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小説「
虹波祭(にじなみまつり)
」を編集します。
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作者名
ヒガシノ
タイトル
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内容
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1953ねん 7がつ 17にち わたしの村には「にじ波まつり」ってゆうのがあります。このまつりは、夏にあって、海で泳いできょうそうするまつりです。このまつりが始まる時きになると、海に線ができます。「なんでかっ手に線ができるの?」って村長さんに聞いたら、「海のかみさまがわたしたちのために作ってくれるんだよ。」ってゆってました。ふしぎです。ふしぎといえば、このまつりがおわったあとには、いつも海がにじ色になるそうです。私も小さいころにお母さんに見せてもらいました。すごくすごくきれいだったけど、ふしぎです。 きょ年のまつりにはわたしのお兄ちゃんがまつりにさんかしました。いつも、まつりでは9人できょうそうをやります。女の人が8人、男の人が1人です。お兄ちゃんは、「女なんかに負けるもんか」ってゆってました。わたしは女なので、ちょっといらいらしてしまいました。だから、きょうそう中に「お兄ちゃん負けろ!」ってゆってみたら、急にお兄ちゃんがおぼれました。まつりがおわったあとにきゅう助されて、無事でした。わたしはわたしが「負けろ」ってゆったからお兄ちゃんがおぼれたと思ったので、お兄ちゃんにごめんなさいってゆいました。お兄ちゃんはびりでした。ひょうしょうされたのは1位2位3位の女の人でした。お兄ちゃんは負けるのがきらいなので、この村にいるのがはずかしくなったみたいで、「大人になったらこの村でてくわ」ってゆってました。お母さんは、「そんなことで村をでていったら、海のかみさまが怒るわよ。」ってゆって、お兄ちゃんをゲンコツしました。この年の海は、なぜかにじ色じゃありませんでした。ふしぎです。 そして、わたしは今年のまつりにさんかしました。今年のまつりも、男の子1人、女の子8人でした。毎年そうらしいです。男の子がわたしより一つ下の子だったし、わたしは泳ぐのがとくいなので、ぜったいかてるとおもった。だけど、男の子は泳ぐのがとても早くて、あっというまに1位になってました。わたしは2位でした。うん動会では1位2位3位の人がひょうしょうされるけど、このまつりではひょうしょうされるのは2位3位の人だけでした。まつりが終わって、かえりに海を見にいくと、海はにじ色になっていて、夕日といっしょにきらきらひかってました。ふしぎでした。まつりがおわってしばらくすると、男の子のいえは引っこしをしたそうです。ふしぎだらけです。村長さんみたいに、大人になったらわかるのかな。 …この作文は、私が小学2年生のときに宿題で書いたものだ。確か、『地元の有名なものを紹介しよう』みたいなテーマだった気がする。懐かしいな、なんて思いながら、アルバムに挟んであったこの文章を読んでいた。けれどもこの虹波祭、今は禁止になっている。最近、ニュースで虹波祭の禁止の理由について取り上げられているのを見た。禁止理由は、いたってシンプルで、「危険だから」だそうだ。この作文を読みすすめる度に、少しずつ私が虹波祭りに参加したときの記憶が鮮やかによみがえってきた。…すると、一瞬あり得ない記憶が見えてしまった。 私はすぐ前にいる男の子を抜かそうと必死に泳いでいる。(村長によると海の神様が作ったとされる)ゴールの線は目前。絶対に勝ちたい!!そんな思いも虚しく、男の子が先にゴール線まで泳ぎ切り、勝利の笑顔を…。私が悔しげに男の子の方を見ると、その男の子は 溶けていた 手足が溶けて 笑顔も溶けて 体の全てが歪んで どろどろに 溶けた。 溶けた体のカケラが雫になって 海にぽたりと落ちた。 そしたら、 落ちたところから海が虹色になっていく。 肌色が、髪の黒がぽたぽたと落ちて虹色に変わっていく。 あまりに悍ましい記憶。あ、これ、絶対思い出しちゃいけなかったやつだ。…と思ったけれど、時すでに遅く、頭の中は虹波祭と溶けた男の子のことだけになってしまった。 でもまてよ。作文にこのことは書いていない。じゃあこの記憶は、きっと私が知らぬ間に捏造した、ウソの記憶だ。きっとそうだ。だって人が溶けるなんて、海が酸でできてでもしなきゃあり得ないもの。もしあの海が酸でできていたなら、一緒に泳いだ私も溶けていたはずだもの!これはウソの記憶。私が作り出した、記憶。そうよ。絶対そうよ。 と思って、また作文を見返すと、おかしな点に気がついた。兄、つまり男が負けた年は海が虹色じゃない。それに、ちゃんと1位2位3位の女の子が表彰されている。一方で、私が参加した年、男の子が勝った年は、海は虹色だが、1位の男の子は表彰されず、2位3位しか表彰されていない…。そして、勝った男の子の家族はしばらくしてから引っ越している。 私のウソの記憶は、本当にウソだったのか?男の子の家族は、男の子が祭りで溶けて亡くなった悲しみ、もしくは『この村の危険性に気がついて』引っ越したんじゃないか?海の神様って何者?もしかして勝った男が生贄になるとかそういう感じ?私が兄に向かって「負けろ」と言った時、本当に兄が負けたのはなぜ?なにもかもが不思議だらけで、大人になってもわからないことだらけだけど、一つだけ明らかなのは、 あの日、兄は負けて正解だったということだ。(2022.12.05) ○実際の夢 海の近くに私含め家族でキャンプに来ていて、家族全員で海で競争していたら(実際はそんなノリノリ家族じゃないです)、母、父、弟の順に溶けていって、母はマゼンタ、父はシアン、弟はグリーンの液体になって、その液体たちが混ざったりして海を虹色にしたという夢でした。(微妙に三原色にならなかった…笑)私は溶けなかったので、砂浜で虹色の波を見ながらぼーっとしてました。そんな夢です。お父さんは溶ける前に裂けるチーズをバーナーで溶かして食べてました。 今回は結構考察ができる感じにしたので、よければぜひ考察してみてください!! 追記 待ってwwこの人1953年に2年生だったら2022年は77歳じゃんww気づいてなかった…ww ちょっと言葉遣いがちがうかな…?わかんない…。 まぁおばあちゃんが語ってたらそれはそれで雰囲気でるかな…?
投稿者コメント
ちょっぴりホラーチック。 少々読みにくい点があります。わざとそうしています。ご了承ください。
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