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小説「
第8話:じぇいどじゃんくしょん
」を編集します。
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作者名
テーリィ
タイトル
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内容
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次の朝。 「本当にごめんなさい、カービィさん...こんなことに巻き込んでしまって」 「いいってば!こまったときはお互いさま、でしょ?」 「おーい!もう準備いいよ〜!」 「ほんと?じゃあ、しゅっぱーつ!」 《BGM:恋する黄色い☆ぶんぶるルン♪》 カービィはホイールロボボのハンドルを握り、大きな道路をゆく。目指すは「悪いやつ」がいるという、あの青い建物。 「前に通った道のりのはずなのに...なんだか、別の場所みたいだね」トレーラーの窓を眺めながら、かばんが言った。 もともとは草木が生い茂るジャングルだった所が、いまや電柱と奇妙な機械の森となっている。ツタのように見えたものは、すべて電線だった。 「早くあいつらに、パークを元にもどしてもらおうね!」サーバルは元気づけるように言った。 しばらくして、急にロボボがスピードを落とした。 「カービィさん?どうしたんですか?」 「前にくるまがたくさんあって...思うようにすすめないよ」 なるほどそこには見事な渋滞が起こっていた。先のほうで車が一つ一つ止められては、また走り出している。 「サーバルちゃん、なにが起こってるか聴こえる?」 「うーん...ちょっとざわざわしているけど、聞いてみるね」 サーバルはその大きな耳で、遠くで聞こえる言葉を捉え、そして読み上げた。 「えーと、『ご迷惑?をおかけしております。さくじつスティール?ストリートにて、要注意ゲン...ジュウ?みんのはっけんじょーほーが出されました。注意をよび、よび?かけると同時に、そのゲンジュウ民をかくま...っている者がいないか?調べております』」 「ええっ!!」カービィとかばんが、同時に飛び上がった。 「僕たち、『要注意』ってことにされてるの!?」 「しかもあそこでけんさされてるよ!もしあそこで見つかったら...」 「ど、どうしよう!」 三人は青ざめた。 「このまま別の道を行くわけにもいかないし...」 「ぼくが...なんとかきりぬけてみせるよ!」カービィは意を決して、ロボボを前に進めた。 「はい、止まって下さい」 “ワーカーズ”の機械的な呼び掛けで、カービィは車をとめた。 「えーっと...この画像と同じようなゲンジュウ民を、見かけませんでしたか?」 ワーカーズの見せたタブレットに、二人の絵が写っていた。一部はCGで補われているのだろうか、違和感を覚えるところもあるが、サーバルとかばんのことだと、はっきりとわかる。 「見てないよ?」カービィはけろりと答える。 「では...ここを通る目的は?」 「えーっと...ぼくたちまだこのしまがどうなったのかよく分かってないから、ちょっと一周するたびにでたんだ」 「......ぼく『たち』、ですか?同乗者は?」 「(...しまった!)い、いやぁその、ぼくつい最近までともだちといたからね、う、うっかりしてたよ!」 「なーんか怪しいな...ちょっとそのキャンピングトレーラー、調べさせてもらっていいですか?」 カービィはうしろの二人に目配せをし、それから――アクセルを思いっきり踏んだ。 《BGM:『タチカビSR』森林の戦い》 「こちらハルト監視局『ジェイドジャンクション』第2支部!不審なキャンピングトレーラーを発見!至急、増援を要求します!」 カービィは慣れた手つきで、ハンドルをきって車の間をすり抜けていく。 「わっ、なんだあの車!」 「監視局から急に飛ばしてきたぞ!」 少し進むと、突然車が一台も見えなくなった。 「逃げ切った...のかな?」 三人がそう思ったのも束の間...道路の脇から、何台かのカンパニーの車がサイレンを鳴らしながら後ろに出てきた。 「うわぁっ、うしろをとられた!」 車に乗ったワーカーズはみな、筒状のものを構えていた。 「カービィさん、右に避けてください!!」 やつらの放ったロケット弾が、こちらに向かって飛んでくる。カービィはかばんの指示で、ぎりぎりかわすことができた。 「少し左に!ちょっとスピード落として!あ、また右にです!」 四方八方から爆炎が上がる。しかし、ロボボとトレーラーは全てをかわしきった。 「くそっ、弾切れだ!早くリロードしないと...」 そのとき。屋根の上から、サーバルが思いきり敵の車の運転席に飛びかかった。 「えーい!」 「おい見ろ...あれ要注意のゲンジュウ民じゃないか!!」 「うわ、何をする!や、やめろー!」 中央の一台を運転していた社員はみな混乱し、スピンしながら他の2台にもぶつかった。 スピードを落としたロボボのトレーラーに、サーバルは再び飛び乗る。 「ナイス、サーバル!」 スピードをまた上げたロボボに...更なる試練が待ち受けていた。 「わわっ、なんだこれぇ〜っ!」 ハンドルがとられ、ブレーキも効かなくなる。先回りしていた社員が、どうやらオイルを撒いていたようだ。 しかもその先に――あの大きな河に掛かった跳ね橋が、開こうとしているではないか! 「と、止まらないよ〜!」 「なんとかしてよ、カービィ〜!」 「なんとかって〜っ!?」 カービィは河に差しかかる寸前、パネルの触ったことのない部分を苦し紛れに叩いた。 ――予想外のことが起きた。 「なにあれー!たのしそ〜っ!」 すぐそこで鉄骨を渡っていたコツメカワウソが、目を輝かせた。 《BGM:『エアライド』エアライド:プランテス》 ロボボの底から、巨大なバネが展開される。トレーラーもろとも、大きく飛び上がったのだ。 「うわぁっ、なにこれ!おっきくジャンプしたよ!」 「すっごーい!!」 敵の1人からも、感嘆の声が上がった。 「あれ...“スプリングホッパー”じゃねぇか!!!」 「...なんだよそれ?」 「知らねえのか!?」レーシングカーに詳しいその社員は、とても興奮している。 「カーレースで、大胆な車線変更とか逆転を実装するために今開発中の装備だぜ!もう完成してたのかよ!?」 「...とにかく、それだけ凄いもんなんだな?」案の定、他の社員は呆れ気味だが。 ロボボアーマーとトレーラーは無事に対岸に着地し、追っ手から逃れた。 カービィは対岸で、ロボボのタイヤを洗ってやった。 「あのたてもの...ちょうど川のちかくにあったんだね」 青い大きな建物が、三人からそう遠くない所に鎮座している。 「よーし!待ってろー、悪いやつめー!」 ロボボアーマーはふたたびエンジンをふかし、敵の拠点のひとつへと向かった。
投稿者コメント
個人的にはタチカビSRと毛糸は神曲が多いと思う。「ここ、この曲のほうがいいんじゃね?」という意見はぜひコメントで。
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