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小説「
ワドルディ戦記3
」を編集します。
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作者名
aoi
タイトル
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内容
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艦内に爆音が響き、カービィとリアクターを映していたモニターが真っ黒になった。 クルーたちが大騒ぎする中、アックスナイトとメイスナイトの2人が慌ててコンピュータへ向かい被害状況を調べる。 (どうなっちゃったんだろう…どうかたいしたことがなければいいんだけど) 責任を感じつつ、コンピュータを操作する2人を見つめていたワドルディだったが、告げられた状況は絶望的なものだった。 「リアクターを破壊されました!」 「動力であるウィリー達が逃げていくダスぅ!」 「ええぃ、なにをやっておるのだぁぁ!」 バル艦長の怒声は自分に向けられたものだろうとワドルディは恐る恐る彼を見たが、本人は誰に言ったわけでもないようで表情に焦りを浮かべながらその場を行ったり来たりしていた。 その間にも機体の揺れがだんだんひどくなっている。 「各部の機能が低下しています!第3、第5エンジン停止!」 「もうぼろぼろだス!すぐにおちるだスよ!」 パニックに陥りあちこちから悲鳴が響く中、それまで沈黙を保っていたメタナイトが凛とした声を上げた。 「クルー全員に告ぐ!至急本艦より脱出せよ!!」 操縦室が一瞬にして静まり返る。 (えっ?それって…) クルーたちは困惑した表情でお互い顔を見合わせたりメタナイトの表情をうかがったりしている。 さっきまでのパニックが嘘のような沈黙を真っ先に破ったのはバル艦長だった。 「あひえぇぇぇ!この艦はもうだめだぁ!!わしは逃げるぅ!」 それがきっかけとなり、クルーたちが出口に殺到する。 「助けてぇ!」「押すな!」「痛っ」 その中にはバル艦長も交じっていて、揉みくちゃにされふらふらになりながら部屋の外までたどり着くと、こちらを振り返り 「じゃ、わしは逃げますぅ!悪く思わんで下さい!」 と言葉を残してあっさり去っていった。 一方、そんな光景を眺めながらワドルディは一人部屋の隅で頭を抱えて悩んでいた。 (ど…どうしよう…。こんなことになったのは僕のせいなんだから僕が逃げるわけには…。でも僕がここにいたって足手まといなだけかな?修理するにはもう手遅れだし…。あぁ!どうすれば!) 多くのクルーが脱出を試みる中、メタ・ナイツ達が部屋に残りメタナイトに抗議をしていた。 「クーデターはあきらめるってことですか!?」 「そんな!わしらはまだ戦えるだス!」 悩んでいたワドルディはそんなメタ・ナイツの姿を見つけると駆け寄る。 「メタ・ナイツは残って戦うつもりなんですか?」 「ワドルディ、まだここにいただスか。もちろんわしらはまだやってみせるだス!」 メタナイトは出口が比較的空いたのを確認し、ワドルディたちのほうへと振り返った。 「さあ、次はおまえたちが逃げる番だ。」 「いえ、最後までおつき合いさせていただきます!」 「カービィをぎゃふんといわせて、それからみんなで逃げるだス!」 断固として逃げる意思を見せないメタ・ナイツにつられて 「ボ…ボクも戦います!」 ワドルディも思わずそう口にする。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」 メタナイトはただ黙ってワドルディとメタ・ナイツを見つめる。その瞳からは感情を読み取ることができなかったが、ワドルディは彼もこの戦艦から逃げ出す気はないことを薄々感じ取っていた。 お互い、しばらく黙りこんだ後 「・・・しにぞこないどもめ。かってにするがよい。」 メタナイトは小さな声で、しかしはっきりとそう言い放つと、マントを翻し操縦室の出口へと歩き出した。 一同はただその背を見つめるだけで追うことはしなかった。 しかし、その姿が扉の向こうに消える直前、ほんの一瞬だけ立ち止まったとき (・・・すまない) そんな声が聞こえたような気がしたのは気のせいだったのだろうか。 「さて…カービィはまだ艦内に残っているようだ…!ずらかる前に倒しにかかるぞ!」 「みんなさっさと準備するだス!」 メタ・ナイツが各々の武器を取り出す中、ワドルディも自分の武器がしまってある場所に走る。 そう、彼は夢の泉事件の頃こそ「ただの」ワドルディだったが、今回は皆の役に立つべく武器を使う練習も行っていたのだ。 (ボクだってやればできるんだ!) 意気込んで開けたその箱の中にはずっと練習してきた愛用の槍が入っている …はずだった。 「あれ?」 あろうことかその箱の中には何も入っていなかった。空箱だったのだ。 「あれ?なんで?たしかにここにしまったのに」 焦りながらメタ・ナイツの方を見ると皆準備が整ったようで 「さあ!いくだスよ!」 カービィのもとへと走り出した。 「ちょ…ちょっと待って…」 慌てて武器もないまま追いかけようとしたワドルディだったが… 「あっ!?」 ジャベリンナイトがその手に持っていた槍はどこかで見覚えがある…というか自分の槍ではないか! 「ジャベリンさん!それボクの武器です!間違えてますよっ!ジャベリンさーんっ!」 ワドルディはメタ・ナイツと自分の槍を追って走り出した。
投稿者コメント
数か月ぶりに続きを書きました。べっ別に忘れてたわけじゃありませんよ? ただ途中で描くのが面倒臭くなって…げほげほ。 ストーリーは最後まで考えていますので、飽きなければきちんと完結します。 途中、アックスナイトの普段の口調がわからなくてキャラ崩壊しております; ゲームでは敬語でしゃべってますが対等な立場の者と話すときはどんな口調なんでしょうね?
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