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小説「
第7話:きゃんぴんぐとれーらー
」を編集します。
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作者名
テーリィ
タイトル
*
内容
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「この先、バスか何かあったほうがいいよね?」 「うん、でもあれはもう壊れちゃったから...どうしよう?」 一行はロボボにつかまり、やっとジャングルに到着した。だがすでに日が傾きかけているので、今日は作戦会議がてらここで少し立ち止まることにした。 「ラッキーさん?...聞こえますか?」 かばんが腕につけた時計のようなものに話しかけるが、返事はない。 「かばんちゃん、だれにはなしてるの?」 「『ボス』だよ。もともとカービィくらいの大きさだったんだけど...あいつらに何かされたのかなぁ?」 やがてかばんはうしろの二人に振り返り、首を横に振った。 「だめだ...ラッキーさん、全然応えてくれないよ...」 「代わりのバス、どこにあるかわからないってこと?」 あのバスに乗り、通る他の車に混じって道路を行けば怪しまれないだろう、とサーバルたちは考えた。しかし、そのバスが今はないのだ。 「ねぇ、ふたりとも!あれ、『ばす』じゃないの?」カービィが突然、電柱の森の奥へ駆け出した。 「か、カービィさん、待ってください!」 《BGM:『ロボプラ』プログラリズム 以下『ロボプラ』は基本略しますね》 そこにあったのは...白いキャンピングトレーラーだった。あいにく、牽引するための車は見あたらなかったが。 「これにのれば、怪しいっておもわれないよ!」 「でも...運転席がありませんよ?どうやって動かすんですか?」 「...ロボボに押してもらう!」 「もぉっ、それだと余計目立っちゃうよ!」 「うーん......ロボボ...車...それだ!カービィさん、ちょっとロボボを連れてきてもらえますか?」 「いいよ〜!」 しばらくして、カービィはロボボアーマーに乗って戻ってきた。 「これ、スキャンしてもらえますか?」かばんが、積み上げられていたタイヤを指差した。 「んー、まだ『ストーンモード』だけど、できるかなぁ?」 スキャン対象をとらえ、ふたたび桃色のパネルを押す。ロボボの大きな拳が、一瞬かき消えた。 と、ロボボアーマーのボディが変形し、赤いレーシングカーのようになった。 「『ホイールモード』だぁ!」 「すっごーい!でも、あれと繋げるのはどうするの?」 「それなら...このヒモを使えばいいよ!サーバルちゃん、試しにこれ、引っ掻いてみて!」 サーバルは黒いワイヤーを差し出され、戸惑いながらもそれをひっかいた。 「みゃ!みゃっ!うみゃー!」何度もひっかいたが、ワイヤーには傷ひとつ付いていない。 「なにそれ!それなら、ロボボと繋げても大丈夫だね!」 かばんがロボボをキャンピングトレーラーに、ワイヤーでしっかりと括りつけた。 「じゃあ、試しにはしってみるよ!」トレーラーの中に乗った二人に、カービィが合図を送る。 「えーい!」 カービィがアクセルを踏む。大きな力で、やがてトレーラーが動きだした。 「わーい!これならバス代わりに乗っていけるね!」 「うん!でも今日はもう遅いから...ご飯食べて、寝よう?」 カービィは1人、キャンピングトレーラーの屋根に座っていた。街灯の光の切れ間に輝く、星を見ていたのだ。 (お昼寝しすぎちゃったかな......でもこんなときに眠りこけちゃうなんて、ぼくもうかつだったかな...) 「...カービィ?」ふいに、声が聞こえた。 「サーバル?ごめん、ぼくちょっとねむれなくて...」 「となり、いい?」 サーバルは彼のとなりに座った。 《BGM:『wii 』雲の夢》 「どの星が...ポップスターなんだろう」カービィが呟く。 「ねぇ、そのポップスターって、どんな所なの?」 「あの星はね...宇宙いちのきれいなわくせいなんだ。一面に草原がひろがってて、さばくにひょうざんもあって...」 「へ〜っ。ジャパリパークみたいなとこなんだね!」 「ぼく、昔はいろんな星をふらついてたんだ。でもね、あるとき、お腹すいたなーって思って、とある星でなにかたべようとしてね...」カービィは落ち着いた口調で、懐かしむように続けた。 「そしたらなんと、その星のひとがね、王様がたべものをぜんぶ一人占めしちゃったよーってかなしんでたんだよ」 「ええっ!それで、カービィはどうしたの?」 「その王様をね、こらしめてやったんだ!そしたらね、みんなに感謝されて、すてきなおうちまでくれたから...そこにすむことに決めた、って...かんじ...かな...」 「そこがポップスターだった、ってこと?すごーい!わたし、カービィのこともっと知りたいな!そうだ、カービィってどこで生まれたの?」 サーバルは聞いたが――返ってきたのは、とても穏やかな寝息だった。 「...おやすみ、カービィ」 サーバルはそう言って、それからしばらく空に瞬く光の中から「宇宙いちのきれいな」星を探していた。
投稿者コメント
ロボボに三人乗りするのはさすがに無理があると思って。
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