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小説「
fate of dark 1
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旅の人0
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Oricabi's Journey Course the story 0 黒い闇が広がった空間(くうかん)にたった一人、空色の髪(かみ)をした青年がいた。 彼の腰には横に赤い柄(え)に灰色の長剣(ちょうけん)が赤い包帯(ほうたい)のような紐(ひも)でしっかりと縛(しば)られており 服はすこし引きずるるほどサイズが合っていない。 漆黒(しっこく)の空間はべったりとした湖のように果ても無く続いているようだった。 青年はその何も無い空間の先へ躊躇(ちゅうちょ)することなく歩き続け、 そして口癖(くちぐせ)のようにつぶやく。 『先がみえなくても、立ち止まったらそこで終わりなんだ!。』 やがて少しずつ歩調(ほちょう)をはやくして次第(しだい)に走り始める…。 行く先はすべて漆黒の空間だったがそれは突如(とつじょ)姿(すがた)をかえて無数の白い影を作り出し青年の行く手を阻(はば)もうとする。 青年は走りながらも剣を取り、切っ先をその白い影に向けながら突っ込んでいった…。 ―――――――――――――――――――――――― 第一章『ブレイズ・ブレード』 星暦(せいれき)1970年 春の季節に似合(にあ)った香りのする風が吹(ふ)く。 この地はブリード島と呼ばれ、平和な日常(にちじょう)を過ごす人々が多く住んでいた。 世界的にみれば先進国(せんしんこく)というわけでもないのだがこの島に四季(しき)はない、環境(かんきょう)がかわらないので 年中住みやすい環境の島であって他の島々からも多くの観光客(かんこうきゃく)が船でやってくる。 島のにはにはではちょうどこの国の王子の誕生日(たんじょうび)を祝う日で人々が集まってきていた。 町の人々は出店(でみせ)のような屋台(やたい)の用意をしており祝うというよりかお祭りに近い感じで蟻(あり)のような行列(ぎょうれつ)を作る 住民達(じゅうみんたち)や旅行者(りょこうしゃ)のほとんどは出店や商売(しょうばい)目当ての者たちだらけでこの国の王子のことなど眼中にないようだった。 王国都市(おうこくとし)の中心部にある城の中で少年が一人、その蟻のような行列をつまらなさそうな顔をして覗(のぞ)いていた…。 『僕のお誕生日っていつも大袈裟(おおげさ)にやるんだなぁ…誕生日なんて本当はお祭りみたいなものだし。』 しばらくして少年は呆(あき)れた顔をしながら城内の階段から降(お)りていく時であった。 外から甲冑(かっちゅう)を着た衛兵(えいへい)が何か慌(あわただ)しい動きをして城外の広場を散(ち)り散(ぢ)りと見回っているのだ。 突然(とつぜん)一人の兵士(へいし)が兵をまとめる指揮官(しきかん)に何かを伝えたとたんに兵士達はいくつかある城の出入り口に 待機(たいき)しはじめ、そこから微動(びどう)だにすることなくきちんと見張(みは)りとしての役割を果たしていた。 広場中央では特別(とくべつ)身なりのいい甲冑を着た兵士が二人中心となりきちんと整列している 兵士達に向かってなにやら話しはじめた。 少年はただならぬ事態(じたい)だと気づき始めたころには勝手に下の広場の階段から降(お)りてしまい、 二人の兵士が話していることに興味(きょうみ)を持ちながらも異様(いよう)な事態がおきているのではと少し 恐る(おそ)恐る兵士の話を盗(ぬす)み聞きしていた。 『この城内で不審(ふしん)な男が徘徊(はいかい)していたとの情報(じょうほう)が届(とど)いた、見つけ次第(しだい)拘束(こうそく)せよとの命令(めいれい)だ。』 どうやら不審者が城内に現れたらしい。 よくよく聞けば見た感じは男で赤い肌に赤褐色(あかかっしょく)の目、灰色(はいいろ)の服を着て 左の目には眼帯(がんたい)のようなものと赤いヘッドバンドをして銀(ぎん)の長剣を持っていた という不思議(ふしぎ)な特徴(とくちょう)であった。 少年は目を丸くしながら兵士の話を聞き続けている内に「本当にそんなふざけた 格好(かっこう)してるのか?」と苦笑(かっこう)していたのもつかの間、気づけばそこに整列(せいれつ)していた 兵士達が広場を散り散りになって捜索(そうさく)し始めていた。 ほとんどの兵士は剣や槍(やり)を持ち、武装(ぶそう)した甲冑でガツガツと駆(か)け回る姿はまるで 仮装(かそう)パーティでもしているかのような不思議な光景(こうけい)とは裏腹(うらはら)に兵士達は無表情(むひょうじょう)に その不審者を探すことに没頭(ぼっとう)しているところだ。少年は歩み寄って一人のみなりの いい兵士になにがあったか詳(くわ)しく聞くことにしたのだが聞いても詳しくは教えてもらえず それどころかあまり話しすぎてはいけないほどの事態(じたい)なのだろう、少しごまかすようにして すぐにその場から離(はな)れていってしまった。 ―――――――――――――――――――――――― 城外(じょうがい)ではすでにお祭りのようなにぎやかさが城内まできこえてくる午後の昼時、 市民は出店を開いて商売をしている、町並みには広葉樹(こうようじゅ)の林道(りんどう)が並(なら)び地面にはレンガタイルのような歩道が町の雰囲気(ふんいき)を 緑豊(ゆた)かにしている、家は木造(もくぞう)かレンガ質でできた建物で王都(おうと)の城を取り囲(かこ)むように建っていた。 ここのところ、不審者らしき人物など住人は見ただろうか。ましてや住民の中の誰かだったとしても王都の城に入ることすら 困難なほど警備(けいび)は厳重(げんじゅう)だ、特にこの日は王子の誕生祭(たんじょうさい)があってか人々が蟻(あり)のように群(むら)がっていたため兵士は 町に数名の警備兵を送り込んで巡回(じゅんかい)させていたのだが捜索(そうさく)は困難(こんなん)なようだ。 人混みの中、町の出店で住民が商売として果物や料理を島の遠方(えんぽう)からやってきた旅人達に振舞(ふるま)う姿やこの島にしかない 特産物(とくさんぶつ)などを紹介(しょうかい)したりと色とりどりな出店が並ぶ町に周りの住民とはちがう雰囲気を出す人物が二人歩いてきた、住民の ほとんどは気に留(と)めなかったが一部の人々はその人物に釘付(くぎづ)けになっていた。 一人、胸(むね)のあたりに国旗がえがかれた青色のスーツをきこなす正装姿(せいそうすがた)の男と、その隣(となり)には橙色(だいだいいろ)の長い髪が日差しによって 黄金色に輝(かがや)きまるで宝石のような髪を風になびかせ、青いブラウスを着ている女性がいた。 人混みの中に混じってあるく姿は少し珍妙(ちんみょう)で近づきにくいといよりも目上の人間にしかない オーラが町の活気にまじったすこし異様な光景は住民も見てみぬふりをするものがほとんどだ。 町の中央市場から抜けた通りまできたところで女性が口をひらく。 『やっぱり他国(たこく)の文化は違うわね〜、でもここの人たちって皆優(やさ)しそうだけど目上の人間だとおもって 気を使ってるのかしら。』と陽気(ようき)な口調(くちょう)で言い出すと、正装姿の男は周りを気にせず真っ直(す)ぐ前を 向いたまま淡々(たんたん)と喋(しゃべ)りだす。『皆不思議がるのは無理もない、ほおっておきなよ姉さん。』 『一国(いっこく)の剣士(けんし)の代表として王都(おうと)の王様に挨拶(あいさつ)に向かうから兵隊長の指揮官(しきかん)から 必(かなら)ず正装で行くようにっていわれたけど・・・これじゃあまるでお城の舞踏会(ぶとうかい)に行くみたいね。』 すると男性はすこし服装(ふくそう)を気にしながら女性に疑問(ぎもん)を投げかけた。 『別国(べっこく)の騎士団(きしだん)を5人も派遣(はけん)するなんて、そんな物騒(ぶっそう)な国には見えなかったけど・・・姉さんはどうおもう?』 そう問(と)われた女性は思い出すかのように突然(とつぜん)、憤怒(ふんぬ)の表情(ひょうじょう)を見せた。 『え〜と・・・なんだか指揮官(しきかん)も詳しい内容までは教えてもらえなかったわ、とりあえずお城までいけば わかるとは言ってたけどこれじゃまるで雑用係(ざつようがかり)だわ!』 女性は独(ひと)り言のように文句(もんく)をぶつぶつ言い始めると、 正装姿の男は呆(あき)れ顔で女性の話を聞き流すように相槌(あいづち)を打ちながらお城へ向った。 ほどなくして、その二人は城へと続く市場(いちば)の道を抜けたところにある川の石橋(いしばし)を渡(わた)ろうと していた時だった。まだ昼ごろなのだがこの場所まで来たとき異様(いよう)な空気を感じていた、 城の前からくるというよりは中から何かの威圧感(いあつかん)なのかわからない感じがじわっと浸(し)込(こ)む感覚(かんかく)だ、 二人は気味(きみ)を悪くして少し歩調(ほちょう)を緩(ゆる)めた。今思えば周りの住民達の声も市場側から聞こえるだけで城からは人の 声さえ気味の悪い空気によって感じ取りづらい、ここから先にいっても対岸(たいがん)の火事(かじ)であるはず だと心の中で思っていても二人とも表情(ひょうじょう)が少し重くなっていた。 城の門の入り口前まで来ると城外を見張(は)る兵士がこちらに気付いたようだ、元より報告(ほうこく)があったの だろうこちらを見つけたとたんに二人のもとへと駆(か)け寄ってきてはっきりとした口調で喋(しゃ)りかけてきた。 『お待ちしておりました、お二人は騎士団総本部(きしだんそうほんぶ)から来た方々ですよね?私ここの門番をしている 者です。』 『はい、私は騎士団総本部第三班副隊長 (きしだんそうほんぶだいさんぱんふくたいちょう)を務(つと)めているマティアス・ロンベルクという者です。』 『あぁ・・・私は騎士団の総本部第三班隊長やってるアンナ・ロンベルク、アンナちゃんって気軽(きがる)によんでね。』 男性の自己紹介(じこしょうかい)が終わると少し間を置くようにして女性のほうも肩のこらない口調(くちょう)で名前をなのった。 門番をしていた兵士は二人を入り口まで案内する途中二人におかしな質問を投げかけた、実は門番でさえ 他国の騎士団派遣をしている本当の理由はわかっておらずそれどころか中にいる人間だけ知っている秘密事項 さえも一部の兵士しか知っていないようだ。 いわばこの二人を含(ふく)めた五人の騎士団兵は秘密外交(ひみつがいこう)をしており市民達や公(おおや)けには彼らの存在さえも 伝わっていない、なぜこんなに内密なのか二人もわからず来てしまった事に嫌悪(けんお)していたようだ。 この島から南東(なんとう)に位置する島、ハートプレス島では小さい島国ながらも同盟国(どうめいこく)であるブリード島から 色々と援助(えんじょ)を受けていたため外交することも不思議ではない。むしろあって当然なのだが今回は異例(いれい)で 内密にそして国の外交官を使わず騎士団兵【警察 】五人を派遣(はけん)して任務内容(にんむないよう)さえも伝えられずに収集(しゅうしゅう)する 事に疑問(ぎもん)を感じないはずはない。マティアスという男は内密にするほどの事件が起きているのか気になって考えている 横でアンナという女は短気な性格なようでまた少しぶつぶつと文句を言い始めていたがマティアスに宥(なだ)められながらも 二人は城の門左側にある小さな扉から門番兵による案内のもと城内へと入っていった。 ――――――――――――――――――――――――
投稿者コメント
はじめて小説を投稿したわけではないのですが少し不定期でやってみます(頑張る気持ちを忘れないでおこう; 勝手ですが、とりあえず1は終わりましたので2へと続きます。 追記(ふりがなうってます;すこし文章もかわってるのでご迷惑をお掛けします><)
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