☆
はじめにお読み下さい
☆
小説に戻る
☆
最近のコメント・評価
☆
キーワード検索
☆
設定
☆
メインページに戻る
☆
サイトトップに戻る
小説「
第20話:めとろぽりすまうんと
」を編集します。
* 印は必須項目です。
パスワード
*
新規投稿時に入力したパスワードを入力してください。
作者名
テーリィ
タイトル
*
内容
*
《BGM:『毛糸』みらいシティ》 数多の高層ビルが建設された、ゆきやまちほー。人影こそ多くは見えないが、そこは既に宇宙都市、「メトロポリスマウント」となっていたのだ。 「ギンギツネたち、どこにいるんだろう?」 「たぶん、建物の調査とかしているんじゃないかな」 「あいつらに見つからないよう、こっそりさがそう!」 「あら、サーバルにかばん!どうしてここに?」 ギンギツネはカンパニーの下で働きながら、相手の動きを調べているようだった。 「わたしたち、あの悪いカンパニーをやっつけるために旅をしてるんだよ!」 「ICキューブっていう、こういうのがここの辺りの駐屯地にあるそうなんです。何か知りませんか?」 「あぁ、あそこね。ちょっと遠いけど、力になるなら手伝うわ。待ってて、今キタキツネを連れてくるから」 しばらくして、ギンギツネはキタキツネの手を引いて連れてきた。 「やだ、ボクあそこでダラダラしてたい...」 「もう、そんな事言わないでかばんたちを助けないと」 不平を言っていたキタキツネだったが――ロボボに乗ったピンク玉を見た瞬間、目を丸くした。 「星の...カービィ!!」 「ええっ!?キタキツネもカービィのこと知ってるの!?」 「ゲームのキャラだよ!ほんとにいたなんて!」 「本当にいる訳ないでしょ?どうせコスプレか何かじゃない?」 「ねぇコピー能力みせて!あとワープスターも!ワドルディは?来てないの?」あきれ顔のギンギツネを尻目に、キタキツネはカービィを質問攻めにする。 「んー、ふしぎな穴にはいって、気づいたらパークにいたんだ。だからワープスターもワドルディも、ここにはいないよ。それにぼく、みんなを助けるとき以外はあんまりコピーはつかわないんだ」 そんなこと言わず見せて!一生のおねがい――と言おうとしたキタキツネだったが、何か不穏なことに気付いた。 「...カンパニーの車が近づいてる...8台くらい」 「キタキツネ!いくら見たいからって、そんなでたらめ...」 確かにそれはエンジン音であった。しかもこちらに近づいている。 「皆さん!早く...ロボボに乗り込んで下さいっ!」 《BGM:アウトロウドライバー》 『第T級要注意ゲンジュウ民発見!速やかに捕らえて駆除せよ!』ワーカーズは社用車から、メガホンで呼び掛ける。わき道から、さらにたくさんの車が追いかけてきた。 「カービィ、って言ったかしら?この先のわき道にも、あいつらは待ち伏せているはず。だから...今は逃げ切ることだけを考えて」 「おっけー!」 カービィはロボボのハンドルを巧みに捌き、時にはスプリングホッパーで敵の車を飛び越えながら、大通りを爆走していく。 「目が回るぅ〜っ...」 「サーバルちゃん、踏ん張って!」 しかし敵の数は増える一方だ。より激しい弾幕が張られ、やられるのも時間の問題だろう。 その時だった。 「カービィ!運転かわって!」 キタキツネが名乗り出たのだ。 「キタキツネ!?何考えているの!?」「だめだよ!バスも運転するの難しいのに、ロボボなんて...」 しかし、カービィは、 「...いいよ!おねがい!」 即座にコックピットから飛び上がり、トレーラーに跳び移った。 「...何をする気だ?」 ワーカーズたちは、ランチャーの弾をリロードしながら、ロボボの様子を慎重に観察する。 不意に、ピンクのストレンジャーは黄色い羽根がついた紫色の帽子を被り、屋根に登ってきた。 「やった!あれぞ...スナイパーカービィだ!」 「キタキツネ!よそ見しないで!」 カービィは弓矢を絞り、敵の車に狙いを定める。 「“スナイプショット”!」 青白い矢が数発、空中を飛んでいく。しかしワーカーズも、負けじとハンドルを切ってそれらをかわした。 「これでどうだ!“スカイショットシャワー”!!」 今度は矢が車の頭上を掠めた――かと思うと、無数の光の矢が分かれ、ほとんどの車のエンジンを貫いた。 「ぐあぁっ!」 あと1台。カービィは相手の動きを見定め、弓をより強く引く。 相手がロケット弾を放ったのと、カービィが矢を放ったのと同時だった。 「“マジカ・スターアロー”っ!!」 彗星のように光を放つ矢は、ロケット弾を貫通し、カンパニーの車を破壊した。 「やった!」 「ここが、駐屯地?」 かつてパークには無かった、ものものしい施設。どうやら制御塔の上に、ICキューブが安置されているようだ。 「あの乗り物をスキャンして、そらからとりにいこう!」カービィは滑走路のジェット機を指した。 「カービィ...ここでお別れ?」 キタキツネがぐずりはじめる。 「仕方ないでしょ?じゃないと、平和なパークが戻ってこないのよ」 カービィは少し考えたようだったが、スナイパーの帽子を外し、代わりに折り畳み傘を吸い込んだ。 そして、 「これ...あげるよ!」現れた紅白のパラソルを、彼女に差し出した。 「カービィの、パラソル?いいの...?」「ちょっと、カービィ!」 カービィは何も言わず、頷く。 「...ありがとう」 ロボボはホイールモードを解除し、フェンスを壊して滑走路に踏み込んだ。 「せいのうスキャン!」 ジェット機にスキャンをかけると、ロボボのボディは一回り大きくなり、脚が収納され、大きな翼とジェットエンジンを装備した姿になった。 「わぁ、すごいすごい!」 「さあ、みんなのって!」 《BGM:空色フライト》 かばんとサーバルは後ろの席に座り、カービィが操作パネルを押すと、ロボボはふわりと飛び上がった。 「わあぁ、燃えてる!」 「大丈夫だよ、これで飛んでるんだから」 ロボボは高度を少しずつあげ、制御塔に近づく。 「えーいっ!」 サーバルは目一杯手を伸ばし、塔のてっぺんにあるキューブをとった。 「カービィさん!追っ手に気を付けて下さい!」 しかし、追っ手は1機も来なかった。振り返るとそこには、塔の中から手を振るギンギツネの姿が。 (みんな、こっちこそありがとう!) カービィたちはジェットエンジン全開で、アクシスアークスの方角へと向かった。
投稿者コメント
前回ヲマケのスペシャルページを忘れてたことに今更気付いた。思いつき次第追加する...かも。10月までに完結するかなぁ...(遠い目)
この小説を削除する
(削除する場合のみチェックを入れてください)
※シリーズの第1話を削除するとそのシリーズ自体が削除されてしまうのでご注意ください。
(c) 2010, CGI Script by
Karakara