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小説「
空を見上げて
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作者名
想羅
タイトル
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内容
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黒い草原にねっころがる。 いつも仕事をする前はいつも空を見上げる。 今日の空の色は灰色。 雨が降っていて、雲ばかりだった。 薄暗いという事に慣れている自分が居るのが嫌だ。 人は死ぬと天に昇ると言われている。 こんな天気なのに天に昇らなきゃいけないなんて。 やっぱり『死』なんて理不尽なんだ。 音も無く近寄り、全てを奪っていく『死』。 存在しないほうが良いに決まっている。 なのに何故。 人は死ぬ時、何故笑顔なのだろうか? 雲ぱかりで薄暗い空を見上げても、分かる訳が無い。 いや、僕は永遠に理解出来ないのだろう。 『死』という現象を理不尽だと言う僕には、到底分かる筈が無い。 もう、考えるのは止めた。 絶対に分かりもしないことを考えるなんて無駄だから。 雨はまだ降っている。 僕は黒い草原で灰色の空を見ていた。 もしかしたら、あの空は僕の心なのかもしれない。 何も無い、空っぽで灰色だけの空。 けど、あの空から雨は降っている。 つまり、潤っている、僕とは違って。 何をしても、何を食べても。 その心が満たされることはまず無い。 僕はただ命を奪うだけ。 それ以外の事に関しては何も無いといってもいい。 そんな『死与』の存在意義は死神様から与えられる名前。 たったそれだけだけど、それはある意味で命だった。 僕たち『死与』は死なない。 その名前が生きる限り、永遠に『死与』は生きる事が出来る。 『死与』の死の瞬間は死神様の名簿から名前を消されてしまった時。 名前が無い、それは存在しないも同然のこと。 存在しない……つまり居ない。 そこには何も居ない、居なかったと自分に嘘をつくのが『死与』の掟。 忘れられた者達の居場所なんて此処には無い。 下らない事を考えていたらいつしか空は晴れていた。 晴れていたと言っても、そこにあるのは夜空なのだが。 星も雲も何も見えない、此処では晴れた空が一番つまらない。 人間界の仕事を終えた後。 もう辺りは暗く街の窓からは灯りが灯っているのが見えた。 そこで何を思ったのか、僕は空を見上げたんだ。 瞳に映るのは無限の星空。 吸い込まれそうな空に散りばめられた星は輝いていた。あの星空は忘れなれない。 そして僕は、人間界が好きになった。 僕の住む所も勿論好きだった。 けどそれ以上に、その世界を好きになってしまった。 色鮮やかなその世界は僕を虜にしたんだ。 雨も止んだという事はだいぶ時間がたったのだろう。 あれ? 僕は、とても大切な何かを忘れている気がする。
投稿者コメント
何を書いてるか全く分からない。 書きたかったから書いた、そんな感じです。
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