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小説「
そろそろ
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作者名
おみやん
タイトル
*
内容
*
あれからどれぐらい経っただろうか。 梅の花は綺麗に咲き、枝垂れ桜にはつぼみもあった。 あかねはいつもの様に流星を誘って遊びに行く。 今日は少し遠い公園まで行くと約束していて、2人とも心を躍らせていた。 いつの間にか3月21日までも残り日数が少なくなってきた。 時計は午前8時を指している。 青空の下、あかねと流星が出掛けに行くのを、おじいちゃんとおばあちゃんは見守っていた。 行く途中、あかねと流星は楽しそうに話していた。 遠くの公園まで着いて、2人でボールで遊んでいた時だった。 流星が突然口を開いた。 「そういえば、あかねちゃん、スーパーデラックス買えたの?」 「あぁ、まだ買えてないんだよ。あとで貯金箱の中身を確認しておこうかな。」 陽気な気分で2人は話していた。 その時、空にあのきらめきの六角形が横切った気がする。 そう。マルクだ。 「あぁ!マルク!」 あかねは思わず叫んだ。 「ん?なんなのサ〜 あ、キミか!」 マルクは言いたいことがありそうな表情だった。 「あかねだよ。ところでそろそろマルク誕生日なんだな。」 「あぁそう。」 しばらく無言の時間が続いてしまい、3人は沈黙していた。 しかし、マルクが口を開いた。 「あの時はごめんなのサ。」 「え…?」 あかねと流星は焦った様に言った。 「ボクは…スーパーデラックスが欲しかった。でも、買うのを後回しにしていた。どうせ手に入ると思ったんだぜ。」 「え…そうなのか…」 あかねは驚きのあまり、それしか言葉が出なかった。 「そのうちに、いつの間にか何十年の時が経っていた。そのせいで、現代なんか。スーパーデラックスなんて手に入れるのは難しくなっちゃったのサ。」 「そうだったよね…あかねちゃん現代から来たんだったよね」 流星もここでやっと喋った。 「結局、1人で1996年で買おうと思ったけど、マルクが現実にいるなんて思った人なんていない。つまり買いに行ったらみんなびっくりってことなのサ。」 「あぁ…そうだったのか、、だからわざわざマルクファンの自分をこの年に連れてきて、スーパーデラックスを買ってもらおうと思っていたのか。」 「そうなのサ…。ごめんな。」 流星はこの出来事を初めて知ったので、かなり驚いた表情をしていた。 しばらくして、あかねが言った。 「いや……全然良いんだ。この年に来ただけで、友達いっぱい出来たし。楽しかったことばかりだ。」 「ありがとう…。なのサ。」 「用事があるから。じゃあね」 あかねと流星はマルクに手を振って、2人で語り合って歩いて行った。 マルクはその姿から目が離せなかった。 あかねと流星は、あかねの家まで行って遊んだ。 ついでに、あかねは貯金箱の中身を確認した。 中身は、5000円。 「!?まじか!やったーー!」 あかねの声が家中に広がった。 スーパーデラックスを買えるお金があるのだ。 流星に伝えて、早速カセットを買いに行った。 「値段は4000円です。お買い上げありがとうございました。」 店員さんが言って、あかねと流星は店を出た。 「ついに買えちゃったね。」 「うん!」 2人とも嬉しさのあまりウキウキで家に帰った。 心が躍って、とても遊ぶのが楽しみだった。 スーパーファミコンは、流星の家で貸してもらえる様だった。 今日の夜のことだった。 あかねは布団に入りながら、今後のことを考えていた。 「もう帰らなきゃなのかな。スーパーデラックスも手に入れたし。」 少し悲しそうな顔だ。 そう呟いて、目を閉じた。
投稿者コメント
あと1〜2作で完結すると思います しばらくサボっていてごめんなさい。
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