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小説「
ワドルディ戦記2
」を編集します。
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作者名
aoi
タイトル
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内容
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「左ウィング大破!被害面積、約74%!」 「げげっ」 「左右のバランスをくずしまくってるだス!」 「セイル収縮!右ウィングの浮力を下げろ!」 (うー…、カービィがもうそこまで…) バランスを崩し揺れる艦内で、クルーたちが体勢を立て直すべく、必死で機器を操作している。ワドルディもまた彼らと同じように、不安定な足場で走り回っていた。 (2連主砲がやられるなんて) 2連主砲の整備にはワドルディもかかわっていたから知っている。あれはダイナブレイドまでもを打ち落とせるほどの威力、かつ頑丈で、ワドルディが今までに見たどの武器よりも強力だった。しかし、そんな2連主砲がカービィの猛攻の末に破壊されてしまった。実際に被害がどの程度なのか確認しにいったが、あれでは使い物にならない。 さらに、その2連主砲が破壊されたことでクルーたちの士気も急激に低下していた。 「なんとかここで食い止めないと…」 ワドルディがそう思った時 「カービィが艦内に侵入しました!」 操縦室の一角からそんな声が響いた。 「ええいっ!今、カービィはどこにいる!?」 「艦内にもぐりこんだようですが・・・」 「レーダーでキャッチしました!ダクトに入ったようです。」 「ダクトに戦力を集中させろ。…それからワドルディ!」 「はいっ!?」 突然メタナイトに名前を呼ばれ、思わず硬直するワドルディ。 「な、なんでしょう」 「さっきの爆発の衝撃でリアクターに異常が起こっていないか確認してこい。異常が発生していた場合、連絡すればそちらに人員を向かわせる」 「わかりましたっ」 道具箱を手にリアクターへ向かう。途中、何人かのクルーに戦況の説明を求められたが、そんなことをしているうちに機体が安定したようで、リアクターについた時には揺れが収まっていた。 (さてと…) ワドルディはリアクターを調べるが、とくに目立った損傷は見当たらない。動力のウィリーたちも安定している。ためしにいくつかの装置も動かしてみた。 「各部正常に作動…だね」 問題はなさそうだ。緊急の場合を想定して簡単な修理道具も持ってきたが、必要はなかったようだ。 「うん、そりゃそうだよね。だってこのリアクターはボクも開発したんだから」 ワドルディもリアクターの開発チームの一員だった。だからこそ、自信がある。このリアクターは、敵が侵入したときのために撃退装置も搭載している。カービィがやってきたとしてもそう簡単には突破されないはずだ。そしてなにより、このリアクターは2連主砲をも超える無敵の防御を誇っている。どんな衝撃にも耐えられる。ただし、ある一つの弱点を除いてだが…。 「よし、戻ろう」 ワドルディが立ち上がったその時、 ドーン! 「うわっ!」 突然大きな揺れが襲ってきた。さらに、外からガシャンガシャンと変な音が聞こえてくる。 「なんだろう…とにかく早く帰ったほうがよさそう…」 ワドルディは足早にリアクターを立ち去ることにした。ちなみに変な音の正体はバル艦長の指示のもと投入されたヘビーロブスターの足音だったのだが、ワドルディがそれを知るのは操縦室に帰った時だった。 「カービィがリアクターに向かっています!」 「動力がなくなったら、こんどこそアウトだスよ!!」 ヘビーロブスターがまでもが撃破され、パニックに陥る艦内。 (かろうじてエンジンが無事なのだけが救いだけど…翼が破壊されちゃったら…) これ以上の飛行は難しい。どこかに着陸するべきだ。 (とにかく、これ以上の被害を防ぐためにもリアクターでカービィを食い止めないと…) ワドルディリアクターのことをその強さも含め、だれよりも知っていた。それ故に、この状況の中でも比較的冷静でいられたのだ。しかし、それこそがワドルディにとんでもないミスを犯させたのだ。 「案ずるな。リアクターはカービィのどんな攻撃も受け付けまい!」 バル艦長が皆を安心させようと発した言葉。それにワドルディは思わずこう言ってしまったのだ。 「反射レーザーがリアクターに当たらなければムテキだね。」 顔色を変えた艦長に 「しぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!よけいなこと言うなっ!」 と言われ、周りの空気がどんよりと重くなっていることに気付いた。 「もう無理だス…リアクター破壊されたら終わりだス…」 「うわぁん!家に帰りたいよぉ!!」 (あちゃぁ〜) ここでの軽率な発言はクルーたちの士気にかかわるので、避けるべきだった。 「やっちゃったぁ…」 しかしまだワドルディは気づいていない。この発言が後さらに悪い結果を生む重大な意味をもたらしていたことに…。 カービィとリアクターの戦闘が始まった。大砲や炎を軽々とよけるカービィ。 (くぅ〜、やっぱりちょっとやそっとじゃ倒せないかぁ) だが、こちらもカービィの攻撃は受け付けない。しかし、ふとメタナイトを見ると仮面から除く瞳に疑念の色を浮かべている。 「……?」 確かにこちらが優勢なわけではないが、かといって押されているわけでもない。ワドルディはそんなメタナイトの反応が不思議だったが、やがて彼もおかしなことに気づいた。他のクルーたちも気づき始め、室内に不穏な空気が広がる。そして、誰かが口にした。 「…どうしてカービィはよけてばかりなんでしょう?」 カービィは初めに2、3回攻撃を当ててみただけで、あとはあきらめたようによけてばかりだった。攻撃がきかないとはいえ、いくらなんでもあきらめるのが早すぎではないだろうか。隙ならいくらでもあったはずなのに…。 その時だった。レーザー発射装置がカービィに照準を定める。するとカービィはリアクターの前に立ちふさがった。 「え…?」 カービィを狙いレーザーが発射される! ドオォン! 当たる直前にカービィは身をかわし、直進したレーザーははみごとにリアクターを貫いたのだ。ダメージを受けたリアクターの警告のブザーが鳴り響く。 「なっ…!?」 一瞬空気が凍りつき、 「なんでカービィ弱点を知ってるんだ!?」 艦内は大パニックになる。すると、リアクターにいるはずカービィがまるでこちらに話しかけるように 『あの、すごく言いにくいんだけど…』 静まり返る一同。 『さっきからそっちの会話筒抜けになってるよ?』 呆れたようなカービィの一言。クルーの一人が確認する。 「つ…通信機器がONになっています…」 「なんだと…!?」 混乱の中、誰かがスイッチを切り忘れたのか。 (じゃあ…まさか…) ワドルデイはさっきの発言を思い出す。 (ボクが弱点を言ったから…!?) ワドルディが呆然と立ち尽くす中、カービィは確実に迫ってきていた。
投稿者コメント
疲れたー!今日はここまでにしておきます。 予定より中途半端なところで終わってしまいましたが…。 小説書くのって大変だぁ…。
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