた中、急に現れたどこぞのやつらに人質にされている。 「あのね、言っちゃうけどそんなんじゃ私には勝てないよ」 挑発気味に言ってみた。その言葉に男はいらついた。体になにかが触れた感覚がした。 「うるせぇ!!!女のくせに生意気だ!!!」 多分私は刺されたのであろう。男は笑っている。ざまぁみやがれと言っている。 だが私は嘲笑うかのように男を見た。 「生意気で結構。だって私は」 すると私の体から大量の小さな蝙蝠が飛び立った。 「うわわぁぁあぁ!!?なんなんだ!このちっこいの!!!」 「不死だから」 蝙蝠が私の体の刺された部分に入っていく。 「なんだよぉ!!この化けモンは!なんで死なねぇんだよ!!」 「さっきも言ったじゃん。不死だって」 男は酷く怯えた 「不死なんて絶対にありえねぇだろ!!」 「オーケーオーケー。じゃあ早く消えて?」 そう言いつけると男は腰を抜かすかのように逃げ去った。 周りからの目線が痛い。 「…かえろう」 しょうがないでしょ。だって吸血鬼は死なないもの。 あの時私が怒ってなくて良かった。もし怒っていたら、あの男を粉々のわけわかんない塊にしてただろうから。 「かよわくないね。私」 昔のことを思い出していたらもう12時15分。時間が経つのは早い物だ。 「まぁ強い女の子もいいかな」 私の場合は強すぎる女の子だが。 またもや苦笑い。 窓から涼しい風と共にやってくる声。 「お〜い!聞こえるー?いるー?」 あのどでかい声。あんなの私の親友しかいない。 「うんーいるよーイウンー」 イウン「良かった〜!じゃあさっそくだけど遊びに行こ!」 「うんー」 急いで持ち物を準備する。今日は少しかわいいバッグ。その中にお財布、ハンカチティッシュ。ビン。そして写真をぽんぽんと入れる。 家に鍵をかけて外に出ると黄色い瞳の女の子イウンが待っていた。 イウン「早くいこ!シロカ!!」 シロカ「うん!」 こういうこともいいよね?だって私、女の子だもの。 まだ私が一人で暮らしてた頃の話。 Memory〜狐と私〜 広大な青い空。思わず口ずさんでしまいたいこの感じ。だが今はそういうことをするほど暇ではない。というか今は本を買おうと思って店に向かっている。そのあと食べ物とかその辺のものとかも買わないといけない。あと欲を言っちゃえば魔法の本とか欲しい。 暇がないって時間の無駄がなくていいと思っている。 「…あ、そうだ」 そういえばイウンが星の粉が欲しいと言ってた。前に欲しいものもらったしそのお礼として買っておこうかな。 イウンは私と比べて生活とかお金やらいろいろと大変らしい。森生まれだからか普通の人となんか違うのだろう。まぁそれは置いといてとにかくお店に向かおう。 いつもと変わらないこの道。どうせならなんか起きてほしい。毎日平和なんて飽きる。 …でもやっぱり平和がいいか。めんどくさそうなのに巻き込まれたくない。 そんなこんなでいつものお店についた。人は相変わらず多い。とりあえず買うものは買っちゃって適当に回ろう。 「んー。こんぐらいかな〜」 必要なものは買った。イウンにあげる物も買った。買いたいものはもうないはずだ。 ちょっと広間の所に行って目に映った自販機に手をかける。 チャリン、というお金が入る音。 ガション、という飲み物が落ちる音。 私が買う飲み物は決まっている。いつものアレだ。 林檎と紅茶…ではなく「はちみつあっぷる」という可愛らしい名前の飲み物だ。自販機の近くにおいてあるベンチに体を降ろした。 「あ」 ふと思い出す。確か本が欲しかったんだっけ。そう思いつつ立ち上がろうとした。 目線の先に見える行列。この行列先は本屋。なぜ本屋がこんなに込むのか。不思議で仕方ない。というかこんなんじゃ本買えない。なぜ本屋がこんなに込んでるのか考えてみた。 心当たりあるのは一つ。今朝のテレビで魔方陣の書が売り出されること。みんなテレビの影響に弱いのだ。こんなものすぐに欲しがる。 「…まぁ十分私も影響されるけどね」 いやでも魔方陣というのに興味があるから買おうかなと思ってるだけだ。 やっと順番が来ようとした時に限って運が悪い。 店員「魔方陣の書は売り切れです!在庫もありません!大変申し訳ありませんがお引取り願います!」 なんでやねん ちょっと重い足取り。辺りはオレンジ色の夕方。これを私は黄昏と言っている。 「もうちょっと早くに買えばよかったかな…」 ため息。 あともう少しの所で買えなかったってすごい悔しいと思っている。どこかに魔方陣書が落ちてないかなと思い回りをみる。まぁ当たり前のことに落ちているわけではない。 はずだった。 ぽつんと地面に埋まっている本。魔力が感じることからこれは魔道書とか魔方陣書であろう。 なぜだか分からないが期待を胸に寄せる。これはもしかしてだが…。 「あ…これ、やっぱり魔方陣…書?」 魔方陣書ではある。だけれど普通のとなんか違う。雰囲気というか古さというか何かが違う。警戒気味に本を開く。中にはよく分からない文字があった。多分私達が使う言葉とは違うもの。私はこういうのにはあまり詳しくないからちょっと残念気味だ。 「んー、このページの魔方陣…」 なんとなく気になったページ。このページに描かれている獣、そして魔方陣。 私の勘が煌く。 魔法で氷を出し地面にガリガリと魔方陣を書く。幸にここは森、人の気配はない。魔方陣をやる時は確か人がいない所でやらないと失敗すると聞いたきがする。 けっこうややこしい模様をした魔方陣。書くのには一苦労する。 「はー…これでいい、かな?」 とりあえず描いたのはいいもののどうやって召喚すればいいのか分からない。魔方陣だけでは何も起こらないってことか。 「いやいやいや、ここまでやって何もないとかちょっとないよ?」 ちょっと焦りがでる。三分ぐらい掛かって描いた魔方陣が何も怒らないとかちょっと今日は不運すぎる。 やはり召喚とかするぐらいだから材料とか呪文などが必要なのか? 「そんなのないぜ…」 たまに言ってしまう語尾の「ぜ」 男らしいというか、なんというか。 「しょうがないから諦めよう…」 私が諦めた。と見せかける。 「とか、言っちゃってなんかでたりとか!?」 勿論何もでない。 「…」 帰ろうと荷物を纏めた。もう一度後ろを振り返る。だが何もない。今度こそ諦める。 ため息。 何時は黄昏。 時間が入れ替わる時。 光が失せる時間。 「うぅ!?」 後ろから急に突風が来た。なんぞとやと思い振り返る。 そこには光を燈している魔方陣があった。 さらに光が一層強くなる。思わず目をつむる。 目を開けてみるとそこにはただ一匹光を輝かしている者…獣がいた。 「我を呼ぶもの、そなたは我に何の用であるか?」 綺麗。と言っておこう。蒼色に光る狐がそこにいた。
投稿者コメント
分身ーについての説明かもーしれないです。 次のネタが思い浮かばない。
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