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小説「
第19話:くろーんぺぱぷ
」を編集します。
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作者名
テーリィ
タイトル
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内容
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《BGM:うるおいの星》 エリア全体が巨大な貯水池となり、コンビナートが太陽光に照らされて輝く。かつて“みずべちほー”だった場所を、カービィたちの乗ったロボボとトレーラーはゆく。 「博士たちがくれたこれ、前にも見たよね」かばんは以前アイス工場で見つけた青い立方体と、新たに博士たちからもらった二つを見比べる。 『これは、お前たちがもっていったほうがいいのです』『われわれがかっぱらってきたのですよ』 3つの立方体は、どれもよく見ると表面の模様が違った。 「これ、あいつらにとって、とっても大事なものなんだよね?」 「もしかして...僕たちがこれを持ってるから、あいつらも僕たちの居場所が分かるのかな...?博士たちも、それで捕まって...」 「まぁまぁ、とりあえず『ぺぱぷ』に聞いてみれば?」ハンドルを握りながら、カービィが振り向いた。 「あ、みえてきたよ!」 「かばんさんっ!サーバルさんもよく来て下さいましたねっ!いやぁ、あの時のご恩は忘れられませんよ〜!」PPPのマネージャー、マーゲイはかばんの腕を両手で掴んで握手した。 「しりあい?」 「うん。前、ライブを手伝ったことがあるんだ!」 「僕たち、ペパプがレジスタンスをしてるって博士から聞いたんです。何か、情報がもらえないかなって」 「ならお任せを!ちょうど重要な機密をいくつかゲットしたものでして...」 「わぁ〜っ!じゃぱりまんの妖精さんだ〜っ!」ふいに、間延びした声が聞こえた。と思うと、カービィは急に後ろから抱きかかえられる。 「ぽよっ!?」 「フルルさん!あれ...そのピンクのボールって...」 「まず、あの銀色の球体。あれはハルトマンワークスカンパニーの巨大母艦にして本社ビル、“アクシスアークス”と呼ばれているの」敵の本拠地の写真を指差しながら、プリンセスが言う。 「日の出港の先、海上にそのゲートがありますよね。でも...とても高いところにあるから...」ジェーンがそれに付け足す。 「空飛べなきゃ入れないってことだろ?どーして博士たち連れてかないんだよ?」 「そうもいかないよ、イワビー。第一、カンパニーは博士たちを狙ってる。それに...あの周辺はただの警備だけじゃない、特殊なバリアまで張っているからな」イワビーの提案に、コウテイはかぶりを振る。 「そのバリアを破るには〜っ、... どうするんだっけ〜?」 「そうだ、マーゲイさん!この箱みたいなの、何だか分かりますか?」 「フムフム...」マーゲイはかばんから青い立方体を3つ受け取り、まじまじと見つめたあと――歓声をあげた。 「これ...ICキューブじゃないですか!!」 「あいしー...キューブ?」 『ICキューブだって!?』ペパプの五人も駆け寄り、3つの立方体を取り囲んだ。 「や、やっぱり、捨ててきたほうが良かったんですか?」 「捨てるなんてとんでもない!それは...アクシスアークスのバリアを解除するためのものよ!」 「なんか、この中にデータとかいうのが詰まってて、それで認証するとバリアを解除できるらしいぜ」 「あれ?でも、4つないとダメじゃありませんでしたっけ?」 「心配ご無用...ワタシ、残りの1つがゆきやまちほー郊外の、駐屯地にあることを掴んでますよ!」 「そっか!そこでなんか空飛べる乗り物もかっぱらえば...」 「なら話は早いな。ゆきやまなら、ギンギツネたちも力を貸してくれるだろうし」 「わかった!早くロボボに乗ってゆきやまの方に――」 ドォン、と大きな音がした。 「な、何!?今の...」 全員が建物の外に出てみると、そこにはあろうことか...プリンセスと瓜二つの何者かが! 「ふふん...見つけたわよ、オリジナル!」声も彼女とほぼ同じだが、ややくぐもっている。 「オリジナル!?あなた...私のファン?」 「違う違う!私はプロダクトNo.P-6186...ハルトマンワークスカンパニーの、クローン戦士よ!」 カービィたちは身構えた。 「カンパニーの手先!?どうしてここが...」 「あんたたちがいっぱしのレジスタンスだってこと...カンパニーの上のほうにはお見通しよ!」 相手もまた、戦う姿勢をとる。 「ここであんたたちを潰して、そのピンク玉もやっつけてやる!さぁオリジナル...どっちがほんとの人気者か、勝負よ!」 《BGM:『wii』白熱!ボスバトル》 言うが早いか、さっそくクローンは攻撃を仕掛けてくる。フリッパーによる一撃を、カービィとプリンセスは間一髪でかわした。 「カービィさん!これを!」かばんはカービィに、グローブを投げ渡した。 カービィがそれを吸い込むと、たちまち闘志の証、赤い鉢巻きが。コピー能力“ファイター”だ。 「思った通り...吸い込んだものを自分の力にしたわね!いいわ、あんたからやっつけてやる!」 カービィは驚異的な身体能力で飛び回り、“バルカンジャブ”や“スカイキック”で応戦する。 「カービィさん...ワタシも何か手助けしないと!」マーゲイは咳払いすると、息を大きく吸い、 『P-6186!何そんなピンク玉ごときに手間取ってるの!』十八番の声真似で、あの秘書の声を再現した。 「ひ、秘書どの!?」 戸惑ったクローンの隙を、カービィは見逃さなかった。 「“スピンキーック”!!」 勢いをつけた回し蹴りを、思いきりかます。 「きゃあぁ!」 クローンのプリンセスは蹴りをまともに喰らい、吹き飛ばされた。 直後、カービィたちが目にしたのは、紫色の液体と化したクローンだった。 「やったか!?」 「コウテイ、それフラグ発言!」 紫色の液体は、5つに分かれ...そのひとつひとつが、新たなクローンの身体を形成した。 「気味悪い...」 5体のクローンは――それぞれ、ペパプのメンバーとそっくりな姿をしていた。 「驚いた?これが私達のほんとの姿...」 『プロダクトNo.P-6186、“クローンペパプ”!!』 「どうして...わたし達全員の偽物が!?」 「もしかして、あの時の採血検査が...」 クローンペパプはカービィを取り囲み、ジリジリと追い詰めていく。 「5対1なんて不公平よ!カービィ、ここは私達に任せて!」 本物のペパプも飛び出していく。 「私たちはカンパニーの科学力で強化されている。本物が私たちに敵うはずがない――」クローンのコウテイはそう呟いた。だが、計算外のことが起こった。 「なんでっ...こっちが押されてるんだよ!?」 「パワーはこっちのほうが勝ってるのに...」 「本物のペパプのほうが優勢だよ!マーゲイどうして?」 「なるほど...アイドル、それはつまり自分との闘い!本物のほうの皆さんは、そんなの慣れっこなんですよ!」 「そ、そういうことかなぁ...?」 「あとな、チームワーク、ってのも忘れんなよ!」クローンをねじ伏せながら、イワビーが付け足す。 「科学のパワーに頼るカンパニーに、私達の絆が負けるもんですか!」 「さぁ、“六人目”のスペシャルゲストさん...今よ!」 ペパプがさっと二手に分かれると、クローンたちの目に――合わせた両手に、紅い光をほとばしらせているカービィの姿が見えた。 「“ギガぁぁ...はどぉ...ショォォット”!」 深紅の竜が如く、渾身の一撃は呆気にとられた偽物のペパプを直撃した。 「うっ、くぅ...もっと、歌って踊って、戦いたかった...のに...」煙が晴れた後、クローンのイワビーは呻いた。直後...彼女はドロリと溶け、跡形もなく蒸発してしまった。 「無念...」「う...あ...」 続いて他のクローンたちも、蒸発していく。 「はあ...はあ...解るかしら、これが...ハルトマンワークスの非情さよ...科学やキカイにばかり頼って...使えないのは切り捨てられる...せいぜい...あんたたちも...覚悟..して...おく..こと...ね...」最期にプリンセスのクローンがそう言い残し、不気味な生物兵器は消え去った。 「...これで、よかったのかな」カービィは俯いて言った。 「カンパニーは戦力を着々と増やしてますね。このままだと、我々に勝ち目は...」 「諦めちゃだめだよ!こっちにはかばんちゃんと、カービィもいるから!」 「それもそうね...みんな!ペパプ全員で、かばんたちを応援するわよ!」 “2周目”の旅。新たな敵の、本拠地まであと少し。カービィたちはロボボのエンジン全開で、開拓の進んだ雪山へと向かった。一刻も早く、悪を穿つために。
投稿者コメント
ペパプで誰推しかと聞かれるとやっぱりジェーンとイワビーが2強だけどほかの3人もとても魅力的なのよね。あとオチがベタかもしれませんがこれは少しでも後味の悪さを無くせないかと試行錯誤した結果なのでおおめにみてね。(ぇ
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