☆
はじめにお読み下さい
☆
小説に戻る
☆
最近のコメント・評価
☆
キーワード検索
☆
設定
☆
メインページに戻る
☆
サイトトップに戻る
小説「
時の止まりし過去の町
」を編集します。
* 印は必須項目です。
パスワード
*
新規投稿時に入力したパスワードを入力してください。
作者名
想羅
タイトル
*
内容
*
「う・・・。」 目を覚ませば、そこは全てが白黒の世界だった。 木も、草も、花も。何もかもが、まるで昔のモノクロテレビのようだ。 更におかしいのが、風も吹かないし、葉から落ちる水滴が空中でとまり、 鳥ははばたくこともなく、羽を広げたまま空で静止していた。 「紫様・・・何ですかね、ここ・・・。どうやってきたんでしょうか?記憶が抜けたみたいです・・・」 人工知能のノスアは記憶がデータとして保存されていくので、忘れるなんてことはあるはずないのだが、 どうしてか、全く思い出せない。 「ノスアに分からないんだったら私も分からないわね。 進めば何かあるかもしれないし、歩きましょう。」 二人は沈黙の中、歩く。 すると現れたのは、二つの分かれ道。 「ノスア、貴方ならどっちだと思うかしら?」 「え、ええっ!?と・・・わ、私は左です・・・。」 ノスアは、左の道が「こっちに来い」と呼んでいるような気がした。 「そうね・・・じゃぁ、ノスアは左、私は右へ行くわ。間違ってたらまたここへ戻ってきましょう。」 どうやら、紫は右だと思ったらしい。 紫もまた、右の道に呼ばれているような気がしたのだ。 めずらしく意見がわかれ、 左の道へ行ったノスアは、しばらく歩くと見覚えのあるような町に着いた。 何故か、道が分かっていた。幾多の曲がり道があるのに、 ここは右だとか左だとか、全て分かっていた。 町をもうすぐ抜ける(ノスアはそう感じた)ところまで来て、いきなり 男の人の声が聞こえた。 時の止まった白黒の世界に、全てに色がつき、動き始めた。 誰かが追いかけてくる、それでやっと分かった。 これは、自分の過去の記憶だと。狭い研究所から逃げ出した、自分。 ふと、目の前に誰かが見えた。ノスアは、その人に助けを求めるー。 一方、右へ行った紫も、やはり同じように見覚えのある町に来ていた。 紫が町に入った瞬間、目に入ってきたのはたくさんの倒れている人。 何かと思ったら、やはり自分の過去だった。 長い間の恨みが重なって、とうとう犯してしまった罪が、 目の前にくっきりと写っている。 紫は現実から逃げ出すように走り出した。 やっと人を抜け、町も一緒に抜けた時。 「お願いっ、助けて!」誰かが呼んできた。 後ろを振り向くと…ノスアがいた。 「…ノスア、何もいないわよ?」 「え…?」 今まで動いてたものも、 色があった世界も、今ではもとのようになっていた。 「ほら、こんなとこさっさと抜けましょう。」 そういって無事に合流し、再び歩き始める。 目の前に青い光が見えたと思ったら、そこは絶えずゆれる水面、青い魚。 唯一、色のあり時も止まってない泉だった。 その泉に手を浸そうとかがむと、ノスアが滑って泉に落ちてしまった!そのあとを追いかけるように紫も飛び込む。 そのまま上がれずぐるぐる吸い込まれ、やっと上がったと思うと。 「わわわわわわわわ!?何何何何何何!?ちょ、え!? ら、ラノ兄ちゃん!変な人達が水の中から出てきたー!!」 変な人、にはムっとしつつも、やっと人に会えて、二人は安心する。 「何ですか、ビバリ。変な人なんて失礼ですよ。 ところで…貴方たちは?この世界の住民ですか?」 「…いいえ、私達はいきなりこの町に迷いこんだだけなんだけど。 貴方達もそう…見たいね。」 自分達と同じように、迷いこんだ人達を見つけた二人は、この兄妹としばらく一緒にいることにした。 いつか、ここから出られることを願ってー…。
投稿者コメント
ルナですーw オリカビはカレ&ノスです(省略 カレ(ry=通称紫 でいこうかと( 自分でもよく分からない話になりました(( みどさん、本当にごめんなさい>< オリカビさん使わせて頂きました。 口調とか違ったら言って下さい。 次は紅猫さんですー!
この小説を削除する
(削除する場合のみチェックを入れてください)
※シリーズの第1話を削除するとそのシリーズ自体が削除されてしまうのでご注意ください。
(c) 2010, CGI Script by
Karakara