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小説「
攻略。
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作者名
ただのゆとり
タイトル
*
内容
*
数日前、僕は委員長から借りたファ●コン版のス●リートフ●イターUをプレイした。 しかし、これも自分的には出来が良いとはいえない。 まず、必殺技が出しにくい。というか、出ない。基本である波動拳すらろくに出せない。 それなのに、COMの相手は必殺技をガンガン使ってくるという理不尽な難易度。 こんなんじゃとてもじゃないが、クリアできない。 委員長はクリアできたのだろか・・・。 そんな事を考えながら、僕は通学路を歩く。 僕の高校は、自分の家からは歩いていけるほど結構近い(近いといっても、10〜20分くらい掛かるが)。 歩いている途中。僕は委員長の菊子にばったりと出会った。 しかし、僕と委員長は話しかけもせず、あいさつもしなかった。 実は、僕は「私の家以外では、私とは他人のフリをして」と委員長から約束された。つまり、委員長と話せるのは委員長の家だけで、学校では他人のフリをするというものだ。 これは僕のカンだが、恐らく委員長は学校の生徒達に「委員長って栄治と付き合ってるの?」と言われたくないから、あるは委員長は実はゲームが大好きだという事実を知らされたくないからだと思う。 そして学校へ到着。 学校での生活は、いつもと変わらなかった。 放課後。僕はいったん家へ帰り、委員長の家へ向かう。勿論ファ●コン版スト●ートフ●イターも返しに行く。委員長は、僕には分からないパチモノゲームの知識を教えてくれる。そんな委員長が僕は好きになった(恋愛的な意味ではない)。 前までは、委員長に対してこんなイメージはなかったのに。人は見かけによらないな。 委員長の家へ到着。 インターホンをならすと、委員長が現れ、中へ入る。 「委員長。この前借りたスト●ートフ●イターUを返すよ。」 「ありがとう。面白かった?」 「いやぁ・・・、僕はまだ面白さが分からないと言うか・・・、僕にはクリア不可能だよ。だって難易度が高すぎるんだもの。」 「ふぅん。私はクリアできたけど。」 「えぇ・・・!?あんな理不尽な難易度のゲーム、よくクリアできたね・・・。すごいや。」 「理不尽な難易度って・・・、だいたい貴方、無理して必殺技を出そうとしたんでしょ?無理して必殺技を出そうとすると、すぐにKOされてしまうわよ。」 「うぅ・・・。」 「ためしに私がプレイしてみるから、見といてね。」 僕は、委員長のプレイを見る事になった。勿論プレイするのはファ●コン版のスト●ートフ●イターU。 「まず、キャラ選びは大切よ。私のオススメはザン●エフね。」 そう言って、委員長はそのキャラを選んだ。 ちなみに、本家のスト●ートフ●イターUは、8人のキャラが選べる(ダッシュ以降は12人)けど、このファ●コン版は4人しか選ぶことが出来ない。 「ザン●エフを選ぶと、最初に戦うのはリ●ウよ。彼は当たり判定の大きい昇龍拳を使ってくるから結構強敵よ。でも竜巻旋風脚を使ってきたら、しゃがんでパンチすることでダメージを与えられるわ。」 「なるほど・・・。」 そうして、何分か経って委員長はリ●ウを倒す事が出来た。 「次に戦うキャラは春●よ。彼女は回転的鶴脚蹴を連発してくるけど、その技が終わったときのスキがチャンスよ。そのスキを狙って飛び蹴りを繰り出す。それを繰り返すだけで春●を倒す事が出来るわ。でも百裂脚だけは要注意よ。」 「フムフム・・・。」 委員長、やりこんでるなぁ。でもこれで成績が優秀なんだからすごい。 「次のキャラはガ●ルよ。彼はかなりの強敵よ。特にサマーソルトキックは強力。でもソニックブームを出したとき、スキが出来るからそのときにハメ技を使うの。」 「は・・・、ハメ技・・・?」 委員長がそんな言葉を使うなんて、意外だ。 「そう。やり方はまず、相手を攻撃して画面端まで追い詰める。そして、ジャンプ攻撃としゃがみ蹴りを繰り返す。そうすることで、相手を楽に倒す事が出来るわ。」 「なるほど・・・。」 その後、委員長はそのハメ技を使ってラスボスを倒した。 「これが、このゲームを攻略する方法よ。」 「いろんな意味ですごい・・・。」 「誰でも簡単にハメ技を使える。これがパチモノゲームのいいところよ。」 「ふーん・・・。でもさぁ、やっぱり僕は、ハメ技を使うより、キャラの必殺技とかを使いたいよ。」 「へぇー。だったらこのゲームをオススメするわ。」 僕は彼女にひとつのゲームを渡された。 ファ●コン版のス●リートフ●イターUだったが、前の奴とはラベルが違っていて、タイトル名に「RPO」という文字が重なっている。 「そのゲームは、ABボタンを同時におした時に、十字キーのどれかをおすだけで、簡単に必殺技が出るの。ためしに借りてみる?」 「え?借りていいの?」 「勿論。」 そんなわけで、僕はまた委員長からパチモノゲームを借りた。 でも、こういうゲームを借りてプレイするのも悪くない。 パチモノゲームは、操作性は悪いし、難易度がメチャクチャなゲームが多い。でもパチモノゲームには、正規品のゲームには無い「面白さ」があると思う。難易度がメチャクチャなのも、その「面白さ」のひとつだと、思う。 ・・・勿論これは僕が思ってるんじゃなくて委員長が思っていることだけど。 でもいつか僕にもその「面白さ」が分かるときが来るのかなぁ。 続く
投稿者コメント
「パチモノゲームコレクターの彼女」3章です。どうぞ、お楽しみ下さい。
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