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小説「
強がり属性
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作者名
あしカービィ
タイトル
*
内容
*
ダミアンというその人は、仮にも美少年とは言いがたい。身長は平均より低く、髪はボサボサの天然パーマ、無精ひげをいつもいじっている。だがこんな容姿でも好かれるらしく、彼を慕う後輩も多い。わたしもそのなかに混じって、面白半分で慕っていたところなぜかこっちが好かれてしまった。なぜわたしに気をとめるのかと聞いても「それはアドのことが好きだからさ」と意味の分からない答えが返ってくる。彼には彼なりの考えがあるのだろうが、世の中には知らなくていいこともある。 ○ 自分好みのキャラを演じることがいかに大変であるか。午前中に先輩に言われた言葉が胸につっかえる。無理に自分を演じるな。素の自分を出せ。そうだわたしは劣等生だ、と言い聞かせてみるが、その前に立ちはだかるのはやはり自尊心であった。 悩めるわたしに誰かが肩を叩いた。そこにいたのは顔は覚えているが、名前までは覚えていない女。わたしにとっては皆その程度の認識だ。 「ちょっとあたしと勝負しない?」 「いいけど何の勝負かな」 お昼時になり西日が傾いている。その陽が照らすのは真っ赤に熟した食べ頃のリンゴだ。 わたしは聞く。「まさかスケッチでもするの?」 「ノンノンノン。そんな単純なことじゃないよ」 そう言うと彼女は調理室から持ってきたらしい包丁を取り出して、リンゴを器用に削り始めた。そしてリンゴは瞬く間にバラの形に変貌した。 「今、巷で流行ってるんだって、こういうアートが。ねえ、これはアートだから絵描きとは違って公平に勝負ができると思うんだけど......どうかな?」 これはわたしへの挑発行為か、はたまた挑戦状か。とにかくわたしの闘志に火がついた。 「受けてたつよ。まあ、わたしが負けるわけないけどね」 出た。これがわたしの強がり。またの名を自尊心。相手の方もムスっとした態度をとることもなく笑顔だ。これはこれで怖かった。
投稿者コメント
続きです。 クラスにこういう人いるんじゃないかな。
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