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小説「
見知らぬ地
」を編集します。
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作者名
テーリィ
タイトル
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内容
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「いっ...たぁ...」 彼女が目覚めると、そこは木漏れ日の差す森の中だった。 「ラッキーさん...ここは?」 腕時計のようなものに訊く。 [演算中...エラー。パーク管轄外] 「どこここ...なんで...!?」 第1章 邂逅、再び 彼女、かばんは辺りをもう一度見回す。 木々の隙間から、煙が立ち上っていた。真上には、星形の不思議な穴が小さく見える。 「あの穴から落ちてきて...バスからも投げ出されたのかな。じゃああの煙は...」 かばんは煙の方へ向けて歩き出した。 「あの穴はカービィさんが通っていったのと似てる...ということは...?」 歩きながらそんなことを考えていると、かばんは何かにつまずいた。 「わあっ...」 それは黄色と茶色の縞模様と、背中にトゲをもつイモムシのような生き物だった。しかし、虫にしてはとても大きい。 「た、食べ...」 イモムシのような生き物は、攻撃的な容姿と不釣り合いなつぶらな目でかばんを見つめたかと思うと、そのまま地面を這っていった。 「いやー幸運やな。こないな森で、廃バス見つけてまうたぁ!さ、部品部品っと...」 煙を上げるバスの近くで、声が聞こえる。オレンジ色をした何かが、うごめいている。 「あの...それ、僕のです!」 かばんは思い切って、その何かに声をかけた。 「んん?まさかぁ...ご冗談を!これはワイが先に見つけたから、ワイのやで!」それはへらへらと笑う。 「いや、その...」 「何か文句あるんか?」 その生き物は顔を上げた。オレンジ色の球体のような体に――大きな一つ目だ。 「う...わあああっ!セルリアンだ!」 それを見た瞬間、かばんは全速力で逃げ出した。 「...何あいつ。ワイの目を見るなり、逃げおったで」 その生き物――ワドルドゥは、納得がいかないかのように溜め息をついた。 「どうしよう...セルリアンがいたから走ってきたけど...森のもっと奥まできちゃったかも...」 かばんは大きな木の根元に腰掛けて、一息ついた。木漏れ日は、目覚めた地点より弱くなっている。 「このままパークに戻れなかったら...」 その時だ。 『もしもし。迷子かい、お嬢さん?』老人のような、落ち着いた声。 「わっ!」 辺りを見ても、誰もいない。 『こっちだよ、こっち』 「え...!?」 その木には目と口のようなウロと、鼻のように尖った枝があった。 「木が...喋ってる!」 『すまない、驚かせるつもりはなかったのだよ。私はウィスピーウッズ、この森の長だ。ウィスピーで構わないよ』 ウィスピーウッズはかばんの風貌をまじまじと見つめ、そしてまた口を開いた。 『ふうむ...このごろ森の迷子は多いが、きみのようなのは始めて見たな。何処へ行くんだい?』 「その...うーんと...」かばんは返答に困ってしまった。 『...とにかく、大分疲れているようだね。ひとまず、プププランドまで送ろうか』 「プププ...ランド......?」 かばんは全てを理解した。自分は空間の穴に入り、あの桃色の旅人がいる星へと来てしまったのだ。 「カービィさんの、所...ですか?」 『おや、きみはカービィに会いにきたのかい?なら...』 ウィスピーウッズは梢をガサガサと揺らすと、2つの大きなリンゴを落とした。 『きみがプププランドに着くころには、カービィは昼寝を終えておなかを空かせているだろう。大きいほうのリンゴを、持っていっておあげなさい。もう一つは、きみがお食べ』 「ウィスピーさん、ありがとうございます!」 彼女はリンゴを、リュックサックにしまった。 『さあ、木の枝がきみを案内してくれる。早くお行き』 木々が曲がり、トンネルのような道を作る。ウィスピーウッズは微笑んだ。 「ありがとうございました」かばんはウィスピーにお辞儀をし、木々のトンネルを歩いていった。 だんだんと、陽の光が明るくなっていく。そしてその終着点に広がっていたのは... 「うわぁ...」 広い広い草原に、パステルカラーの建物が点在する。のどかで可愛らしい風景が、そこにあった。 「ここが...プププランド...!カービィさんのお家って、どこだろう...」 かばんは土の道を駆け出した。いつかの戦友、恩人と再会するために。
投稿者コメント
リハビリがてら早速シナリオに入ったのです。
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