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小説「
クラスの人気者、マルク
」を編集します。
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作者名
おみやん
タイトル
*
内容
*
いつの間にか夏は終わり、あっという間に秋が来た。 あかねは、休み時間の学校の窓の外から外を眺めていた。 「あーあ、することねぇなぁ〜…なんか楽しいことないかな…」 そう呟いたその時、後ろから誰かに肩を叩かれた。 「わっ!?誰だよ!びっくりし……、、あ、お前は!!」 そこに立っていたのは、道化師のアイツ。 マルクだ。 「久しぶりなのサっ!」 「わわわっ!?びっくりさせんじゃねぇよ!ん……?マルク、なんでお前がここにいるんだ?」 マルクは期待していたかのように言った。 「あかね〜、今のあかねにいい知らせだぜ〜」 愛想のよいマルクの声だ。 「いい知らせ?なんだそれ」 マルクは言った。 「こんど、1996年の方で遊園地にフードコートが新設されるんだってサ。食べるのが好きなあかねなら嬉しいよな?」 「もちろんだぜ!!って、メモしとかなきゃ忘れるじゃないか!……ネームペンどこだ!手にメモしなきゃ!」 相変わらず慌ただしいやんちゃなあかねを見て、 「仕方ないやつだなぁ…」 と呟くようにマルクはニコッと笑うのだった。 休み時間のチャイムが鳴った。 階段から、外で遊んでいた子たちが駆け上がってくる音がする。 「マ、マルク!!誤解招かれると嫌だからな、、ここにでも隠れとけ!!」 あかねは自分のランドセルに強引にマルクを突っ込んだ。 「うわぁぁぁ!狭いのサぁぁ!」 「静かにしてくれ、授業が終われば出してやるからな!」 「あーぁ、わかったのサ〜…」 かなり乗り気でないようだ。 やがて、先程の子たちが教室に入ってきた。 あかねの素速い対応で、マルクの存在はバレていない。 あかねは安心したように息を吐き、次の授業の準備をした。 給食の時間。 クラスの子たちが流しへ行って手を洗っている間に、あかねはランドセルからマルクを出した。 「とりあえず、窓から逃げ……」 「あかねちゃん、何してるんだ?」 クラスメイトの声がして、あかねはドキッとした。 とっさにマルクを抱いていた手を緩めてしまい、マルクが床に落ちた。 「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!落とされたら痛いのサァァァァ!!!!! 何すんのサあかね!」 「え、、、?今の声何?」 クラスの子たちが一瞬にしてざわついた。 あかねは、気まずくなって顔は真っ青だ。 「マルクの存在がバレた…やばいな、面倒なことになる…」 しばらく沈黙が続いた。 クラスメイトのひとりが、あかねのすぐ横からマルクを覗いてきた。 その子の顔がぱっと明るくなった。 「え!?何こいつ!可愛い〜!!」 あかねは、「え…?」 と呟いたが、次第にクラスメイトのみんなもマルクに目をうばわれている。 「可愛い!どこかで見たことある!」 「友達なりたい!マルクだっけ?」 「おーい、マルクこっちきてよー!」 マルクはもうあっという間にクラスの人気者だ。 「ちょ、ちょっとまってなのサーーー!」 「マルク、大人気でよかったなぁ!」 あかねは、そう言ってマルクの頭を撫でてあげるのだった。 マルクの人気はいつまで経っても切れなかった。
投稿者コメント
投稿頻度が低めですみません 引き続き気が向いたら投稿します。
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